『原子力の経済学　新版』の要点　〔その２〕　原発は化石燃料消費とCO2排出を加速する

kaameen @kaameen2

【kaameenのコメント】　これに対し、日本では政・官・業・学・メに渡る原発を基軸とした電力利権が強固に築かれていて、原発を巡る論議がイデオロギーと結合された挙げ句、反原発派が差別的扱いを受け、「原発の電気は安く、CO2排出を抑制できる」というプロパガンダが罷り通ってきた。

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【kaameenのコメント】　その結果、今日では世界第3位の原発大国となり（http://p.tl/yJRw）、間もなく第2位になる事が予定されていた。隠された原発コストに、独占市場を背景とした利権構造を維持するための費用が上乗せされ、世界で最も高水準の電力料金が課せられてきた。

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【kaameenのコメント】　なぜこんなに馬鹿げた状況が続いてきたのか、それはとりもなおさず国民が無知だったからであり、プロパガンダが機能してきたことの証でもある。今回の事故が起こった後でさえ、なおその利権構造の無自覚な支持者であり続けている国民が残っているのは驚くべきことだ。

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【kaameenのコメント】　もちろん現在では、蓄電池やEVなど、冷却や管理の工程に必要なエネルギーを電力によって賄うことのできる技術環境が整っており、乾式キャスク（http://bit.ly/lX9lyI）等の利用も進んでいる。当時の計算がそのまま当てはまるわけではない。

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【kaameenのコメント】　それでも少なくとも当時において、同書で指摘された馬鹿げた計算が成り立つ状況の中で原発が推進されてきたことは注目に値する。またいまだその収支に合理性があることが確認できる、実績に基づく資料が開示されてないことからも、疑いが持たれるのは当然のことだ。

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【kaameenのコメント】　特に原発に関わる費用は、当初の見込額よりも著しく膨れ上がるのが常である。最終処分に関わる見通しが全く立たないことからしても、その管理に関わるエネルギー消費がどの程度まで増えるかについては全くの未知数と言っても過言ではない。

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【kaameenのコメント】　なかには「どうせその代償を支払うのは未来の人々（つまり現在の私たちやその子孫）なので、自分たちの知ったことじゃない」という考えを持つ人もいただろう。そしてその罪悪感を拭い去るために「未来の技術で何とかなるさ」と言い聞かせる。…

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【kaameenのコメント】　…そう考えることにした人々の多くは物理的現実から目を背けていたに過ぎなかった。数十年が過ぎ、技術的にも社会的にもどうにもならないことが明らかになった。早くから見込まれてきたように。この期に及んでなお過ちを犯し続けるのか、今も私達の良識が問われている。

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