「エルフの村」観念とエルフ都市文明のはなし

エルフの村焼き概念の流行に対する、トールキン世界やムアコック世界やD&D世界他でのエルフ存在の話題。基本的に都市文明を形成しています。
24
アオイ模型 @aoi_mokei

ロードスくらいまでは不可侵なイメージだった「エルフの村」を「焼く」という概念がいつ頃登場したのか、どうも90年に刊行された機獣神ブラスルーンが最初っぽいのだが、この本でエルフの村を焼いたのが「ナチスのラストバタリオン」な辺り、日本におけるこのジャンルの業の深さが大変良く現れている

2017-11-28 20:01:10
アオイ模型 @aoi_mokei

洋物やリプレイなんかだともう少し早い作品ありそうだけど、日本のノベルだと多分これが最初だと思う

2017-11-28 20:04:15
森瀬 繚@物語仕事歓迎 @Molice

@aoi_mokei トールキーン読み的に、80年代末期にはエルフの都市はわりとよく壊滅する印象が……。

2017-11-29 01:46:22
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

これはアナクロニズムな見方ではという気がしますが、つまり、「ロードスくらいまでは不可侵なイメージだった」としていますが、そもそもロードス以前に「エルフの村」というイメージがどの程度持たれていたというのでしょうか。まったく一般に膾炙するどころではなかった発想なのではないでしょうか。

2017-11-29 09:04:23
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

そして森瀬氏の発言からも察っせられるかもしれませんが(82年に『シルマリル』が邦訳刊行された)、そもそも海外ものだと大勢としてエルフ種族は都市を作るものなんですよね。

2017-11-29 09:07:35
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

「都市文明を持つ人間がインディアンめいた自然的文明しか持たないスローライフなエルフに干渉する」というイメージそのものが、ロードスの導入物でありSNEの産物なのではないか、と思います。

2017-11-29 09:08:26
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

(もちろん『ホビット』で森のエルフの居住地と思われる河辺の村とか出てきたりしますけどね。でもそれはもちろん、文明的な裂け谷や、石造り(というか岩山をくりぬいて作られた)スランドゥイルの居城に対比して下層の区域なわけで

2017-11-29 09:10:46
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

あともちろん、フォーセリア世界のイメージソースの一つであるグローランサのエルフが強く植物と結びついており都市文明的なものとは一線を画している、というのは重要な点ですが、そういう意味では日本のエルフ像はグローランサに非常に強い影響を受けていると言えるかもしれない。

2017-11-29 09:13:09
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

(ちなみにグローランサのエルフは受動的に襲いかかられるスローライフ者どころかアグレッシブで、そもそも斧を最初に作ったのは母なる森女神アルドリアで、この「死」の力の加工品を使ってエルフがドワーフを殺しまくったという神話時代の逸話がある

2017-11-29 09:17:14
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

「『エルフ的存在の居住地に人間が襲いかかって炎上・滅亡』の有力例っていったらそりゃもうメルニボネ陥落でしょ」みたいな話もある。 #一方エルドレンは最終兵器を使って新興の野蛮種族の人間を滅亡させた

2017-11-29 09:31:06
kanou @kanou1

エルフ滅亡概念概本邦だとエターナルチャンピオンシリーズの影響が強い部分もある気もする #故郷を手ずから滅ぼしたエルリック新興の野蛮人にパワー負けしたコルム

2017-11-29 09:38:40
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

コルムとかがあっさりやられたのも、辺境の孤城なんかでスローライフを楽しんでたせいだよねって感じがする。実際大勢のヴァドハーが超次元浮遊都市「ピラミッドの中の都市」で都市ごと生存を続けてたわけだし。 #そして彼らにとっての脅威は渾沌の勢力であってその末端のマブデンでは別にない

2017-11-29 09:49:48
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

ちなみにトールキン的にも指輪戦争の時に(多分)東夷の雑兵を引き連れたドル・グルドゥアの軍勢によって闇の森が炎上してます。 #ロリエンはもっと大国で強力なので国境で進攻を阻んでいる

2017-11-29 09:34:28
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

あ、一応付記しておきますが、この最初の「まったく一般に膾炙するどころではなかった」というのは「そもそもエルフというものについてのイメージが広く持たれるどころでなかった」というような話であって、「ましてやその村」ということね。 twitter.com/nirvanaheim/st…

2017-11-29 09:58:49
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

ちなみにマンガ『バスタード』とかがロードスと同年の88年に始まったりしてますけど、そこでちょこちょこ出てくるエルフ像にはやはりロードスの影響がなくて、遺跡として空中戦艦都市が出てきたりする。主役級キャラ・ネイの耳も尖ってるだけの「木の葉状」で、別に横に長く張り出したりはしてない。

2017-11-29 10:03:09
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

(なお、尖ってるだけはといっても、やはりリアル年代が進んでいくとともにディードリッドの影響が侵食してきて、各種関連商品とともに漫画の絵でも耳が長くなる

2017-11-29 10:04:16
--- @vanaheimr

    ÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷

2011-03-09 03:56:08
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

「都市文明を持つ人間がインディアンめいた自然的文明しか持たないスローライフなエルフに干渉する」というイメージそのものが、ロードスの導入物でありSNEの産物なのではないか、と思います。

2017-11-29 09:08:26
安里優/独酌 @asatoyuu

@nirvanaheim むしろ、文明を発達させたエルフ(あるいはエルフ的存在)の都市に蛮族である人間がずかずか入り込む(あるいは奴隷としてつれてこられる)というほうが海外ファンタジーではありそうな展開ですしね。

2017-11-29 09:13:36
にるば@冬コミ1日目・東ポ15ab @nirvanaheim

@asatoyuu そういう素地故にこそ、例えばDragonAgeの「エルフの魔法文明の領域に入り込んだ人間が、やがて内乱するエルフを圧倒し逆転して支配階級になり、エルフを二等市民として支配している。流民として森に流れ込んだエルフもいる」みたいな設定が逆転的に成立するんですよね。

2017-11-29 09:21:22
安里優/独酌 @asatoyuu

@nirvanaheim 「エルフは神秘的で強力な種族」というのが、西欧だと斜陽の支配的種族という感ですが、日本的ファンタジーでは、隠者につながっちゃうんでしょうかねえ。 中華文化圏だと世俗から離れることが清浄になってしまうから……。

2017-11-29 09:27:41

 

--- @vanaheimr

÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷

2010-03-11 01:25:49