『さらざんまい』10話考察 ~エンタの性的指向と時代の流れ、レオマブと心臓と欲望、最終回まで引っぱるループ世界説~
あと、これは一見仕様もないけど、最後まで話を聞いて欲しい。「さらざんまい」のシーンに、逆向きの「ア」が回転して、正位置になるカットがある。
2019-06-14 21:31:15これが何を表現しているのかだけど、さしあたり逆向きの「ア」は、汚くて恐縮だけど、おそらく「糞」なんだと思う。巻き糞の記号みたいになっているから。
2019-06-14 21:32:55「糞」が逆向きになると「愛」になる、っていうのは、それだけ聞くと、意味不明に聞こえるだろう。しかし、「対象a」の例に「糞便」があることを踏まえると、こういうことだと思う。
2019-06-14 21:34:42たとえば、何か政府や企業などの不祥事は、それが隠蔽されている限りでは、「クソ」なモノでしかない。しかし、それが公開されて、問題として共有され、さらに解決された時には、社会的な正義(愛)になる。
2019-06-14 21:36:17「さら」本編でいえば、レオはマブ(の態度)を「人形」と呼んで、ずっとイラついていた。しかし、そこに真実の愛が隠されたと知ることになる。このクソが愛に昇華するのが、「さらざんまい」なんだろう。
2019-06-14 21:37:57まず、サラとハルカに、「見守り感」が出ているので、サラとハルカの黒幕説はもうない気がする。トオイがラスボス化(OPのカワウソゴジラ)する展開が有力だろうか。
2019-06-14 21:49:48それとは別に気になるのは、サラとハルカがいつ知り合ったのか。まさか、序盤から知っていて、カズキに隠していた……というのは、おそらく深読みだろう。握手会の後に知り合った、と考えるのが普通の展開。
2019-06-14 21:51:20で、気になるのは、サラが「この世界は今、再び試されようとしています。つながっているのか、つながっていないのか」と言うシーン。この「再び」が特に気になる。
2019-06-14 21:53:56サラの言う「再び」の一回目は、何を指すのか? まず、普通に考えれば、カッパとカワウソの戦争だろう。ただ、ループ世界説も、ワンチャン捨てきれないまま、最終回まで持ち越している。
2019-06-14 21:55:47たとえば最終回に、ラスボス化したトオイを倒して、金のサラを手に入れたカズキが、もう一度やりなおそうと、世界をリセット、あるいはループさせる、という展開の可能性もありそう。
2019-06-14 21:57:04ループ世界説は、1話からネットで出てるし、私もそれなりに支持してきたけど、なぜ支持するかというと、物語の構成としてキレイだから。始まりと終わりが丸くつながる、いわゆる円環的構成。
2019-06-14 21:59:30なぜ「さら」にループ世界説が似合うかというと、今回の「さら」は、前回の『ユリ熊嵐』とちょっと違ってて、「つながり」を選択する場面が多いから。
2019-06-14 22:01:59「さら」は「ユリ熊」の時より、ループしてやり直したい、と思わせる場面が多い気がする。まあ当然、「予想とは外れるもの」だから、最終回までどうなるか分からないけど。
2019-06-14 22:04:21あともうひとつ、「○回想 ×海草」の謎を、最終回まで引っぱってきてる。これが説明されないまま終わったら、モヤモヤする。おそらく、最終回で溺れるシーンがあるのではないか? 10話の最後が橋の上だし。
2019-06-14 22:06:00あと、OPのスカイツリーとタイトルロゴだけど、「男性器の象徴で云々~」というよりは、「無限大(∞)」に見える。三人のひとりが欠けたから、それを取り戻そうとループする、という表現の可能性もありそう。
2019-06-14 22:10:42もちろん、三人そろってハッピーエンド、というのも、普通のアニメではよくあるラストだ。OPで、カズキたち三人が、笑って肩を寄せ合っているシーンのようなイメージの大団円。それもある。
2019-06-14 22:11:54どうして、ループ説に惹かれるか、もう少し言うと、サラの「再び」だけでなく、ケッピがレオマブに「今は眠るといい」の「今は」とか、ループ世界を採用すると、伏線として機能する部分が、いろいろ出てくるから。
2019-06-14 22:18:49さらにもうひとつ、10話でケッピとカワウソが、「この世界に来た」っていう、外来者的な言い方をしているのが気になった。あの世界に外側があるなら、ループ世界みたいな世界観を、採りやすいのではないか?
2019-06-14 22:21:56