米国の寄付文化論争から「格差にはいい面もある、相続税などやめるべき」まで：岩渕潤子さんとの対話

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@kyslog なるほど…21世紀になっても自殺者が出るのは資本家のせいだと思っておられるのですね。それほど単純な社会だったら良かったですけど。アイヴィーリーグはアメリカ社会の問題点を認めていますが、日本の東大は、実際には富裕層子弟しか入学が難しいという隠れた問題を抱えながら平等なフリを続ける。

ショーンKY @kyslog

初等教育という入り口でマイノリティをえげつなく排除しつつ、アイヴィーリーグのような目立つところでほんの一握りを「救済」するのは、奴隷制を温存しつつ少数の奴隷を解放して「寛容さ」を示すようなちぐはぐさを感じます。 twitter.com/tawarayasotats…

ショーンKY @kyslog

貴方は「マイノリティの才能を発掘する」「掃きだめのようなコミュニティから才能を見出す」こと褒めていますが。初等～中等教育のための学区買いで、マイノリティをスラムに押し込める米国初等教育を変えるには税をとって初等教育につぎ込むほうがフェアではないでしょうか。 twitter.com/tawarayasotats…

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@KenKEN02455214 「差」というか「違い」ですね。アメリカの場合、日本のように才能あふれる人（特に女性を含むマイノリティ）が何の機会も与えられることなく朽ちていくことを省みないのは罪だという認識があるように感じます。

2019-05-20 18:36:09

ショーンKY @kyslog

貴方は「才能ある人に機会を与えるべき」としていますが、そのような功利主義の立場においても、相続はそれを受ける人の才能・功と関係ないため、生まれに恵まれなかった才能の発掘のために分配されるべきとされることが多いです。相続擁護は貴方本来の主張に反するのでは…… twitter.com/tawarayasotats…

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@morimori_naha @kyslog @TrinityNYC 日本の懲罰的とも言える相続税法を目にすると、自分より少しでも資産を持つものへの根強い怨嗟を感じて怖くなります。なぜ、一度税金として徴集しなければいけないのか？　なぜ自分が支援したいものに直接支援できる仕組みを維持することに敵意を持つのか？　そこに嫉妬の気持ちが無いとは思えません。

2019-05-21 10:13:57

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@kyslog @yoshizawa81 私の考えが私の考えに過ぎないように、あなたの考えもあなたの考えに過ぎないということ。たしかにフランスはナポレオンの時代から自国民が世界のどこにいようとも無償で教育を受ける権利があるという政策が継続されているので、仏米二重国籍の子は親都合でフレンチ・スクールに通う。就職はアメリカ。

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@kyslog まぁ、でも、そういう社会じゃないとスミソニアンやメトロポリタン美術館、アイヴィーリーグ・スクールは存在しないわけです。トランプみたいに寄付はする振りだけという「金持ちの演出をしている下品でこすっからい経営者」もかなりの数いるのは事実。

ショーンKY @kyslog

@tawarayasotatsu 私は小心者なので、崇高な文化を守るためには毎年自殺者が出るようなsweatshopからの利益が必要、とは口に出せないですね（芸術家はそれを臆面もなく言うくらい気張っててほしいですが）。アイヴィーリーグは不平等をテーマにしたらもはや存在意義が問われるべきレベルだと思います。

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@morimori_naha @kyslog @TrinityNYC 実際にはそう簡単に割り切れるものではありません。格差があるからこそ、普通なら教育を受けられない子どもたちが奨学金でアイヴィーリーグ・スクールを卒業して法曹界のトップになることもあるという現実。私は23歳の時に父が亡くなったので、以後、アメリカの財団には本当にお世話になりました。

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@morimori_naha @kyslog @TrinityNYC 日本という国は誰かが大きなメリットを受けることを良しとはせず、「みんなで我慢すれば辛くないよね」というプレッシャーが強く感じられ、私はそれが嫌いです。父が亡くなった時、もともと奨学金をもらっていたのに、父の弟や妹に「分不相応だから帰国して働け」と言って、遺産放棄まで迫られました。

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@morimori_naha @kyslog @TrinityNYC 日本の懲罰的とも言える相続税法を目にすると、自分より少しでも資産を持つものへの根強い怨嗟を感じて怖くなります。なぜ、一度税金として徴集しなければいけないのか？　なぜ自分が支援したいものに直接支援できる仕組みを維持することに敵意を持つのか？　そこに嫉妬の気持ちが無いとは思えません。

森森森【Mr.ごまめの歯ぎしり】 @morimori_naha

@tawarayasotatsu @kyslog @TrinityNYC 私も日本の同調社会は嫌いで、嫉妬の感情も米国よりは強かろうと思いますが、それは米国の格差社会とトレードオフではない。平等や公平を正しいとするなら相続税が高いのは必然。所得税とは別の話。仮に相続税がゼロならそれこそ階級が成立。岩渕さん、個人的なことと社会設計を混同していると思う。

