二次創作(同人)市場を、「仮想的な分岐型コンテンツ」と捉えると、見えてくる未来の可能性(と、TVアニメ『YU-NO』7話の感想)

https://togetter.com/li/1353421 (前回)エロゲからソシャゲに移行した時代変化と、分岐型ソシャゲの考察(と、TVアニメ『YU-NO』6話の感想) テレビアニメ版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』7話の感想(ネタバレ注意)と、 二次創作(同人)市場を「(仮想的)分岐型コンテンツ」と見なすことによって、新しい表現や市場の可能性を探っていきます。
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しろうと @sirouto

コミケの晴海時代のように、紙がメインだった頃は、事務コストがあるから、企業は同人活動をたんに黙認するのが、一番コスパが良かった。

2019-05-16 23:15:54
しろうと @sirouto

しかし、今の時代はネットが普及したので、同人活動をシームレスに商業媒体に取り込める技術的条件は、すでに整ってきた。

2019-05-16 23:19:17
しろうと @sirouto

どういうイメージか具体的に言うと、たとえばアニメやゲームの特定の部分で、この話を二次創作した、という「分岐」を表示するとか。表示の仕方については、ニコニコみたいに字幕にするとか、いろいろあるけど。

2019-05-16 23:21:46
しろうと @sirouto

ここで問題を明確化するために、あえて批判を想定してみよう。「そんなことにはならない」という意見があるかもしれない。なぜか?

2019-05-16 23:22:45
しろうと @sirouto

ひとつ目については、「商業とは技術力が違うから」。たとえば、下手な作品をくっつけても、売上に寄与しないと。しかし、これはランキングなどのシステムによって、克服できるのではないかと思う。

2019-05-16 23:24:04
しろうと @sirouto

しかし、なろうやピクシブを見ても分かるように、トップクラスのアマは、平均的なプロを上回っている。それはたとえば、なろう系アニメの売上を見れば分かる。だから、上澄みをすくうシステムなら商業的に可能。

2019-05-16 23:25:54
しろうと @sirouto

じっさい、ピクシブには小説を書ける機能が実装された。これは、ピクシブの上手い絵師をソシャゲに引き抜く、一方通行の流れなのに対して、ソシャゲみたいなシステムを、「こちら側」に持ってきたいのではないか?

2019-05-16 23:27:27
しろうと @sirouto

今だけ見れば、たんに絵と小説を両方発表したり、コラボできることを、「ソシャゲ」というのは大げさかもしれない。が、長期的にシステムが発展していったときに、似た仕組みになってくるかもしれない。

2019-05-16 23:28:52
しろうと @sirouto

また、DL同人サービス「DLSite」には、「ノベルメイド」という、ノベルゲームが作れる仕組みがあった(現在終了)。そういうものの発展形を考えると、商業との境界線のない「分岐型ソシャゲ」の可能性はある。

2019-05-16 23:31:24
しろうと @sirouto

しかし、再び批判的な見方も検討しておこう。そういう「同人との境界線がない仮想的な」「分岐型ソシャゲ」という方向には行かないかもしれない。なぜか?

2019-05-16 23:33:37
しろうと @sirouto

ひとつは、「課金がガチャに偏っている」から。人が集まる人気作品での、高レアキャラを当てるまで引きたい、というユーザの欲望が強い。ので、ロングテールを期待した分散型システムにはなりにくい。

2019-05-16 23:36:14
しろうと @sirouto

もうひとつは、「性的表現に対するタブー」があるから。一般向けの動画サイトやソシャゲサイトに、エロ同人作品がくっついてくるようなシステムは、本体のブランド性を損なうから、ありえないだろうと。

2019-05-16 23:38:13
しろうと @sirouto

さてしかし、「ガチャの課金に依存しているから無理」というのは、今の状況だけ見ているからそう思うのであって、長期的に見れば条件も変わってくるだろう。そもそも昔はソシャゲもなかったわけだし。

2019-05-16 23:40:05
しろうと @sirouto

同人市場側が「性的表現に依存しているから無理」という意見については、たんにゾーニングすればいいだけだし、AIの性能向上で自動フィルタリングしたりして、解決するかもしれない。

2019-05-16 23:42:13
しろうと @sirouto

ところで、そのふたつは代表的な批判だろうから、あらかじめ取り上げておいたが、あらゆる批判を先回りして想定したりはしない。新時代の構想だから、叩き台で構わない。

2019-05-16 23:44:55
しろうと @sirouto

異論や批判もあるかもしれないが、私の主張を分かりやすく伝えるために、実現可能性とかは置いておいて、イメージが分かりやすい例を言おう。

2019-05-16 23:46:34
しろうと @sirouto

マンガをソシャゲ化した「きららファンタジア」はご存じだろう。ソシャゲが一人勝ちしてる状態であれば、ソシャゲに寄せたメディアミックスになっていくのは当然だ。

2019-05-16 23:49:11
しろうと @sirouto

それで、「きららファンタジア」の同人版みたいなものを想定している。もちろん、今そういうのがないのは制作コストが高いからだが、AIでゲームを生成できるようになれば、同人ソシャゲが出てくるかもしれない。

2019-05-16 23:50:59
しろうと @sirouto

画像とシナリオをアップして、ゲーム部分はAIが生成、ということにすれば、すり合わせるコストがなくなるから、同人ソシャゲが実現する可能性も出てくる。

2019-05-16 23:52:10
しろうと @sirouto

この「同人ソシャゲ」というのは、個々の作品だけでなくて、「プラットフォーム」が(商業的には)重要な位置を占めるはず。

2019-05-16 23:54:03
しろうと @sirouto

現在たとえば、DMMがソシャゲのプラットフォームだが、そこには商業作しか載らない。AIの発達で制作コストが下がれば、たとえばニコニコのようなカオスな感じになってくるかも。

2019-05-16 23:55:19
しろうと @sirouto

もし、ピンと来ないなら、今までの時代の流れをふり返ればいい。たとえばRPGでは、大昔にTRPGの時代があり、『ドラクエ』などごく少数のCRPGの時代があった。その後もデジタルゲームのRPGは普及していく。

2019-05-16 23:57:43
しろうと @sirouto

「RPGツクール」のように、制作コストを下げるツールが普及すると、RPGは商業の外でも制作されるようになる。そして現代では、「RPGアツマール」のように、ソーシャル性まで獲得している。

2019-05-17 00:00:26
しろうと @sirouto

「アツマール」なんかは、「分岐型ソシャゲ」とか「同人ソシャゲ」の一歩手前まで来ている感じで、ああいうのが将来発展していったら、コンテンツの形態を、大きく変える可能性はあると思う。

2019-05-17 00:01:54
しろうと @sirouto

私は何も、1、2年ですぐそうなると言うのではなくて、10、20年単位で見ると、そういう可能性もあるだろうと言いたいのだ。

2019-05-17 00:05:08