【R18】真奈美の性活日記 第八話

夏休み中の登校日、波留子に誘われて彼女の家を訪れた真奈美たち四人組。そこには波留子以外にも、三人の少女がいた。彼女たちの前で、五人の秘密を明かしてしまう波留子。禁を犯した彼女に真奈美は・・・
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夢乃 @iamdreamers

「ここだって。って、デカいね」 古風な大きな門と、左右に続く、白い壁。 「波留子ん家って、お金持ち?」 絵梨那が慶子に聞いた。この四人で徒歩通学なのは慶子だけだ。 「さあ・・・中学は違ったし」 しかし、いつまでも門の前で駄弁っていても仕方がない。 #twnovels

2019-08-18 12:28:21
夢乃 @iamdreamers

わたしは、門の横の木戸脇に後から付けられたらしいインターホンのボタンを押した。すぐに応答があった。 『はい、どちらさまですか?』 「波留子さんの友達の清郷と言いますけれど」 『あ、真奈美様? そこの木戸から入って』 インターホンに出たのは波留子当人だったらしい。 #twnovels

2019-08-18 12:28:44
夢乃 @iamdreamers

音質が悪くて判らなかったけれど。 「じゃ、行こうか」 「いいの?」 「家の人が入れって言ってるんだから、いいでしょ」 きぃ、と微かな音を立てて木戸を開ける。 「おじゃましま〜す」 小さい声で言ってぞろぞろと中に入る。 #twnovels

2019-08-18 12:29:08
夢乃 @iamdreamers

庭園が広がっていた。 「凄いね。こんな庭の家、初めて」 「わたしも。でも、あまり手入れが行き届いていない感じ」 芹香の言う通り、広い庭は、荒れてはいないけれど手入れもおざなりと感じた。玄関までの石畳の両側は小石が敷き詰められているけれど、所々、土が見えている。 #twnovels

2019-08-18 12:40:33
夢乃 @iamdreamers

向こうに見える灯籠は、上の部分がずれているし、庭木の葉の刈り具合もあまり良くない。伸び放題というわけじゃなさそうだから、ある程度の手入れはしているんだろうけれど。そんな庭の間を通って玄関まで歩く。到達する前に磨りガラスの向こうに人影が現れ、ガラガラと引き戸が開いた。 #twnovels

2019-08-18 12:41:10
夢乃 @iamdreamers

「真奈美様、いらっしゃい。どうぞ、上がって」 「お邪魔します。と、あと、その呼び方はやめてって。他の子も来てるんでしょ?」 三和土に並べられた靴を見て、わたしは言った。 「は〜い、気をつけま〜す」 てへっ、と笑う波留子。まったく、この子は。 #twnovels

2019-08-18 12:41:33
夢乃 @iamdreamers

兎にも角にも、わたしたちは中に上がらせて貰い、日本家屋の奥の部屋へと案内された。 #twnovels

2019-08-18 12:41:56

夢乃 @iamdreamers

一時間半ほど夏休みの宿題を進めたところで、波留子が立ち上がった。 「そろそろ休憩しようよ。ショートケーキ買ってあるからさ、みんなで食べよう」 「そうしようか」 「二人くらい、手伝ってくれる?」 「じゃ、わたしが」 「あたしも」 #twnovels

2019-08-18 12:56:38
夢乃 @iamdreamers

波留子が、みんなの飲み終えたジュースのグラスをお盆に載せ、西野宮さんと原ヶ崎さんを連れて、部屋を出て行った。残った五人は戻って来るまで宿題の続き。尤も、わたしは実は、さっき終わっていたりする。少し残ってはいるけれど、今日は持って来ていない分だし。 #twnovels

2019-08-18 12:57:42
夢乃 @iamdreamers

時間的に他の子より余裕ある分(芹香も終わったようだけれど)、宿題以外にも無意識の内に意識しているようで、それで気付いたのだけれど、なんだか視線を感じるのよね。西野宮さん、都之杜さん、原ヶ崎さんから。普通に質問されて答えたりもするけれど、それ以外にも。 #twnovels

2019-08-18 12:58:28
夢乃 @iamdreamers

あ、都之杜さん、今、ちらっとわたしを見て、慌てて手元に視線を戻した。一年の時、同じクラスだったけれど、一緒に遊んだりはしなかった。さりとて、特に仲が悪かったわけでもない。ごく普通の級友としての付き合いをしていたと思う。 #twnovels

