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『さらざんまい』11話(最終回)考察 ~1話冒頭「ア」の看板まで戻り、「始めから、終わりまで、まあるくつながっている」ラスト~

2019年4月から放送開始したテレビアニメ『さらざんまい』。今回、11話(最終回)の考察をします。なお、ネタバレへの配慮はしていないので、アニメ本編を視聴前提でのまとめです。
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しろうと @sirouto

みんなが世間の空気を読んだ結果、SNSでは炎上した対象をみんなで叩こうみたいな感じになるし、今のアニメ(なろうやきらら)では、主要人物に失敗させないようにする。それが常識的で無難な選択だろう。

2019-06-21 23:42:17
しろうと @sirouto

そこをあえて空気を読まず、人生に失敗して、客観的には不幸なトオイを、最終回の最後にスポットライトを当てる。これはなかなかできないことだろうし、じっさい今までのアニメでほとんど見たことがない。

2019-06-21 23:45:15
しろうと @sirouto

今のアニメのみならず、社会の空気と逆方向の作品を作るのは、大変な勇気が必要なことである。そして、「愛、欲望、つながり」という、テーマ性とメッセージ性が非常に印象に残った。

2019-06-21 23:50:07
しろうと @sirouto

最終回は、コンパクトに上手くまとめられていたが、それでも尺が足りなくて、消化不良な部分はいくらかあった。やはり全11話は短くて、あと1、2話、つまり12~13話くらいは欲しい感じ。

2019-06-21 23:51:38
しろうと @sirouto

エンタの祖母に最後まで出番が少なかったとか、ハルカとサラはどういう出会いをしたのかとか、あれほど悲劇的に最期を描いた、レオマブがあっさり復活したとか、最終回まで見て多少とまどう部分は、いろいろある。

2019-06-21 23:54:23
しろうと @sirouto

ただそれはいわば、カーテンコールやアンコールをしたい欲で、読後感はサッパリとしている。物語の大筋は(イクニアニメにしては)分かりやすいし、いろいろな問題にケリがついた。ので、そこまでモヤモヤしない。

2019-06-21 23:56:41
しろうと @sirouto

「さら」で個人的に気に入っているのは、1話の「漏洩」は、全裸スケートも含めて、面白い表現だと思っていた。がさらに、「未来漏洩」の表現に可能性を感じた。世界観がループやパラレル系の作品とつながりそう。

2019-06-21 23:59:22
しろうと @sirouto

幾原監督は、もともとアニメ業界における異端児や革命児的な立ち位置だったが、この「未来漏洩」は、大きな表現の可能性を秘めてそうな予感がする。今回は別だけど、一昔前に流行したループ系みたいな何か。

2019-06-22 00:05:59
しろうと @sirouto

「さら」は、最後の最後まで、展開が予想できなくて、次回が見たい、次回が見たい、とまったく飽きさせないのがすごい。普通のアニメは中だるみするのに、逆に終盤に向けて物語の加速感があった。

2019-06-22 00:07:45
しろうと @sirouto

「さら」序盤、トオイが初登場したときも、車上荒らしをしていたし、「何この子、大丈夫」という不安があった。カズキ、エンタもクセがあった。それが最終回まで来て、爽やかな笑顔がすんなり似合うと思えた。

2019-06-22 00:11:07
しろうと @sirouto

「さら」は、最初は驚きの連続だったけど、最後はさらっと爽やかな作品でした。「さら」については、まだまた別の記事を書きたいですが、本編の感想考察の連載は、これで一区切りです。ありがとうございました。

2019-06-22 00:13:50