IEEI手塚氏「再エネで脱炭素化は幻想である」連載記事へのツッコミ

将来のことを論じておられるのに、今後のコスト変化を考慮に入れずに全否定しておられます。遺憾ながら、実質的な詭弁と存じます。
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Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

再エネや蓄電池の今後のコスト低下を保守的に見積もった上で、具体的に電力需給や気象データまで考慮したシミュレーションでは、世界のエネルギーを殆ど再エネで賄うことは可能で、経済的でもあると見積もられている。手塚氏が並べ立てている事柄では、否定できない。 energy-democracy.jp/2668

2019-06-15 21:16:58
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

再エネのこれまでの普及にお金がかかった例が多いのは確かで、例えばドイツなどは最初、太陽光の電力を70円/kWh以上で買い上げたので、その負担が残っている。 でも再エネが既に化石燃料以下のコストになりつつある今、今後はそれはもう当てはまらないはずで、この部分も実質的な詭弁になっている。

2019-06-15 21:21:30
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

もちろん日本みたく、相場の倍なんて価格で買い上げるような無駄遣いをすれば、コストは上がってしまう。でも最終的には再エネベースの方が化石燃料ベースよりも安くなると見積もられている以上、ここで論じられているような中長期の観点からは、「幻想」などと全否定するのは詭弁だと言える。

2019-06-15 21:28:26
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

強いてポジティブに捉えるならば、蓄電池をなるべく少ない設備量で済ますのが望ましいのは確か。 だが、記事にあるような「10年に一日」しか使わないような蓄電設備も非現実的なので、そういう頻度の低い事象については他の策を用いるべき。そのためだけに蓄電池を増設する想定自体、馬鹿げている。

2019-06-15 21:39:51
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

ああ、あとこれは他の方からのもらいネタ。シェールガスって一カ所から30年間も採掘できるんでしたっけ。

2019-06-15 22:14:07
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

続編出てたので読んだ…けど、どこからツッコミ入れたら良いのか困るような内容だ…幾つかピックアップしてく。ieei.or.jp/2019/06/opinio…

2019-06-18 16:24:06
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

航空機云々の話。バッテリーが重すぎる用途なら、再エネで燃料を作れば良い話なのに、無視している。実質的な詭弁。 コスト低下速度の件。漸進的にはなってくるだろうけど、現状で既に化石燃料以下になりつつある一方、化石燃料は排出コストが嵩むだろうことは無視してる。これも実質的な詭弁。

2019-06-18 16:28:19
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

効率云々の話。だからどうした、将来のそれぞれのコストはどうなんだ、で片付けられる話。なんとなくそれっぽい数値を挙げているだけで、再エネへの移行に関して何ら明確な論拠になっていない。単なる印象操作(=詭弁)。

2019-06-18 16:33:00
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

蓄電池のエネルギー密度の話。航空機やロケットの話は前出の通り。 続けて「現実社会では」と曖昧な表現で蓄電池をdisっているのは、おそらく自動車等を連想させることを狙っているけど、実際にはEVは高効率なので実用上問題ない。 「実用価値」も曖昧な表現だが、エンジンうるさいでしょ、でFA。

2019-06-18 16:36:34
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

「グーグルのエンジニアの一人」や「ビル・ゲーツ」の発言を引用してるくだり。完全否定的な発言内容は、先般の報告書で否定される。twitter.com/kei_sakurai/st… 「○○って有名人がこう言ってるぞ!」以上の信頼性が無い。

2019-06-18 16:40:57
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

ちなみに再エネや蓄電池の今後のコスト低減まで考慮したシミュレーション例がこちら。全ての技術について保守的な見通しを設定しても、シミュレータにブチ込むと、世界のエネルギーの大半を再エネで賄うのがお得、という結果に。 energy-democracy.jp/2668

2019-06-13 12:41:40
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

あー、あとこれは言っておかねば…「電池表面に入ってくる光子エネルギーを電子に変換できる理論限界は33%であるが」これ断り無しに書くのはアウト。多接合化すると超えられるので。現在の記録が46%。 nrel.gov/pv/assets/pdfs…

2019-06-18 17:32:49
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

もう一点。両面発電型のパネルで「シリコンセルは倍量必要となり」…この主張は誤り。1つのセルそのものが両面から受光する。 solarchoice.net.au/blog/news/bifa… 調査不足なだけでなく、想像力をネガティブな方向にばかり働かせておられる。

2019-06-18 17:52:04
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

ごめんなさい、言わせて下さい…十分な根拠が無いのに可能性を全否定するご行為、これは 「 老 害 」 だと思います。以上。

2019-06-18 16:42:15

返す刀で
既に多くの方がご指摘のように、日本の再エネの現状については、多々問題があるのも事実です。特にコストは早急に、他国並みに引き下げる必要があります。太陽光や風力は、とにかくまず安くなければいけません。(この観点から、手塚氏が引用されているNEAの報告書も、太陽光や風力の価格低減の必要性の論拠には使うことができます。)
また上記で世界規模での再エネ100%シナリオを取り上げていますが、これは段階的に進めるものです。すぐに火力発電所を全廃したり、蓄電池をバカスカと入れ始めるような話ではありませんので、ご留意ください。

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

高額な買取額の主な弊害。 10kW以上は当初予定の数十倍の導入ペースに →賦課金が無用に増大 →品質問題発生、迷惑設備も増加 →太陽光ばかり普及してアンバランスに →送電線塞いで、他の再エネまで阻害 →海外製品のシェアが急増 →バブル化して、中長期の投資意欲が減退 サジ加減一つで、これ。

2019-06-14 09:08:53
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

各国における太陽光発電設備導入コストの推移。日本はドイツ等に比べて数年遅れ。 pic.twitter.com/DT7GOakNQU

2019-06-17 18:34:24
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