- higururoll
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【エ/内政/功績0】「まずはお名前を教えてもらえるかしら?」レオンハルト@英雄の前に現れる、黒衣の少女の幻影。彼女からは神秘的で危険な香りを覚える。名乗りを上げてキャラクター紹介を行ったなら、SP+1。支援を得られれば、さらにSP+1。 #SGOSS事前診断
2019-07-13 13:19:22#黒獅子は英雄の夢を見るか レオンハルトが白い世界を抜け、降り立ったのは戦場だった。 三勢力――厳密には指導者が違うのだったか――がぶつかり合ういつもの戦場。 「ったく、変わり映えのしねぇ景色だな……」 もう見飽きたと言ってもいい。ついさっきまで戦っていたのだから。
2019-07-13 13:22:30差し当たってはどうするべきか。あの男の言い分では、世界の表紙の差し替えを防げばいいらしい。とはいえ具体的にどうすればいいだろう。現地で戦っている彼等を殺せばいいのか、あるいは。 そう少し考えている間に、レオンハルトの前の空間が揺らぐ。 女の声。幻影。
2019-07-13 13:24:36その女は、エピメテウスと名乗った。 「エピメテウス……?パンドラじゃねぇのか?」 レオンハルトの疑問には女は答えず、ただ、こちらへ問う。 「まずはお名前を教えてもらえるかしら?」 レオンハルトの行動原理は単純だ。戦場での礼儀を通されれば、己もそれに従う。名乗られれば名乗る。
2019-07-13 13:26:36だから、男は答える。剣を抜き。その身体に巣食う無限の邪紋を煌かせ。 己が己であると、確かめるように。 何度でも、己を名乗り上げる。今にも壊れてしまいそうな自我を奮い立たせるように虚勢を張って。 「俺は――レオンハルト。スペルビアのレオンハルトだ」 .
2019-07-13 13:29:08名乗った。のでSP+1. 支援お待ちしてまーす。 twitter.com/higururoll/sta…
2019-07-13 13:31:14@higururoll (支援を) 戦場。 通り抜ける声。 その昔背を押した、愛息子の、鬨の声。 「っ、」 はくり、口の中から出ようとした声が止まる。 背を押して、帰ってこなかった。それなのに声をかけることができるかと。 それでも。 それでも! 「ハルト」 呼ぶ。 声をかける。 「おかえり」
2019-07-13 13:41:07#黒獅子は英雄の夢を見るか 名乗りを上げる。声を張り上げる。 誰より、何より、己の存在を誇示するように。 己自身を確かめるように。 「俺は、レオンハルトだ……!」 喉が切れるようなその叫びは、子供の悲鳴のようでもあり。 聞く者を震え立たせるような、威圧をもって。
2019-07-13 20:51:30それは――《英雄の言葉》。誰よりも英雄伝説に憧れ、英雄を目指した少年は、その邪紋、無限螺旋によって英雄へと至らんとする。 「そう、皇帝聖印を作るのね」 黒衣の魔女が言った。 そして彼女が指を鳴らすと、レオンハルトの周囲を黒衣の影が取り囲む。それは明確に敵と判断できる存在だった。
2019-07-13 20:54:47エピメテウスの構成員、なのだろう。 「いきなり随分な歓迎だな」 男――レオンハルトが不敵に笑う。その姿にもはや、自我の消失を恐れる様子はない。 強烈な自己催眠。心身の最適化。 邪紋の力と混沌を御する強い意志が、彼をそうさせる。仮初の時間、彼は恐怖を忘れて暴威を振るうのだ。
2019-07-13 20:57:08「そんなに俺と戦いてぇなら、見せてやるよ」 そう男が言う。同時に、彼の全身を包む邪紋が輝きだす。 黒から金へ。 男の世界が塗り替わる。 黒獅子から金獅子へ。
2019-07-13 20:59:01長い黒髪は短く刈り上げられた金の髪へ。 軽装の恰好は、重厚感のある銀の鎧へ。 背には紅の外套を。 剣は英雄の武具へ。蒼い燐光を放ち。 唯一その身が邪紋使いであると証明する邪紋が、金色に光り輝く。 そして、英雄は降臨する。 ――この紅の大地に。
2019-07-13 21:01:55. えいゆう 「俺が、始祖君主だ――!!」 . (illust:秋風浩人) pic.twitter.com/nfNjMbjH8B
2019-07-13 21:04:34叫びと共に変身が完了する。 金の獅子、伝説に謳われる始祖君主レオンを模した男は、剣を構え、大地を蹴った。 「さぁ、いくぜェ!!」
2019-07-13 21:15:13@higururoll (し、支援、しま…) 「うひゃー……」 かっこいいな。まさに英雄って感じ。主人公サイドってやつ。 彼から見れば私たちは敵なんだろうけど、私は敵サイドの中でも裏切者の存在ってわけで。 「とりあえず燃やしとくか……」 遠方から、支援射撃で炎を放ち、敵の足下を撃って動きを阻害した。
2019-07-13 21:25:41@24ms_amrl_gc3 聞き慣れた声。忘れもしない。自分が一番尊敬し、自分が一番身近に追いかけていた人の声。 かつて、背を押された。 そして、その背を追いかけてきた。 だから――再び会えたのは、レオンハルトにとって福音だった。 敵を蹴散らしながら振り返る。 「アマールラの兄貴」 嬉しさそのままに、表情を崩して。
2019-07-13 22:45:38@Saphir_224 (支援ありがと!) どこからか飛んでくる支援射撃は、正確に敵の足下を穿った。 少し怯めばそれが命取り。英雄の前ではそれで終いだ。 レオンハルトの刃が敵を斬り裂く。黒衣の影はそれで斃れ、動かなくなった。 男は周囲を見回すと、ミリギアの姿を認めて手を振る。 「助かったぜ、アンタ」
2019-07-13 22:48:46@GCtakaraimin2 (支援 #とは) 敵の連携が乱れ、動きが鈍った。新手か、とそちらへ視線を向ければ、レオンハルトの目に映ったのは燃え盛る異形の軍勢と、それを率いる男の姿だった。 その男は、レオンハルトにとっても見覚えのある存在。 それもそうだ。彼の名は――デルフィム。 軍事国家スペルビアの主。
2019-07-13 22:53:26@GCtakaraimin2 レオンハルトの仕えた雇用主にして、レオンハルトに様々な技術と力を授けた存在だった。 「デルフィム、さん……!?」 その変貌ぶりにレオンハルトは瞠目する。 「デルフィムさん!デルフィムさんだよな!?」 黒衣の影を轢き潰し、そのままレオンハルトに襲い来る軍勢を剣でいなしながら叫ぶ。 →
2019-07-13 22:55:09@GCtakaraimin2 「おい!何とか言えよ、デルフィムさん!」 たまらず走り出す。 彼もまた、レオンハルトにとって尊敬するべき人だった。自分を拾い上げてくれた人だから。 「アンタ……なんでこんな……っ、どういうことだ!?」
2019-07-13 22:56:25