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登場の仕方もめちゃくちゃ(当社比)で、それまで私はこのギターソロはこれから処刑か裁きを受ける主人公が「生まれて来なければよかった」とまで言うほどに絶望した心境を表してると思ってたんだけど、このアレンジ聞いてガラって変わって、むしろそれでも光を求めて足掻くという
2019-09-14 00:06:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ドチャクソエモい感じになってて、なんというか、マジでヤバい。 ちなみにフレディの伴奏が対旋律に格上げになってるのが確認できるやつでもう一つあって、それが映画の方のボヘミアンラプソディのサウンドトラックに収録されているライブエイド版のギターソロ。
2019-09-14 00:07:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
こればっかりは本当に当社比でしかないのだけれど、感覚的にフレディのピアノがここまで押し上げられてるのはこのサントラ盤だけな気がするんだよね。ライブエイド公式のCDだともうちょっと小さめ。他のライブ盤は確認できる限りは多分サントラほどではない。
2019-09-14 00:08:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
あとドラムとベースも結構横並びスレスレで、映画のストーリーも鑑みると「クイーンは4人でクイーン」という意識があるからこそ、どの楽器の位置も均等にあるんじゃないかなーと思えるし、もしそうだったとしたらあまりにもエモすぎて泣く。
2019-09-14 00:09:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
第3楽節のオペラパートはこの曲の本領。必要最低限の楽器とミックスされない仮歌のトラックを除く残り全てのトラックに何度もオーバーダブをすることによってだいたい200人分の声を出し、名の通りの大合唱を披露。犬笛になっちまう!
2019-09-14 00:09:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
歌詞の中で特に意味がわからないのもこのパート。多分初見の時は笑っちゃっても仕方ないと思うんだ。ガリレオって誰?個人的には「彼は貧しい生まれの可哀想な少年、彼の命を救ってやれ」の部分で音の厚みというのが本当に実感出来てこの曲はガチだとなり震える。
2019-09-14 00:11:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
この200人分のコーラスは文字通りテープをすり減らしながら録音した事はもはや耳にタコができるくらい言われたが、実際本当に危険なところまで行っていた。ハーモニーをひとつ重ねる度にかなりのものが失われていくわけで、常に失敗と隣り合わせ。このテープの上でエアーズロックを綱渡りしているのに
2019-09-14 00:12:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
等しいワケ。フレディはノイズが聞こえた時点でもう無理と判断してレコを切り上げたらしいのだが、どんな耳をしたらそんな芸当が出来るんだ????もちろんフレディが握ったのは傑作の方である。
2019-09-14 00:13:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
よく聞いてみると多重録音以外にも結構特殊効果を使いこなしてて、パンやエコーによる立体表現や緊迫感の表現、旋律や語呂の良さ(ガリレオフィガロはそのために入れたと本人が説明、真偽不明)など、これ単体で聞いても十二分に満足できるもの。インタビューでもともと別の曲だったものを一つにしたと
2019-09-14 00:14:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
フレディが説明しているので、一つ一つの楽節の完成度が高いのも納得。ちなみに『バルセロナ』で共演したオペラ歌手モンセラート・カバリエがブルース・ディッキンソンとカバーした時はただのオペラになった。
2019-09-14 00:15:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
歌詞が一番難解なのでよく論争になる。よく言われるのは、ガリレオがブライアン、ベルゼブブが女殺しのロジャー、スカラムーシュはもちろんフレディでベース担当は以外にもフィガロという説。ビスミラは「アラーの神の名において(意訳)」的な意味らしく、ゾロアスター、キリスト、イスラーム
2019-09-14 00:16:45![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
とその手の宗教世界がこの部分で見事に融合しているのは特筆に値。元がこんな感じなので翻訳も解釈も人によって割るのだが『put aside』の翻訳が特に人によってバラバラ。受験用の本にも乗ってる表現なのに。
2019-09-14 00:17:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
