ミステリマガジン誌上の権田萬治さんと笠井潔さんの「大量死論」をめぐる論争についてまとめ
@anaryusisu 笠井氏は、栗本慎一郎氏との対談『闇の都市、血と交換』95頁で、反核運動について、部分核戦争は反対だが、人類が絶滅する全面核戦争は、特権的なエクスタシーに繋がるので待望するという云い方をしましたが、今度の原発事故に関して、どういう見解を取るのか気になります。
2011-05-25 21:59:13「大量死論」とか「後期クイーン」とか、なんだか言葉がひとり歩きしてるように感じちゃう。 評論ってさ、あるものの見方で作品を見たらこう見えるよ、こう楽しめるよってもので、 それ以外の立場、切り口も当然あるじゃない?
2011-05-25 22:11:24@anaryusisu 「強い理論」と「魅力的な理論」がどのくらい重なるのかはわかりませんが、少なくとも私は『容疑者X』論争以降「強い理論」というものに懐疑的です。あの時の笠井氏の主張ほど、反論が難しい作りになっていて、なおかつ説得力を感じない理論もなかったからです。(続く)
2011-05-25 22:53:09@anaryusisu 一見水も洩らさぬような「強い理論」に絶えず不信の眼差しを注ぎつつ、なおかつ「魅力的な理論」の可能性について模索する……というのが、現在の(そして今後の)私のスタンスなのだろうと思っています。
2011-05-25 22:55:03『群衆の悪魔』だったかな、純粋群衆の発生において初めて近代社会的個人が誕生するとかなんとか…近代社会的個人の誕生が必然的に探偵小説の誕生に近いに、本格は大量死っていう話がよくわからないなーと思った記憶が。
2011-05-26 00:42:24「ミステリマガジン」に掲載されている権田さんの原稿で、笠井さんに対する反論の梃子としてソーカル・ブリクモン『知の欺瞞』が使われている件。
2011-05-26 01:32:30お気づきのとおり、意図をこめてです!RT @tsuruba 「ミステリマガジン」に掲載されている権田さんの原稿で、笠井さんに対する反論の梃子としてソーカル・ブリクモン『知の欺瞞』が使われている件。
2011-05-26 01:36:21大量死理論は別に「正しい」わけじゃない。だから、当てはまらないものを持ってきて「ほら間違ってる」と指摘しても何かを証明したことにはならない。当てはまる(ように思える)ものと当てはまらない(ように思える)ものがある、ってだけの話。評論てそういうものでは。
2011-05-26 01:37:42「ミステリ・サイドウェイ」の松坂さんの『探偵小説と叙述トリック』の評は、今日の大量死理論TLの方々に読まれるべき内容になっている。いつもは、読み方の違いに驚かされることのほうが多いのですが、今回はその指摘がとてもスマートでわかりやすく、とても納得するのでした。
2011-05-26 01:38:26むしろ大量死理論に過剰に(と俺は感じる)反応する人、やけに反感を持つ人が多いことの方に興味がある。大量死理論を重く受け取る人って、たいてい反発している人なんだよね。笠井潔への反感なのか、評論・評論家なる存在そのものへの反感なのか。
2011-05-26 01:41:19ちなみに僕の現状の大量死=大量生理論に関する考えは「CRITICA」4号で語っているほか、論中で明言はしていなかったと思いますが、『社会は存在しない』の中井英夫論(主に大量死理論)、『サブカルチャー戦争』の至道流星論(主に大量生理論)のなかでも検討しているつもりです。
2011-05-26 01:41:19@tsuruba 確かに今回は納得度が高いですね。いつもは、正直なところ「このひとに評論レビュー枠を任せといていいのかよ」と思うことが結構多いのですが。
2011-05-26 01:44:55@kozukata あとがき、読みました! ジャッジメント……個人的には難しいかなとも思いますが、確かに多くの方が納得する着地点を一度しかと見定める必要はあるとも思います。
2011-05-26 01:58:25松坂さんの評もひとつのジャッジですが、正式に書かれたわけじゃないので、ただいま審判募集中なのです。RT @tsuruba あとがき、読みました! ジャッジメント……個人的には難しいかなとも思いますが、確かに多くの方が納得する着地点を一度しかと見定める必要はあるとも思います。
2011-05-26 02:03:30「真実」と「論理」にこだわるのが名探偵だろう(いや、そうじゃないのも大勢いるが)。正しい事実「真実」をもとに、それを「論理」だてれば、「真相」へとたどりつく。その集めた事実がじつは間違っていれば、それまで「成り立っていると主張した論理」が崩れる。それが権田萬治氏の主張なのでは?
2011-05-26 03:15:48たぶん私がある種の「本格」がさっぱり、なのも、結論から都合よく当てはめて犯人を指摘、当てはめて逆転劇、真相はそれぞれのものの見方次第。てな方便ですべて収まるからなのか。……と、いま思いついた意見なので、深く考えてない(と、エクスキューズ、失礼!)。
2011-05-26 03:19:23「大量死論」て何?風が吹いたら桶屋が儲かるの口?本格推理以前に識字率、政治体勢のような…世界で戦闘が無い時代はなし。本陣殺人事件は中学時代読んでたけど、あれって画期的だったのか…???
2011-05-26 09:57:47これに関しては千街さんに同意だな。そもそも大量死理論なんて一種のホラ話だと思ってるし。http://togetter.com/li/140014
2011-05-26 12:27:38スター性の条件というか、口コミに乗る大事な要素として「ツッコミどころが満載」「すごく良くて何かが足りない」などがあると思う。これを言うと怒られるかな、伊藤計劃とかはまさにそういう存在だった気がするのだ。これは炎上マーケティングにも通じる。で、笠井の大量死理論はその点完璧だと思う。
2011-05-26 17:47:34