ショーンKY @kyslog

貴方は「才能ある人に機会を与えるべき」としていますが、そのような功利主義の立場においても、相続はそれを受ける人の才能・功と関係ないため、生まれに恵まれなかった才能の発掘のために分配されるべきとされることが多いです。相続擁護は貴方本来の主張に反するのでは…… twitter.com/tawarayasotats…

Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

[PDF] レファレンス　相続税制の改革に当たっての考え方　加藤 浩（国立国会図書館調査及び立法考査局専門調査員 財政金融調査室主任） / dl.ndl.go.jp/view/download/…

Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

相続税が廃止された国でも、例えばオーストリアでは、2008年に廃止された相続税及び贈与税(85)の再導入を要求して、2013年以降、エコノミストや経済学者等が、「相続財産に課税せよ！」という声明を発表し、活動を開始している(86)。

Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

声明の趣旨は、「相続税の導入は、経済的な面からは実現可能なものであり、社会的な面からは公正なものである。オーストリアにおける遺産は、少数の人々に高度に集中している。僅かな数の人々が非常に大きな遺産を受け取り、働かずに豊かになれている。

Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

2008年の相続税の廃止は、資産課税による低い税収を、さらに一層低くした。遺産への課税の再導入は、正義をなすための必要条件である。社会的背景が人々の将来を決定するべきではないからだ。全ての子どもに良い教育を与え、

Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

全ての人々に老後にも尊厳を持つことが可能となるような機会を提供できるよう、社会的サービスを必要な程度まで拡充するために、遺産への課税が必要である。それゆえ、我々は相続税・贈与税の可能な限り早急な導入を政府に要請する。」というものである。

Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

(｡ ・ω・))ﾌﾑﾌﾑ この声明に賛同したウィーン大学の経済学専攻のヴィルフリート・アルツィンガー（Wilfried Altzinger）教授は、「個人が、公正という原則に立脚してより強固な立場を再度獲得したいと願っている場合、

Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

経済政策は主として2つの方策を手段として開始していかなければならない。それらは、相続財産への課税と教育を受ける機会の平等な提供である。」と述べている

浅妻章如 @asatsuma

「才能ある人に機会を」は功利主義ではなくリベラルだろう、所得税や相続税の累進強化を批判するのはリバタリアンだろう、という予断を抱いたが、確かに本人が「最大多数の最大幸福」と明言しているので、税より寄附が功利主義に適うとの信念なのだろう(論の成否はともかく)。 twitter.com/tawarayasotats… twitter.com/kyslog/status/…

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@kyslog 長年の競争社会を経て競争はなくせない、「才能を真に（漏れなく）掬い上げることなど不可能」だという認識を明確に持っているから、その中で「最大多数の最大幸福」だけでも実現しようとしている。私は日本の「最大多数の最大不幸」より、その方がマシだと思っています。日本は幸せな人を罰する社会。

2019-05-20 20:38:48

浅妻章如 @asatsuma

寄附優遇が功利主義に適うという議論は容易。贈与者受贈者win-winだから。だが他人から嫌われ寄附から漏れる弱者(才能があろうがなかろうが)の救済も功利主義に適う。標準的に考えれば税の累進強化を要請する。税より寄附が功利主義に適うと論ずるのは不可能ではないが大変非効率な政府の仮定に拠る。

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@morimori_naha @kyslog @TrinityNYC あなたのご意見も、私の考えと同じく「見方の一つ」に過ぎないでしょう。私は寄付が「格差社会とトレードオフ」だとは言っていないし、自分たちが不幸だと思っているアメリカ人たちがバーニー・サンダースやAOCを支持していることも知っています。私は「唯一絶対の解」など存在しないと言いたいだけ。

森森森【Mr.ごまめの歯ぎしり】 @morimori_naha

@tawarayasotatsu @kyslog @TrinityNYC 私も日本の同調社会は嫌いで、嫉妬の感情も米国よりは強かろうと思いますが、それは米国の格差社会とトレードオフではない。平等や公平を正しいとするなら相続税が高いのは必然。所得税とは別の話。仮に相続税がゼロならそれこそ階級が成立。岩渕さん、個人的なことと社会設計を混同していると思う。

『NY午前0時　美術館は眠らない』配信開始！/岩渕潤子 @tawarayasotatsu

@morimori_naha @kyslog @TrinityNYC 「個人的なことと社会設計を混同している」というご指摘に対しての意見です。事実として「見方の一つ」に過ぎないのでは？　現実に起きている問題にはその場で対応していかなくてはならないので、相対主義にならざるを得ないし、それが悪いとは私は思いません。できることしかできないのです。