【文学】ドイツはいつから文献に出てくるのか？

ドイツ語学ドイツ文学たん @germanist_tan

【ドイツはいつから文献にでてくるのか？】 意外なことに、ドイツ人の祖であるゲルマン人が初めて文献に登場した時というのは、ドイツ語では記述されていません。 カエサルの『ガリア戦記』やタキトゥスの『ゲルマニア』のように、ラテン語の文献が初登場です。

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カエサルはガリア遠征の際、ガリア人だけでなくライン河を渡ってゲルマン人とも戦っています。しかし、別段それ以上奥地に進軍しませんでした。 彼の甥であるアウグストスは、ゲルマニアで反乱が起きたため、奥地まで進軍しています。これが西暦9年のトイトブルクの森の戦いです。

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トイトブルクの戦いの結果は、ローマ軍の大敗でした。その後、ローマによる再侵攻はあったものの、戦線はライン河まで下がり、以降ローマ帝国はゲルマニアを征服できませんでした。 これは、ゲルマン人がローマ帝国に対して独立を保ち、独自の秩序を持って歴史を紡いでいくことにつながります。

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例えば、距離の測り方ひとつとっても、ドイツは未だにローマ帝国の基準であったマイルを採用していません。 言語に関しても然りで、以後中央ヨーロッパの言語はラテン語に由来するロマンス系の言語と、ゲルマン民族の言語であったチュートン系に分かれます。恐ろしくざっくりとした分類ですが。