長編 ) 安田くんと文化祭! ( Shota . )

2
やんちゃる @Okt__75

『何話してたん?』「え?」『え?やなくて』「あ〜…大したことは!」『デートに誘われてたのは大したことちゃうんや。へー』(聞こえてたの…) 私の手からタピオカを奪って、美味しそうに飲む。頬にタピオカを詰め込んで「うま」って言う姿が可愛くて思わず写真を撮った。

2019-06-11 21:20:00
やんちゃる @Okt__75

『…俺、まだ聞いてへん』「え?」『デート、行くん?』「行かないよ、どうせ揶揄ってるだけだし…」『揶揄って無かったら行くんや?』「どっちしろ行かないよ。だって私安田くんが…」『章大くんが?』「章大くんが、好き、だし。彼女だから…」『よく出来ました』 ゔ〜…ずるい…本当に…

2019-06-11 21:20:01
やんちゃる @Okt__75

その後は、お互いの好きな食べ物を買って分け合いっこして食べた。 「ん!美味しい!」『やんな?それもちょーだい』「はい」『あ、うまい』「ね!!」 あっという間に文化祭も終わって、章大くんのギター姿も見れて。幸せな気分で帰ろうとすれば、章大くんが女の子に囲まれてるのが嫌でも視界に入る

2019-06-12 23:05:33
やんちゃる @Okt__75

忠「あれ、○○ちゃん帰るん?」「うん、章大くん女の子に囲まれてるし…」忠「章大くん呼び〜(笑)」…「大倉くんうざい」忠「俺の扱いひどない?」大倉くんに捕まって適当に話していれば、『あれ〜仲良くなっとる〜』女子に解放された安田くんが私たちに近づいた。

2019-06-12 23:05:33
やんちゃる @Okt__75

忠「○○ちゃんが帰ろうとしてたから捕まえとった」『え?そうなん自分』 「…一緒に帰る約束してなかったから」いいかな〜、って。お得意の作り笑いで上手に騙せたはずなのに。安田くんは『なぁんでそんなこというん?』 ひらがなで可愛い顔して言ってきた。 「…」忠「ヤスが女…」「おい!!」

2019-06-13 21:50:26
やんちゃる @Okt__75

背が高い大倉くんの言葉を遮るように大きな声を出せば、忠「おいって(笑)」けらけら笑う大倉くん。腹立つな〜〜!!うざい〜〜!! 「大倉くんうざい」忠「な〜ヤス、○○ちゃんがいじめる〜(笑)」『えぇ?(笑)』章大くんがチラチラと携帯を見ながら引き攣った顔で笑った 『そろそろ帰ろ、○○』

2019-06-13 21:50:27
やんちゃる @Okt__75

「あ、うん!」忠「え〜もう?」『おん、じゃあなおーくら』しゅん、と項垂れる姿はまるで大型犬みたい。 忠「○○ちゃんばいば〜い」「ばいばい!」手を振れば、嬉しそうな大倉くんと不機嫌な顔した章大くん。 『…早よして』章大くんがポケットに手を突っ込んで催促するから急いで上履を脱いだ

2019-06-13 22:05:26
やんちゃる @Okt__75

上靴を脱いで、履いてきたローファーを履けば繋がれた右手。しかも恋人繋ぎ。(心臓、うるさい…) 〈安田先輩さよなら!〉〈隣の子誰?〉〈彼女?〉 ああ、嫌だ。さっきまで章大くんを囲っていた後輩の子たちかな 章大くんを繋ぐ右手を緩めれば、『彼女やで?』頬に触れた柔らかいもの

2019-06-13 22:06:38
やんちゃる @Okt__75

「しょ、うたくん」『ん〜?』「なんで今したの!」『可愛い彼女にして何があかんの?』 後輩の子たちは騒ぐ子もいればショックで固まってる子もいる。 『これ以上○○との時間邪魔されたないから、行こ』「わ、」 繋がれた右手を引っ張って、校門を出る章大くん。なんか、嫉妬して馬鹿みたいだな

2019-06-13 22:07:05
やんちゃる @Okt__75

『大倉と仲良くなったんやな』「え、いやそれは…」『俺より心開いとったし』「?」『うざい、とかあんな可愛い笑顔で言われたら好きになるやん』「…そんな笑ってた?」『はぁ?無自覚?尚更あかんやん…』 俯いて、ムスッとしてる章大くん。 そんな章大くんが可愛くて頬にキスしようと背伸びをすれば

2019-06-13 22:13:13
やんちゃる @Okt__75

触れたのは、頬じゃなくてなぜか唇。 「?!」 驚いた私は口を手で塞いで離れようとしたけど、章大くんに手握られてるから離れられないし、何なら章大くんは余裕そうな顔で私を見下ろしてる。 『ほっぺやなくて唇にして?』「無理!」『さっきしてくれたやん』「それは章大くんがこっち向くから!』

2019-06-13 22:13:14
やんちゃる @Okt__75

『やってしたかったんやもん』 「…可愛い顔して言ってもだめ」『じゃあどんな顔ならええの〜』 この人、完璧に私で遊んでる。 ムッとした私は頬を膨らませて帰ろ、と手を引っ張る。 『あかん、帰らせへん』「へ、」『俺の家行こ』「章大く、」『○○の事独り占めしたい、抱かせて』

2019-06-13 22:29:41
やんちゃる @Okt__75

章大くんのストレートな言葉に私の顔は熱を持って。 『何恥ずかしがってるん、初めてちゃうやろ』「で、でも」そう。最近私は章大くんに初めてを捧げたのだ。 『○○の事考えて1人で抜くん俺嫌や』「それは私も嫌!」『なら早よ行こ』「…ん」頷いたのが最後。

2019-06-13 22:29:43
やんちゃる @Okt__75

「もぅ、むりっ…」『もう一回、』 彼が満足するまで抱き続けられた。 「ねぇ〜キスマつけないでって言ったじゃん〜」『ええやん』「…もう」『俺にもつける?』「…え」『○○のものって分かったら、お互い不安にならんやろ?』とんとん、と首を指差す章大くん。「…いいの?」(嬉しそう…)

2019-06-13 22:29:44
やんちゃる @Okt__75

好奇心と少しの優越感で、私は章大くんの首にキスマークを残す。 「…ついた」『○○の物や〜』嬉しそうに微笑む章大くんが可愛くて、ぎゅうっと抱き着いた。 「大好き」『俺もやで?』 『…やからもう一回抱かせて』 拒否権はない、と言うように優しく唇を重ねられた。 (おわり)

2019-06-13 22:29:44