「電子書斎(工房)のつくりかた」第5回 ~電子書籍化と、遊休資産としての空間活用~
家を所有しているが、空いているスペースが1、2畳と狭い場合はどうか? その場合には、食料品などを大ロットで買い、保存しておくスペースにすればよい。要は缶ジュースより、ペットボトルが割安ということ。
2019-05-14 22:16:03さて、ここまでの流れを整理しよう。日本が少子高齢化で重税化している、していく。すると、収入を上げるよりも、節約効果の方が大きくなる。その節約の一例に、遊休資産、空いたスペースの有効活用がある。
2019-05-14 22:18:13その空間資産を確保するひとつに、「電子書籍化」がある。紙の本を電子化すれば、空間を節約できるのは、自明だろう。ここまで来て、やっと冒頭の伏線を回収できた。
2019-05-14 22:20:20ただ、私はコスパのことだけ考えて、電子書籍化を始めたわけではない。数年前、東日本大震災が起きたことで、紙の本が大量にあると、本棚が倒れて危険ではないか、とリスクも考えて電書化したのだ。
2019-05-14 22:22:31では、「電子書籍化」は、具体的にはどう進めるのか? ふたつの方向性がある。すでに持っている本の電子化と、これから買う本を電子書籍にすること。
2019-05-14 22:23:55私も千冊以上を電子書籍化してきたので、ノウハウで言いたいこともあるのだが、それは別の機会にしよう。ひとつのまとめで、アレコレ言うと、何が言いたいのか不透明に濁ってしまうから。
2019-05-14 22:26:10ひとつだけ言うと、電子書籍の自炊をするなら、「ScanSnap」のような自動ページ送り機構付きのスキャナが、ほぼ必須条件だということ。自分で1ページ(か見開き)ずつスキャンなんて、面倒でやってられない。
2019-05-14 22:28:34新しく購入する本を、電子書籍化にする方向では、Amazonがやっているサービスの「Kindle(キンドル)」が便利。最近、PCでも所有している本が見れるようになった。
2019-05-14 22:30:14なおもちろん、ここでの電子書籍化は、著作権上合法な「私的範囲の複製」に限る話。不特定多数に公開したりはしない(公衆送信権の侵害)。自炊代行については揉めていたが、複雑な法律論などはここでしない。
2019-05-14 22:37:08ところで、「そもそも本はほとんど持っていない」といった人はどうするか? それは、「シェアリングエコノミーを利用しよう」みたいな別の話。今回はひとつの例として、電子書籍を取り上げた。
2019-05-14 22:41:07ただ、本を持ってる場合は、部屋の中の物で、最も重量が重い部類だろう。地震への対応とか、引っ越ししやすいとか、電子書籍の方が検索しやすいとか、電子書籍の方が安いとか、メリットはいろいろある。
2019-05-14 22:43:34ところで、こういうことを思うかもしれない。「個人にとって節約が大事でも、みんながそうすると、経済が回らないのでは?」という疑問。これは、一理ある意見だ。
2019-05-14 22:45:16しかし、年金がもらえるかどうかも分からない「自己責任」の時代に、バブル時代のように湯水のように消費せよ、というのはやはりどこか無理がある。
2019-05-14 22:46:22また、「電子政府化」のように、国単位でコスト削減すれば、財源も出てくる。ただし、「電子書斎」という言葉から、個人の話をしたいので、そういうスケールの大きい政治の話はここでしない。
2019-05-14 22:47:32なぜ「電子書籍化」するか、ということに関して、言いたいことは大体こんなところだ。それにしても、疑問に先回りして答える形で書いてるので、理屈っぽさや窮屈さを感じるかもしれない。
2019-05-14 22:53:08私も、もっと伸び伸び書きたい気もするが、それだと、「私は関係ない」という感想を持たれてしまう恐れもある。令和時代に生きるほとんどの人に関係ある、普遍的な話を私はしたいので、仕様がないところ。
2019-05-14 22:54:18みんなが想像しているよりも、生涯コストの調整は大きいですよ、というのは一貫して言っている。多少くどく感じるかもしれないが、「なぜ」そうするか、という動機で重要な点なので、省略すると意味も失う。
2019-05-14 22:55:27