À rebours

幻想 / 怪奇 /古典 /詩 /恐怖
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和泉萌香 @moekaizumi

“ジーキル博士とハイド氏” 怪奇小説の名作 田中西二郎氏による解説も面白い。”英国文学の伝統に濃く流れるunpleasantnessの興味 人生は愉しからざるが社会ではその真相を暴露しない様生きてゆこうと努める しかし内に耐える事により 精神は一層unpleasantになる 悪心は醜悪な腫物の様に化膿し腐爛する” pic.twitter.com/4Rmb036wb5

2019-07-27 10:19:35
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和泉萌香 @moekaizumi

“女のエピソード” 「私にはいつもあなたの情婦と名乗ることの方が嬉しく思われます 気に入られたいと思うのはあなたにであり 神にではありません」愛を信仰にし生きた女、快楽の為悪徳に耽った女、女神として死んだ女 情熱燃やし歴史と社会に高貴と官能性を叩きつけて魂燃やした彼女達の姿がここに。 pic.twitter.com/fK6VJ58TkS

2019-07-29 16:10:14
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和泉萌香 @moekaizumi

“女のエピソード” レズビアンの詩人サッフォーやサド侯爵夫人、マグダラのマリアや奔放に愛を放ったヴィーナスと歴史に名を刻む運命の女達を澁澤龍彦が洒落た筆致で紹介するエッセイ。”一日会わなければ病気になり三日会わなければ死ぬという愛の飲み物を飲んだ”等目次から背徳の好奇心くすぐられる。 pic.twitter.com/wmEjm37zcG

2019-07-28 10:34:37
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和泉萌香 @moekaizumi

“溶ける魚 / アンドレ・ブルトン” 泉が入ってくる 彼女は私の言葉の鏡 意味のない城 忍足の幽霊 歌う女の夢の中には黒い胡桃の木々 首を吊るための雨にも値しない時 “想像力 狂気を擁護して超現実を暴き出す” 自動記述による本作に並ぶ言葉は時に淫猥、審美的、幻想の不可思議な窓を開けて精神を誘う。 pic.twitter.com/npdV0hPTg4

2019-07-30 16:30:39
和泉萌香 @moekaizumi

“シュルレアリスム宣言” 「愛しい想像力よ、私がお前のなかで何よりも愛しているのはお前が容赦しないということだ」ブルトンが綴る理性の統制無しの思考の書き取りにはどこか甘美な響きがあり、生と不可思議に心を向ける符号が並ぶ 「敵に打ち勝つことを許す不可視光線だ 生は別のところにある」 pic.twitter.com/t17Z2I2tfs

2019-07-31 17:25:24
和泉萌香 @moekaizumi

「とばりの影に永遠の美 永遠の命」宇宙の神秘と食虫花の様な恐ろしい蠱惑を瞳に宿したエドガーとアラン、耽美な言葉の宝石と触れれば消えてしまいそうな彼らが身に纏う全ては初めて目にした時から口にしてはいけないと思うくらい神聖でした。原画と宝塚の展示がたっぷりの萩尾望都先生”ポーの一族展” pic.twitter.com/wTnTzA5CS6

2019-07-30 18:11:34
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和泉萌香 @moekaizumi

“春” ブルーノ・シュルツ作品で最も長いと言える本作は始まりから鈍痛と嘔吐を孕む甘美を宿した、茫漠とした悪寒が襲う季節を 生命が息吹をあげ魍魎が肌の内側を這い回る形容しがたい嗚咽の季節を思う。生々しい感性と先々で口を開ける幻想の瞬き、耽美で跳躍する言葉と芳しい官能の気配に戦争の影。 pic.twitter.com/g78DbOZpFS

2019-08-01 18:43:13
和泉萌香 @moekaizumi

8/5 澁澤龍彦の命日。地上の歪に生まれた異境 倒錯と頽廃の園 世界の悪魔に魅入られた人間や精神世界 背徳と醜悪も最上の美を放って存在した場所を世に紹介した彼の著作に傾倒し、奇妙な生きる力を貰ったひとは数え切れないでしょうし 私もその一人です。今の世界を目にしたら何を想うでしょう。 pic.twitter.com/ntTJQ2TCfb

