京都アニメーションの悲劇に対して、相模原の事件との落差はなんだ、といいだすひとたちへの回答です。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

なんかずっとへんなスイッチが入っていまして。 そんなの当たり前じゃないか、と感じる人には全く必要がなく、理解できない人には全く届かない、そんな話を続けてしまいます。自分の中の混乱を整理したいだけかもしれません。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

これまでの話と重複しますが、人間の価値はいろんな物差しで測ることができます。でも、それは物差し次第であって絶対ではありません。生産性という物差しを絶対視してしまったひとがやまゆり園の殺傷事件を起こしてしまいました。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

「性的魅力」「経済力」「体力」「人望」「人間性」「人生経験」「若さ」。どれをとっても、「この物差しで人間の価値を判断して良い」という絶対の基準はありません。「〇〇がない人間は生きる資格がない」とか「人権がない」といった話はできないのです。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

これは我々が選択している社会制度設計の話で、個人の人生哲学とは別な話。厳密に区別する必要があります。 優しさを大事にしたい、優しくない人間は死んでしまえと思ったとしても、それは個人の価値観だから、社会制度設計に反映されないし、されてはならない。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

どこから見てもなんの取り柄もないように見える人も、一個の人間として平等に生きていくことができる社会を我々は選択している。人間の命の価値を何かの物差しで測るな、比較するなというのはその文脈から出てきます。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

『どんぐりと山猫』のどんぐりたちは「まるいのがえらいのだ」「せいのたかいのがえらいのだ」とずっと争っていました。そして、一郎はどんぐりたちに「みんな同じだよ」とはいいませんでしたね。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

「このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちやくちやで、てんでなつてゐなくて、あたまのつぶれたやうなやつが、いちばんえらいのだ。」 この答えはすごいと思うのです。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

自分を一番低い位置に置くことのできるやつが本当は一番えらい、ということでしょうか。ひとより優位に立とうとしないやつの尊さをいっていますね。この評価軸でいうときみたち、みんなえらくないよ、と一郎はいえた。

夏井孝裕 NATSUI Takahiro 🐠 @futodoki

「ひとの命は平等」というのにどうしても納得のいかないかたには、このくらいの童話がいいのかもしれないと、引っ張り出してみました。 「あたまのとがったのがいちばんえらいんだよ」みたいなことをいっててもそれ、ひっくりかえる話ですよ。