アーロン・ラムジー 最後のメッセージ(Aaron Ramsey/ In my own words)

mygunner @mygunner98

アーセナルでの初日は生きてる中でも最も気の重い日だった。FA杯決勝でカーディフのサブで出場した日から僅か1ヶ月後、自分はコルニーでオシャレで輝く車たちの横に自分の車をつけていた。実にあっという間の出来事だった。(アーセナル公式) arsenal.com/news/aaron-ram…

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そのスポーツカーを見るだけで、フォードのフィエスタで運転してたカーフィリー周辺から遠のいたと感じたけど、もっと衝撃だったのは控え室だった。前年カーディフでレギュラーになったばかりだった。なのに今PLクラブの練習場で各国代表の選手たちに混じっている。信じられなかった。(アーセナル公式)

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当時17歳。唯一思ったのは「みんな自分のことをわかるだろうか」だった。だってカーディフでも数試合しか出ていない。誰も自分のことなど聞いたこともないだろうし、ましてやプレーなんて見たこともないだろう。(アーセナル公式)

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うろ覚えだけど、セスク、ギャラス、RVP、ロシツキーなどに自己紹介したのは覚えてる。既に立場のあるすごい選手たちばかりで、彼らが何を思ったか考えるだけでも恐ろしい。「コイツ誰だ？」って感じで自分を見てたから。(アーセナル公式)

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だから最初の数週間はとにかく黙々と練習して認めてもらおうとした。黙々とやることをやって自分のサッカーでわかってもらおうとした。今のうるさい自分から考えたらあの頃シャイだったなんておかしいと思うかもしれないが、あの頃は周囲の選手から出来るだけ学ぼうと必死だった。(アーセナル公式)

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とにかく山ほど学ばないといけなかった。カーディフレベルに慣れてたからアーセナルでの練習は大きなステップアップだった。初日の練習から自分はPLレベルから程遠かった。質も精度も鋭さも自分のレベルを超えていて、とにかくチャレンジしていかなければいけなかった。(アーセナル公式)

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いつも頭にあったのは自分なりのベストプレーヤーになること。以前以上に努力しなきゃいけないとわかった一方で、あのレベルまでいくチャンスをアーセナルで与えてもらったと思った。それだけじゃない。10代のうちにレギュラーでトップチームに出続ける機会までもらえた。(アーセナル公式)

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その点クラブに感謝している。アーセン・ヴェンゲルが成功の土台を与えてくれたことにも感謝している。短い間にボスやワールドクラスの選手から多くを学んだ。トマシュの走り込み、ナスリのコントロール、セスクのワンタッチパス…自分が気にいったものを自分のモノにしようとした。(アーセナル公式)

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見るだけじゃない、いつでもアドバイスをもらうこともできた。誰もが助けてくれたけど、セスクが練習でとにかく秀でていた。その頃彼が今の自分のポジションにいたけど、彼のアシスト、ゴールの数から、パス能力までとにかく素晴らしかった。(アーセナル公式)

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今思えば、あの頃は他の人が自分のキャリアにこんなにも影響を与えていたとはわかってなかった。トップチームに突如入ってとにかく次戦に集中することを求められてたから、気にする必要もなかったことかもしれない。そんな感じだった。2010年2月のあの日の夜までは。(アーセナル公式)

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何が起きたかはっきりと覚えている。タックルの後、足が折れ曲がっていた。最悪の事態を恐れた。まだ19歳で、足が元に戻らなかったらそのあとどうなるんだろう。(アーセナル公式)

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メディカルが飛んできて、酸素マスクをつけられ、救急車に乗せられた。病院に行く途中、医師は、必ず治る、元に戻れるとすぐに言ってくれた。自分もそれを信じた。メディカルも医者もそれを見て、自分が精神的にも乗り越えられると思ってくれた。(アーセナル公式)

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膝蓋骨を除けて脚の骨の中心に金属の支柱を入れてネジで止めた。そこから新しい骨が出来てくるという。とにかく元に戻るには、医師たちを信じるしかなかった。(アーセナル公式)

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自分にはファンタスティックな家族や友人もいてその時には支えてもらった。いつもよりも彼らと多くの時間を過ごせたのはよかった。とても助けられた。それに、いろんな層のファンから、世界中のファンから、支えてもらった。(アーセナル公式)

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クラブのサイトには8万以上のメッセージが送られ、君は才能ある選手だ、すぐによくなって戻って欲しいという手紙を、スパーズファン含め多くのファンからもらった。(アーセナル公式)

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8ヶ月後に練習に復帰したが万全ではなかった。だからボスはノッティンガム・フォレストとカーディフにレンタルに出し、試合勘を取り戻させた。(アーセナル公式)

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あとは自信が回復すれば全てがうまく行くはずだった。ああいう怪我をした後に自分の体を100%信じるのには時間がかかるもの。2年経って2013/14のシーズンに、やっと自信が戻ってきた。(アーセナル公式)

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怪我後、ボスとは沢山話をした。いつも「怪我のことに囚われるな、君の能力を私はわかっている」と言ってくれた。あのシーズンにまさに自分の能力を発揮できたと思う。過去をブロックアウトし物事を前に動かすことだけ考えた。3年経って初めてハンドブレーキを外したプレーが出来た。(アーセナル公式)

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全てのことにフルでコミットした。そのシーズンはできることを全てやった。後悔があるはずがない。34試合で16G9A。いいゴールもあった。ノリッチでのボレーシュート、リバプールの弾丸シュート、サンダーランド戦でのゴール。でもお気に入りはウェンブリーの奴だ。(アーセナル公式)

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小さい時からFA杯決勝弾を決めるのが夢だった。だからそれが実現したなんて、一生忘れない。ゴール直後はとにかく感無量。あの試合が全てで、とにかくとにかく最高の気分だった。笛が鳴った時は、移籍して以来ずっと夢に見ていたトロフィーを掲げられると安堵した。(アーセナル公式)

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あのゴールが自分の全て。今までで最高の業績だ。さらにその後2度もトロフィーを掲げられ、しかもチェルシー戦でも決勝弾を決められたなんて、とにかく信じられない。(アーセナル公式)

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ね、ここに来てから本当にいろんなことがあったんだ。ピッチでは真のワールドクラスとプレーしタイトルを取れた。ピッチ外では自分の家族ができた。コルニーの駐車場に初めて車を止めに来たあの頃と自分の責任はとても違うものになっている。(アーセナル公式)

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11年、ピッチ内外で多くのことが起こった。自分はここで成長した。こんなに長くこのクラブでプレーできたことに感謝したい。ファンもずっと応援してくれた。悪い時もあったけど、いい時も沢山あったし、いい時悪い時含めてこんなに長い間支えてくれて、絆は堅いものになっている。(アーセナル公式)

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少年から大人になる過程を見守ってくれて、本当にお世話になった。この素晴らしいクラブから離れるのはとても寂しい。既にグッドバイは言ったから、最後にもう一言言うなら ありがとう アーロン・ラムジー (アーセナル公式)