2019-08-18 12:59:28
夢乃 @iamdreamers

何か気に障ること、したかなぁ、なんて思っているうちに、部屋を出ていた三人が戻って来た。 「お待たせ。はい、どうぞ」 わたしたちは一旦テーブルの上を片付けて、ケーキと紅茶を戴くことにした。 #twnovels

2019-08-18 12:59:57

夢乃 @iamdreamers

「久留米澤さん家って、お金持ちだったのね。知らなかった」 フォークに刺したケーキを口に運びながら、慶子が言った。 「ええ? お金持ちなんてことないよ。ごく普通」 「いや、だってこんな御屋敷に住んでんじゃん」 「家だけね。前はね、確かにここら一帯、ウチの土地だったらしいけど」 #twnovels

2019-08-18 13:38:24
夢乃 @iamdreamers

ここら一帯って、どれくらいの広さだったんだろう。 「それが、何代か前に事業に失敗して、それからは落ちぶれちゃったらしいよ。残ったのはこの家と、あと少しの土地だけ」 「そう言えば、この家、人居ないね」 「両親もお兄ちゃんも仕事だから。お祖母ちゃんは離れだし」 #twnovels

2019-08-18 13:39:25
夢乃 @iamdreamers

「お手伝いさんとか、いないの?」 「昔は雇ってたらしいけどね、今はいないね」 この広い御屋敷にそれだけしかいないのって、物騒じゃないかな。防犯システムはあるのかもしれない。落ちぶれたようなことを言っているけれど、これだけの御屋敷を維持できているわけだし。 #twnovels

2019-08-18 13:40:28
夢乃 @iamdreamers

そんな波留子の家庭事情を肴にしたティータイムを終えて、宿題の残りに戻ろうとみんながしていた時に、波留子が莫迦を言い出した。 「あの、ね、真奈美様、また、真奈美様にシて戴きたいの」 わたしに流し目を寄越し、にじり寄ってくる波留子。 #twnovels

2019-08-18 13:41:09
夢乃 @iamdreamers

「何言ってるの。事情を知らない子もいる前で。その呼び方もやめてよね」 わたしは小声で波留子を窘め、身を引いた。けれど波留子は諦めない。 「大丈夫。この三人はあたしの親友だし、事情も知ってるから」 は? 今、何て言った? #twnovels

2019-08-18 13:42:16
夢乃 @iamdreamers

「波留子」声が重くなる。自分でも驚いてしまうほど。「この間のこと、話したの?」 「うん。そしたら、三人も、体験してみたいって」 「あの時、あそこにいた五人だけの秘密って言ったよね?」 遅ればせながら、わたしの言葉に混じる矛に気付いたらしい波留子が目を泳がせる。 #twnovels

2019-08-18 13:42:45
夢乃 @iamdreamers

「え、あ、その、この三人は絶対に喋らないから」 「あんたが喋っちゃったら無意味でしょうが」 自分でもびっくりするくらい、強く乱暴な言葉遣い。 「う、ご、ごめんなさい」 波留子が大人しくなる。わたしは波留子の親友三人に向き直った。 #twnovels

2019-08-18 13:43:13
夢乃 @iamdreamers

「ねぇ」 それだけで、三人は身を竦める。 「ごめんね、別に三人に怒っているわけじゃないから」 努めて、わたしは優しく言った。 「波留子から何を聞いたの」 「それは・・・」 「波留子は黙ってて」 口を開きかけた波留子を、わたしは強く制した。 #twnovels

2019-08-18 13:43:43
夢乃 @iamdreamers

「ね、言ってみて」 意識して優しい笑顔を作って、三人に聞く。目を見交わして、口を開いたのは西野宮さんだった。 「波留子が、清郷さんにレズセックスを教えて貰った、って」 続いて都之杜さん。 「あんなに気持ち良い体験、初めてだって言ってた」 #twnovels

2019-08-18 13:44:15
夢乃 @iamdreamers

「それを聞いてたら」今度は原ヶ崎さんが口を開く。「わたしたちも興味出てきちゃって。清郷さんにお願いするよう頼んだの。ごめんなさい」 「いや、三人は悪くないから」 頭を下げる三人に言っておいて、波留子に向き直る。 #twnovels

2019-08-18 13:44:48
夢乃 @iamdreamers

「面倒なことしてくれたよね、波留子」 「ご、ごめんなさい・・・」 わたしが怒っていることが伝っているらしく、波留子はしおらしくなった。 「それで第一声がもう一度、なんて、そんなにシたいの?」 上目遣いでわたしを見ながら、波留子が頷く。 #twnovels

2019-08-18 13:45:32
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