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山本唯人 @tadahitoy
社会学のゼミでフィールドワーク実習をしています。今年のテーマは「本屋さんの未来」。実際の街に出て、「フィールドワーク」ってこんな感じでやるんだと分かってもらうことが目的です。 pic.twitter.com/P5sU3oCOvL
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なので、「本屋さん」はこちらからふった「お題」で、学生が選んだ本当のテーマではありません。それでも10人ぐらいの学生で、そのとき一生懸命考えるので、やっていると深みが出てくることはあります。 pic.twitter.com/Cd3OS7hzge
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今回の実習場所は代官山蔦谷書店。5月14日の午前、みんなで現地に行き、翌週まとめのレポートに、自分なりの「結論」をタイトルとして付けてもらいました。紹介しましょう。書いてくれたのはみな、20歳前後の女性です。 pic.twitter.com/fdBQXbqQHz
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「代官山蔦谷書店は、日常の中の非日常を味わうことのできる本屋である。」 「代官山蔦谷書店は、サービスに溢れた娯楽施設。」 「代官山蔦谷書店は、お客のニーズに合わせて変化することのできる本屋です。」 pic.twitter.com/0EsmSWmJ5A
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2番目のレポートは、「本屋」という概念をふりきってしまい、「娯楽施設」であると言い切っているところが面白いですね。社長の増田さんは喜ぶかな。 pic.twitter.com/6G8kqjfEu1
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3人に共通する蔦谷書店のイメージを突き詰めると、この店では、必ずしも「本」がメインの売り物になっていないという認識を抽出できます。レポートはとりあえずこれを肯定的なイメージでまとめていますが、深く議論すると「本がどこにあるか分かりにくい」という声も出てきます。 pic.twitter.com/h946FgW1sw
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これはぼくも感じました。蔦谷は本とグッズの垣根を取り払った、偶然の、コンテンツとの出会いをもたらすべく棚ができています。それはとても魅惑的ですが、すぐに理解するには十分複雑で、ナビゲーションなしにはたどりつくのが難しい。 pic.twitter.com/MjN8Kgv9pl
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蔦谷にはあちこちに検索用の端末があり、棚を熟知した店員さんがいることでこの問題に対処しています。ただ、この「ひと手間」はけっこうめんどくさい。それでも気にならないとすれば、棚の背後にある「世界観」のようなものを、共有している場合ではないでしょうか。 pic.twitter.com/8i1zUFuphA
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棚の「面白さ」に使づく近道は、パソコン端末の充実よりも、「世界観」の学習にあるのかもしれません。 pic.twitter.com/ZRNu3ifz4Q
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話は変わりますが、蔦谷の棚を見ながら、六本木にあった青山ブックセンターの棚を思い出して、ちょっと懐かしくなりました。あの棚もかなりめんどくさい棚だったと思いますが、当時は全然気にならなかった。むしろ、好奇心を刺激してくれて面白かった。 pic.twitter.com/1wnOotWuUf
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あのとき、別にパソコンの端末なんてなかったけれど、店にいきさえすれば大づかみにパッと勘どころを把握できた。その「世界観」が、今よりも若者たちに広く共有されていたのだと思います。 pic.twitter.com/cUFFWPjY91
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十分に複雑すぎる棚にどうたどりつけばいいか。便利に検索できれば解決するのではなく、ふだんから本の持つ「世界観」を語ってくれたり、わくわくしながら話題にしてくれるひとが世の中に増えることが、棚への本当の近道なのではないかと思いました。 pic.twitter.com/fxeQgRa1J6
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もう一つ、「本に手が届きにくい」という声の背後に、学生目線からみたときの敷居の高さがあります。象徴は書店第2棟、2階の大面積をとっているラウンジでしょう。コーヒーが800円から。相手にしていないと言われればそれまでですが、まぁ学生は難しいですよね。 pic.twitter.com/9tD470wjy3
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2011年刊のコンセプトブック『代官山オトナTSUTAYA計画』によると、代官山蔦谷は団塊世代を「プレミアエイジ」と呼んで、その世代の良質な人びとを引き寄せることが、ほかの世代のけん引役になると、はっきり掲げています。 pic.twitter.com/Gj8F6b4pdo
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山本唯人 @tadahitoy
午前の開業前だったのでがらんとしているだけでしたが、ラウンジの巨大スペースが実際、誰にどれぐらいアクティブに使われているかは気になるところです。
山本唯人 @tadahitoy
一方、一番ひとがたくさんいるのは、書店第3棟のスターバックス周辺でした。30~40代ぐらいのひとたちがパソコンを広げて、仕事をしています。それならいっそ、「本屋にカフェがついている」のではなく、「カフェの回りが新刊本の棚で囲まれている」ところまで、
山本唯人 @tadahitoy
ふり切ってしまえばラディカルですが、それには席数が少なく、いつもひとで埋まっているので、自分がカフェ使いするかというと躊躇します。オープンスペースの配置と使い方は、これからの本屋のポイントになるでしょう。(了)

コメント

ティルティンティノントゥン @tiltintninontun 2019年5月24日
本屋は昔から「お客さんは見つからなかったら帰るよ」と言われたり、こういうまとめhttps://togetter.com/li/1358760 があったり、日本でコンビニが定着したのは「いらっしゃいませ」以外一切コミュニケーションをとらないでいい空間だったからという都市論があったりするのに、店内表示がなくて「気軽に店員に聞いてください」のオサレ系蔦谷って、実際業績ってどうなの?
ティルティンティノントゥン @tiltintninontun 2019年5月24日
他にも公共図書館の使われ方問題とか図書購入の問題とか言われている中で、私立図書館・有料で快適な空間を提供する会員制図書館の話題って出てこないじゃないですか、その中で代官山、二子玉川、函館や江別、さらには武雄市図書館とか、そんなに経営は順調なんですかね?
べるへる @beru2007 2019年5月24日
できる前は背の高い木々が鬱蒼と茂った土地でした. それからちょっとしたひまわり畑になったり, それを眺めながらハワイアンな店でぼーっとビールとからあげを摘んでいたころは随分のんびりしてました. 蔦屋ができてから代官山の人の流れが深夜に及ぶまで変わったのは確かですね.
T死 @sunayamaGINZA 2019年5月25日
能書き垂れたところで配置がクソな意識低さは変わらない
さどはらめぐる @M__Sadohara 2019年5月25日
都内にある私立図書館とか会員制図書館はほとんどが業界団体が運営してるので、その道のプロやその道を志望する人ぐらいしか利用しないので、一般人が使う公共図書館のような頻度で情報が伝わってくることはまずないでしょう。 tiltintninontun
ティルティンティノントゥン @tiltintninontun 2019年5月25日
M__Sadohara うんにゃぁ、ステータス、虚栄心を刺激するとか、ビジネス会議、国際会議との相関関係を狙った民間企業ですよ。そういう世界にアンテナを張っているかどうかが問題でして。http://bit.ly/2JCzlso
さどはらめぐる @M__Sadohara 2019年5月25日
tiltintninontun そこは一般人が行く普通の本屋でしょ。代官山の蔦屋書店と同じものですよ。誰でも行けるのなら、自分で行けばいいだけの話ですよ
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