オスの意義とガノンドロフ

生き物の神秘。
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smw @Shi_MeiWo

ミジンコという生き物がいる。彼らはメスしかいない。で、時期が来ると体の中に4個の卵を作り、それを産み落とす。単為生殖だな。1匹から4匹生まれる。だから爆発的に増える。平和が保障された環境なら、数を増やしたほうが何かとお得だからな。

2011-05-20 15:08:16
smw @Shi_MeiWo

しかし、世界にピンチ(たとえばウイルスの蔓延)が訪れたときする。すると、「オス」が生まれてくる。オスは周りのメスと遺伝子を混ぜ合わせ、自分でも相手でもない誰かを作る。ウイルスは細胞の鍵穴に取り付くが、ひょっとしたら新しく生まれたそいつは、鍵穴の形がかわるかも知れない。

2011-05-20 15:12:52
smw @Shi_MeiWo

オスの遺伝子を受け取ったメスは、単為生殖の4個ではなく、2個の卵を産む。殻をまとった「耐性卵」という。棲んでいた水が干上がり乾いたとしても、土ぼこりに巻き上げられ、耐性卵は空を飛ぶ。そして水のあるところに落ちると、ウイルスに耐えるかもしれないミジンコが増えてゆくわけだ。

2011-05-20 15:15:33
smw @Shi_MeiWo

このことはいくつかの示唆を含んでいる。・生命の基本はメス ・オスは世界のピンチを救う英雄(平和時には不要) ・単に増えるだけなら単為生殖のほうが有利 ・有性生殖は、「私でもあなたでもない誰か」を作るための行為

2011-05-20 15:18:42
smw @Shi_MeiWo

聖剣伝説2の主人公の種族や、時のオカリナのゲルド族が「一定の条件化で男性が生まれるが、それ以外は女性」というのは、このミジンコの例でたとえることができる。てーことはガノンドロフ=ミジンコとな。おお、こわいこわい。

2011-05-20 15:23:02