「イヤミス」→「致鬱系」「抑圧推理」、「バカミス」→「笨格推理」、ミステリーのサブジャンルを中国語で表現する工夫!

ミステリー(小説)のサブジャンルである「イヤミス」や「バカミス」。 「イヤミス」は、後味の悪い、厭な読後感を与えるタイプのミステリーを指す言葉で、湊かなえ先生、真梨幸子(まり・ゆきこ)先生、沼田まほかる先生、さらには深木章子(みき・あきこ)先生、秋吉理香子先生、芦沢央(あしざわ・よう)先生らが、そのジャンルの執筆者としては代表格でしょうか。 一方、「バカミス」は簡単に説明するのは難しいですが、まじめに考えてしまうと極めてバカバカしいトリックやプロットを、あくまでも真面目に書いているようなタイプのミステリーのことを指す……といった説明でよいでしょうか。 中国語でも推理小説は「推理小説」、本格推理は「本格推理」です。それでは、漢字しか使えない中国語圏で「イヤミス」、「バカミス」はどのように表現されているのでしょうか。
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elielin.jp @elielinjp

[191009] 同時期に湊かなえの『告白』という波に乗ろうとした皇冠からの『四〇一二号室』はイヤミスを「悒鬱系推理」と訳す…こっちはいまいち…両方譲らずなのだが、「悒」はパッと見で読める人が少ないので台湾では「致鬱系推理」がメイン。

2019-10-10 01:41:35
  • 「悒鬱」の発音は「yì yù」(イーユー)。これも、日本語の「『イヤ』ミス」の音に似せたものか?(「憂鬱」だと発音は「ヨウユー」になる)
  • 「悒」の字は、意味としては「憂」とほぼ同じ。現代ではほとんど見ないが、日本語で「ゆううつ」を「悒鬱」と書くこともある。
  • 『四〇一二号室』は真梨幸子先生の作品。