2019-08-05 16:09:47
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和泉萌香 @moekaizumi

#名刺代わりの小説10選 アッシャー家の崩壊 / ポー 大鰐通り / シュルツ 砂時計サナトリウム / シュルツ ドグラ・マグラ / 夢野久作 眼球譚 / バタイユ さかしま / ユイスマンス フランケンシュタイン / シェリー 春琴抄 / 谷崎潤一郎 眠れる美女 / 川端康成 夜の果てへの旅 / セリーヌ pic.twitter.com/xpRNDbiLcO

2019-08-04 23:20:37
和泉萌香 @moekaizumi

眼に見えぬ なにか得体の知れないものの手が 睡りと夜の襞の間から 突然わたしを揺り動かす わたしは目覚める だが夜の深い沈黙のなか いかなる姿も形も見えぬ ー 眼に見えぬ フェルナンド・ペソア #好きな詩を読んで眠ろう pic.twitter.com/Pva78dThcf

2019-08-10 23:27:37
和泉萌香 @moekaizumi

“アフリカの印象” チターを弾くミミズに魚の異種交配、女達の奇妙な狂宴や残忍な処刑描写。レーモン・ルーセルが言語遊戯で綴り広げて誇示した架空のアフリカがもつ異様な熱気と官能、惑乱、絢爛の奔流に、意識は言葉を追いながらも斜視し 現実からの遊離に錯乱しながらも全くの新しい奇想へ導かれる。 pic.twitter.com/bc0n9AoOjO

2019-08-10 17:18:37
和泉萌香 @moekaizumi

装幀は本の魅力のひとつ🖤お気に入りはポーランドの恐怖小説家ステファン・グラビンスキによる狂気と惑乱が詰まった”不気味な物語”の帯「恍惚の獄へ 死と官能が纏繞する悪夢の狂宴12篇 明かりは点けないで、私のところに来て。」すみれ色か本紫かのカバーも麗しい。 pic.twitter.com/eIkseRjRSA

2019-08-10 01:26:26
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和泉萌香 @moekaizumi

子供だった頃 私は生きていた それと知らずにただ 今日こうしてあの頃のことを思い出すためにのみ 今になって感じとる あの頃の私を 生は流れ続ける 虚偽の作り上げた物として しかしこうした牢獄 唯一の書物の中に読み取る あの頃の私の他人の微笑を ーフェルナンド・ペソア #好きな詩を読んで眠ろう pic.twitter.com/bvk5B1a776

2019-08-12 00:19:11
和泉萌香 @moekaizumi

紫色の夜明けの訪れる前に、たった一人で大きな墓地を通り過ぎると 屍衣をまとった若い骸骨が立ち上がり、腕を組んで私にこういった さあ、死こそはお前の避難所だ ー 死の都 / フィロテ・オネディ #好きな詩を読んで眠ろう pic.twitter.com/xJ2ymLAKEc

2019-08-20 20:28:12
和泉萌香 @moekaizumi

僕は逃亡者だ 僕は生まれるとすぐ 僕のなかへ閉じ込められた だが僕は逃げた 人がもし同じ場所に飽きるのであれば 常にかわることのない己になぜ飽きないことがあろう 魂は僕を探し索める しかし僕はあてもなく彷徨う ーフェルナンド・ペソア #好きな詩を読んで眠ろう pic.twitter.com/0r8dmm1ZaD

2019-08-26 23:47:27
和泉萌香 @moekaizumi

「人間は自分自身だけで居続けるのを好まない。にも関わらず彼は愛する。そして彼は愛すべきものを他の場所に探し求めざるを得なくなる。彼はそれを美のうちにおいてしか見出すことができない。」 ー パスカル pic.twitter.com/UrLpFr0ZjH

2019-08-29 22:56:17
和泉萌香 @moekaizumi

種村李弘氏によるハンス・ベルメール論”反自然の苦痛”を繰り返し読んでいる。ナチスが台頭するドイツにて変形した人形を生み出した孤独な芸術家。彼の著書”イメージの解剖学”の引用や他の詩人達のエピソードを織り込み、巨大な翳りある現実の下戦慄の幻想を創った像が美麗な筆致で浮かびあがる。 pic.twitter.com/egHM6JRZSN