第4楽節はお得意のハードロックパート。頭振れぇ!!!!!このリフはフレディが考えたものらしく見事にピアノ運指に対応しているのでギターだとかなり忙しいという感じになっている模様。フレディの"Oh~!!!"が非常に気持ちが良くカラオケで一番気合が入るのがここ。一番歌いたくないのがオペラパート
2019-09-14 00:18:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
こちらの歌詞も非常に解釈が別れるものになっており、火炙りにかけられる聖女の如くな悲痛の叫びという説もあれば逆ギレという説もあり、逆ギレ説にも更に「速くここから逃げなくては」の部分を文字通り解釈する人と、「お前にそんなことはできないさ!」と嘲るタイプと解釈する人もいる。
2019-09-14 00:19:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
もちろん曲の解釈は読者のものだと本人達が言っているのでどの説も同じように確からしいというのが本当のところなんですが、個水銀的にはやっぱり怒りの感情はある感じしますよね。「そうやってお前は愛してるといいながら俺を死ぬまで見放すつもりなんだろう!」ってのは割とそれっぽいし。
2019-09-14 00:20:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
しかしそう考えるとガチでフランスの脳筋姫に見えてくるな。流石にそのまんまってことはないだろうけど、状況的には似たような感じなのかもしれない。状況に流されるまま人を殺してしまった男が神の名の下に裁きを受けそれに対して逆上してしまう……的な。けどまあ、そんなことはどうでもいい事なのさ
2019-09-14 00:21:01![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
とここから第2楽節のリフレイン、あるいは再現。ここまで劇的な物語があったのに、それでも何の関係も無いのさと言いきれる神経。もはや吹っ切れたまである。「どちらにせよ、風は吹くのさ」とボブディラン的な繰り返しと、ロジャー渾身の一撃な銅鑼で曲は幕を下ろす訳ですよ。
2019-09-14 00:22:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
なにげここのピアノ、ギター、コーラスも良いし、ベースラインもちゃっかり美味しいところをかっさらって行ってて好き。3回繰り返されるギターの旋律はディーキーアンプの力を借りることでまるでトランペットのような音色に仕上がっております(Bri談)
2019-09-14 00:22:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
総じて言えばシングルカットで揉めたこの6分間だけでも相当量の情報量が詰まっており、音楽的密度の高いこのアルバムでも更に濃いこの曲が実質的なラストであることにはまさに異論の余地はないし、色彩に溢れたこの劇の終焉にここまで相応しい曲があるだろうか?
2019-09-14 00:23:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
またこの曲を語る上で切り離せないのがミュージックビデオの存在。何を隠そう、この曲は市場初めてテレビの力によってヒットした曲なのである。ライブでトップオブザポップスに出演できない代わりに4時間で撮影したビデオが、まさかの今に繋がる音楽プロモーションの大前提の一つになるなんて
2019-09-14 00:23:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
思いもしなかっただろう。そして10年後女装ビデオでクイーンがMTV放送禁止をくらうとは更に思わなかっただろうな(笑) ちなみに、この曲が史上初のミュージックビデオだという説明は正しくファン好みではあるが、実はそうではないとDJのトミー・ヴァンズが『フレディマーキュリー 孤独な道化』で指摘
2019-09-14 00:24:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
彼いわく、先に"シュール"なビデオを作ったのは1973年に米国で結成されたポストパンクのアート系ロックバンド"デーヴォ"だった。しかし、"コンセプト"ビデオを初めて作ったは間違いなくクイーンであり、あのビデオはフレディの独白説や歌詞の解釈を全て吹き飛ばして、全ての人間に『ボ・ラプ』は
2019-09-14 00:25:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
こういう曲だと提示することが出来るビデオを作ったのであり、史上初の"観られた"シングルなのであると指摘。 ちなみにこのビデオで好きなエピソードは、関ジャムでこの曲のMVが紹介された時にサバンナ高橋がガリレオ連呼の後のフレディ後退で「なんやこの世界観!」と悲鳴をあげたこと。
2019-09-14 00:25:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
正直ビデオに慣れきってた感があるので、初めて見た人のこういった反応で「確かに冷静に考えるとめちゃくちゃ変だよなこのビデオ………」となる。冒頭及びオペラパートの構図はアルバム『クイーンⅡ』のセルフオマージュであり、更にそのオマージュを『One Vision』のビデオでをやっている。
2019-09-14 00:27:07