60式自走106mm無反動砲の試作車まとめ

60式SPRGの試作車(SS-1,SS-2,SS-3,SS-1(改),SS-4)のまとめです。ネットだと実車の写真がなぜか全く貼られなかった不憫な車輌達です。(恐らくこのまとめが初) 新情報、資料が手に入り次第随時更新していきます。 WarThunder forumに投稿してくれたTasty95215さんに感謝! <https://forum.warthunder.com/index.php?/topic/460673-ss-1-first-type-60-sprg-prototype/>;
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三式トニー @type3fighter

さらに走行中に砲下部防楯板と車体上面板がその隙間6mmで時々干渉することが確認されました。また砲はトラベリングロックでガッチリ固定しているためか、過剰な力が加わり砲身に悪影響があるとも考えられました。

2020-04-05 00:17:41
三式トニー @type3fighter

そこで考えられた対策が ・砲架取り付け部の剛性の強化。 ・トラベリングロックは揺れ止め程度にし、分厚く軟いゴム枕を装着する。などで、この対策改造は3号車を用い「SS-4改」と命名され確認試験が行われました。写真はコマツ川崎工場でのSS-4改。雪上履帯を装着している。 pic.twitter.com/YsbSvI1TTI

2020-04-05 23:45:41
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三式トニー @type3fighter

双連砲は規正装置により右砲に対し左砲が同一平面で内側に1.5±0.3ミルとすることで着弾地点が一致するようになっています。照準眼鏡は右砲の砲腔中心線に合致させる調整装置が託座部に付いており、水準器と照準規正機構が取り付けられました。右砲が基準になってたんすねー

2020-04-08 23:09:29
三式トニー @type3fighter

1960年2月15~17日、湯沢にて雪上試験が行われました。貨車から降ろした際、積雪に気づかずこれに乗り上げ履帯に異常な負荷が加わり、さらに駅からの移動中に街路の側溝に滑落、脱出を繰り返すうちにまた誘導輪支軸が折損しました。3月18~25日に再度試験を行い、新雪でも30〜40cmの沈下で走行できました pic.twitter.com/U8XZq0GSMW

2020-04-08 23:12:49
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三式トニー @type3fighter

その後射撃試験やその他の試験も終了。所期の性能、品質をすべて達成し、1960年9月「60式自走106mm無反動砲」として制式化されました。11月に最初の量産車11輌が注文され、翌61年1月に千歳の第7混成団に配備されました。同期のAFVが退役する中、本車は半世紀近く日本を守り2008年に全車退役しました。

2020-04-09 23:52:44

おまけ

試作ミサイル駆逐戦車型

三式トニー @type3fighter

1964年に制作されたSS-4改造の64式MAT搭載試作車。砲(砲架ごと?車長用キューポラが確認できない)を撤去し両袖部後部にミサイル発射機(ジープ搭載型と同じ発射架?)を搭載している。爆風を防ぐためか、操縦席上に土嚢が積まれている。 #60式自走無反動砲 pic.twitter.com/r5sen11snH

2020-04-10 00:03:02
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三式トニー @type3fighter

発射機は袖部上に付けられた支柱(通常品から延長したもの?)を軸に架台が回転(90度で横を向いた状態なのか180度まで回るのか不明)し、移動時は内側に回され、戦闘時は外側に回され前方向に固定された。適当に図面作ったけどこんな感じですかね?上面からの写真あればわかりやすいんだけどなぁ pic.twitter.com/9o4AV5nMIr

2020-04-10 23:09:57
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三式トニー @type3fighter

どうやら60式SPRGミサイル搭載型はもう1タイプ作られたようです。前後に発射可能なように前向きに1基、後ろ向きに1基、計2つのMAT発射基を搭載。さらにAN/PPS-4対地警戒レーダーを搭載しており、偵察も兼ねた対戦車車両として作られたそうです。 pic.twitter.com/WSJih0CwVY

2020-07-16 17:06:15
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謎のバリエーション「D型」

三式トニー @type3fighter

1979年に生産終了した後、87年に制式化された謎のD型。C型との違いは不明、両者の図面を比較しても違いは全く無いので材質変更あたりと思われる。 #60式自走無反動砲 pic.twitter.com/fc7kGQy7UY

2020-04-11 23:30:33
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量産車の雪上履帯

三式トニー @type3fighter

雪上履帯を装備した第23普通科連隊の60式B型。60式SPRGは専用の雪上履帯が開発された唯一の自衛隊AFVであるが、履帯だけでなく専用駆動輪、各転輪のスペーサーが必要と装着に手間が掛かったためか、あまり使われなかったようだ。 pic.twitter.com/Az5tuvCd3t

2020-04-12 23:12:35
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三式トニー @type3fighter

74式戦車に追随する雪上履帯装備の60式。操縦手、車長、装填手の他に4人目がいますがタンクデサントしている普通科隊員でしょうか(60式の所属も普通科) #60式自走無反動砲 #74式戦車 pic.twitter.com/K93LwDbUPJ

2020-04-27 23:12:06
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幻の後継車

三式トニー @type3fighter

60式SPRGの後継を目的に試作された105mm低反動自走砲(105GSR)。砲架を日本製鋼所が、車体をコマツが担当するなどSS開発時を彷彿させる布陣で1981年に試作された。 pic.twitter.com/T7ERiUd70C

2020-04-18 23:12:59
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三式トニー @type3fighter

砲は技術研究本部が研究していた前進砲(詳細割愛)を自動装填装置付きで搭載している。前後左右の姿勢制御可能な油気圧式懸架装置、全電子制御のハイドロメカニカル操向変速機を搭載するなど意欲的な車輌だったが前進砲の命中精度不良や自動装填装置の不具合により試作のみに終わった。

2020-04-19 23:19:49
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