2019-09-05 10:02:21
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和泉萌香 @moekaizumi

「お皿はお尻を乗せる為にあるのよ」を最初に嚥下した時の衝撃といったら... 9/10 ジョルジュ・バタイユ生誕。若い男女の倒錯的な性と激情を軸に自身の記憶に根ざした混沌を叫び綴った”眼球譚”はもちろん ある男が不安定な己と共に愛と死の物語を繰り広げる”空の青み”に感じる奇妙な浄化は特別だ。 pic.twitter.com/MVtVrLFm3p

2019-09-10 09:04:09
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和泉萌香 @moekaizumi

ひっそりと夏は去った 暖いと言うだけでは淋しい 楽しい夢が叶えられるとしても ただそれだけでは淋しい 善も悪も明るく燃え上がる ただそれだけでは淋しい 生は私を優しく包んでくれる 幸せと言うだけでは淋しい 葉は焼かれず 枝も折られない さわやかと言うだけでは淋しい #好きな詩を読んで眠ろう pic.twitter.com/cjIxqHNKzZ

2019-09-10 00:45:54
和泉萌香 @moekaizumi

“欲望の翼” 「脚のない鳥がいる 生涯で唯一度地上に降りる それが最後の時」テネシー・ウィリアムズ”地獄のオルフェウス”からの引用。彼はヒステリックな母の元で育ち姉はロボトミー手術を施され、自身は同性愛者であり”欲望という名の電車”はじめ数々の名戯曲を書いたが苦しみぬいて亡くなった。 pic.twitter.com/0dyZkPzR2r

2019-09-12 13:56:40
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和泉萌香 @moekaizumi

やってみたい事がたくさんある 創ってみたい物が果てしなく散らばっている 新しい箱を開くたびたくさんの?が飛びだしてくる 私はそのひとつひとつ捕まえて格闘し 名前をつけてあるべき場所に還していく この箱を全部開けたい ...でも全部開けるには人間の一生は短すぎる ー ハチミツとクローバー pic.twitter.com/6ecVuowVQ0

2019-09-12 01:30:31
和泉萌香 @moekaizumi

最後の情熱を競い合わせながら 僕らの二つの心は 二つの大きな炎となる それは互いを照らし合うだろう 僕ら二人の魂の 二対の鏡となって バラ色と神秘的な青い色の夕暮れに 僕らはただ一度の閃光を交わすのだ 長いすすり泣きのように 全ては別れへとつながる 恋人たちの死 / ボードレール pic.twitter.com/cmoQbCRcjs

2019-09-18 23:23:09
和泉萌香 @moekaizumi

大岡信氏が美術手帖にて述べていた「私は”わかってしまう”ことに対する嫌悪と侮蔑を持ち続けねばならぬ 精神にとって、わかってしまうことの誘惑ほど強い魅惑的な誘惑はないからだ」という主張が焼き付いている。「世界に対する誤解を必然的に含んだものとしての認識が我々と世界を動かしている」 pic.twitter.com/npIeZpifcm

2019-09-20 11:03:24
和泉萌香 @moekaizumi

「解剖台の上でのミシンと雨傘の偶発的な出会いのように美しい」これに準拠したマン・レイの写真。夭折した美青年ロートレアモンの”マルドロールの歌”...全くの日常を混乱の眼球で舐め 憎悪と猟奇の限りを怒涛の筆致で綴るこの作品はブルトンの「想像力は容赦しない」のロマンチックな句を想起させる。 pic.twitter.com/uyGrpUZ3nA

2019-09-24 21:13:07
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和泉萌香 @moekaizumi

“パンドラの匣/太宰治” ちょうど学校でヒンドゥー教を勉強しているのだが、結果や見返りを求めずに献身し、自分の持つ義務を果たすべく生を全うするという幸福と、小説で最後主人公が気づかされるある諦めを得た時に現れる美、そのままの姿で一切を捧げるべきという考え方に類似点があり面白い。 pic.twitter.com/cmqJMPQA41

2019-03-11 09:18:36
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