ラコック補佐官と化した四式戦闘機氏、時代を先取りしすぎたダグラムを語る

あまりにも坪だったので、やはりまとめておく。ラコック補佐官(のち弁務官)主役でリメイクすればいいのに・・・(個人的願望)
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四式戦闘機 @ki84type4

アイコンを萌えキャラに替えてみた

2011-05-10 19:02:54
四式戦闘機 @ki84type4

@umi_tweet ラコック補佐官(後弁務官)は、アニメ史上屈指の政治能力を持った傑物だと思うのですよね。徳は無いけど。政治と知謀は高くても統率と魅力が低いタイプですねえ。

2011-05-10 19:40:29
四式戦闘機 @ki84type4

今にして改めて見ると、すげえアニメだよなあ。主人公が反政府ゲリラ(今風に言えば武装勢力か)って時点でなんというかまあ、時代を先取りしたというか。

2011-05-10 19:49:36
四式戦闘機 @ki84type4

しかし、「自分の牙の落とし前」を自分でつけた反政府運動家がどのくらいいるのだろう。

2011-05-10 19:50:29
四式戦闘機 @ki84type4

ドナン・カシムってのも大した政治家…というより、劇中で登場人物がまともに政治をやっているアニメ、というのがそもそもほとんど無いんだけどね。

2011-05-10 19:54:33
四式戦闘機 @ki84type4

@umi_tweet 結局クリンもドナンも、サマリンもフォン・シュタインも、ラコックもデスタンも、みんな挫折する物語なんですよね。そして、現実と妥協する道を選んだカルメルが、己の選択に苦悩しながらも僅かながら理想を実現できた、と。でも、カタルシスが無い訳じゃ無い…凄い話です。

2011-05-10 23:51:22
四式戦闘機 @ki84type4

@dragoner_JP そういや、ダグラムは結局ごらんになりまして?

2011-05-11 22:28:16
四式戦闘機 @ki84type4

のっいーぶんじゃすてぃす あいうぉんとぅーげっとぅるーす

2011-05-11 22:30:21
四式戦闘機 @ki84type4

@dragoner_JP ニコ動のダグラムダイジェストでも眺めると、見る気力が沸きますよ。ほんと、政治アニメですから。

2011-05-11 23:26:40
四式戦闘機 @ki84type4

…しかし自分のTwitterクライアントを開くたびに何とも言えない気分になるのはこのアイコンのせいだろう。こんな凶悪なアイコンも珍しいと思う。

2011-05-15 19:44:54
四式戦闘機 @ki84type4

さて、この顔を見てると気分的に語りたくなるので、ダグラムという作品がなぜ恐るべきなのかを適当に述べてみたい。ちなみに高橋監督作品としては、私はボトムズやガサラキより高く買っていたりする。

2011-05-15 19:48:20
四式戦闘機 @ki84type4

まずは登場人物の造形なんだが、率直に言って主人公と仲間たちにはあまり特筆すべきことがない。まあ、クリン君はいい奴なんだが、その立場の特殊性が作品中で十分生かされたかと考えれば、割と否定的な評価になってしまう。父子の相克劇と言ったって親父が偉大すぎるし。

2011-05-15 19:51:33
四式戦闘機 @ki84type4

ゲリラ側でやはり光るのは、独立の理論的指導者であるサマリン博士と実務派肌のカルメルを対比させた事じゃなかろうか。独立派が生まれてからその勢力を拡大していくまではサマリンが活躍し、独立が現実のものとして見えてくるとカルメルが台頭する。サマリンの理想は妥協を余儀なくされてしまう。

2011-05-15 19:56:22
四式戦闘機 @ki84type4

むろんその背後ではラコックが糸を引いているのだが、理想家であり強硬派だったサマリンが失脚しなければ独立が成就したかどうかは怪しいだろう。ともかく、この作品が凄いのは、主人公と仲間達が独立派ゲリラという反体制組織の、その中でも最も過激な武闘派に属していたとうことだ。

2011-05-15 20:00:55
四式戦闘機 @ki84type4

つまり、サマリンは独立派の中でも最過激派であり、物語は基本的にその視点で語られているということだ。反政府ゲリラが組織拡大と共に武闘派と穏健派に分かれていくのはよくあることだが、それを武闘派、過激派を主役に描いた物語など少ないだろうし、それテレビアニメでやったなど空前絶後だろう。

2011-05-15 20:05:13
四式戦闘機 @ki84type4

で、その独立派ゲリラの敵手たる体制派というのがまた設定が凝っている。デロイア独立派の不満を逸らすために、物語冒頭デロイアには自治権が与えられるのだが、その過程がいかにも政治的詐術だったりする。

2011-05-15 20:09:13
四式戦闘機 @ki84type4

ただ単に上からのお恵みとして自治権を与えるのではなく、狂言クーデターの結果として「自治権を勝ち取った」という形にしてしまうのだ。その狂言を主導したのが主人公の父親で連邦政府議長であるドナン・カシムと、駐デロイア連邦軍の幹部であるシュタイン大佐。

2011-05-15 20:13:54
四式戦闘機 @ki84type4

つまり、反体制ゲリラの敵は単に地球連邦軍というわけではなく、デロイア自治政府とそれを支援する連邦政府、ということになる。このあたりのからくりは子供のころは全く理解できなかったが、この設定が物語をより複雑に、よりリアルな政治劇にしたと思う。

2011-05-15 20:16:42
四式戦闘機 @ki84type4

高橋監督は、ダグラムの脚本を書く上で南米のゲリラ闘争史を参考にしたそうだが、アフガン紛争がよく報道された頃などまさにダグラム的に見えて仕方がなかった。そういや、J.ロックなんてマスードに似ていなくもない。モデルはゲバラだろうけど。

2011-05-15 20:19:47
四式戦闘機 @ki84type4

話が後半になると、ラコック大活躍で主人公の影が薄くなって仕方が無いのだが、ラコックというキャラはあの物語を放送期間内で終わらせるための必要悪だったと思う。彼が手広く策謀を巡らせた挙句あっさり暗殺されたおかげで、話は泥沼に陥る前にけりがついた。その分リアリティも損なわれたけど。

2011-05-15 20:23:43
四式戦闘機 @ki84type4

もしもラコックがいなければ、サマリン派とカルメル派の対立は長期化し、下手をすると内戦に陥ったかもしれない。シュタインも謀殺されないのだから状況はよりグダグダになっただろう。南米やアフリカの革命史でよくあるパターンのように。

2011-05-15 20:27:20
四式戦闘機 @ki84type4

ボトムズが高く評価される一方でダグラムはどうにも影が薄いが、物語としての完成度はダグラムの方が勝るとおもうし、ロボットアニメの枠内で政治劇やってみせたアクロバットはもっと評価されていいはず、なんだよね。今ではもう作ることができないタイプの作品じゃなかろうか。

2011-05-15 20:30:52
四式戦闘機 @ki84type4

ちなみに10年ほど前、銀英伝の世界にラコックを放り込んだSSを書いてみて挫折したのは黒歴史だったりする。あの世界のどの政治家より有能だと思うんだけどな、悪い意味で(ぉ

2011-05-15 20:33:27
四式戦闘機 @ki84type4

というわけで、途中からかなりグダグダになったけどおしまい。結論としては、このアイコンはしばらく愛用すべきだということだろう。

2011-05-15 20:35:10
四式戦闘機 @ki84type4

今にして思うと、ラコックがデスタンに放った言葉って本当は自分のことを言っているようなものなんだよな。日の当たる場所が似つかわしくない、身の程知らずの寄生虫っていうのは。

2011-05-27 18:35:11