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「よい子だから」作戦と「これはまだできんだろ」作戦

アマノジャク、いたずらっ子は大人を驚かすのが大好き。だからわざと子どもの能力より少し小さく見積もった「枠」を設定し、そこからはみ出させて、驚くとよい。成長意欲を刺激することができる。
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shinshinohara @ShinShinohara

遊んでばかりでなかなか食べない娘(3歳)。 「ごはん食べへんのやったら、お父さんにちょうだい」 「いやー」 「いやでも、こんなに大きなおにぎり、無理やろ、お父さんが食べたる」 「ひとりでたべられる」 「いやいや、無理せんとき」 これ見よがしにパクッと食べる。驚くと、シテヤッタリ顔。

2019-10-21 00:51:12
shinshinohara @ShinShinohara

風呂上がり、遊んでばかりで服を着ようとしない娘。 「パンツ自分でようはかんのやろ。お父さんが手伝ったろ」 「ひとりでできる」 「いやいや無理せんとき。手伝ったるから。」 ウソのようにテキパキパンツをはく。 「ウソォ!でもパジャマは無理やろ」と挑発すると 「できる」 ほんにアマノジャク。

2019-10-21 00:54:59
shinshinohara @ShinShinohara

あれをしなさい、これをやったらいい、と先回りすると、子どもはなかなかやろうとしない。そちらの方向は「やれて当たり前、大人は驚かない」ことが分かるから。 そこで何をしたら親が驚くかを「デザイン」する。お前はまだまだ未熟者、大人が手伝わなきゃ何もできないだろ、とわざと声かけをする。

2019-10-21 00:59:10
shinshinohara @ShinShinohara

すると子どもは「ひとりでやって見せたら大人は驚く」という構造の存在に気がつく。子どもは大人を驚かすのが大好き。だから嬉々として、ムキになって自分でやって見せようとする。私はその横で「まさか!」みたいな驚いた顔を見せる。すると子どもはシテヤッタリと、驚かせることに成功したのを喜ぶ。

2019-10-21 01:02:31
shinshinohara @ShinShinohara

終わった後、「へえ!そんなにも食べられるの!驚いたねえ」、「ひとりで着替えられるようになったんだねえ。お姉ちゃんになったねえ」と驚くと、誇らしげ。子どもは自分の成長で大人を驚かすのが大好き。だからなるべく驚いてやる。その機会を増やす。すると子どもはますます成長して驚かそうとする。

2019-10-21 01:05:15
shinshinohara @ShinShinohara

子どもの成長意欲、学習意欲をドライブする方法、それは子どもの成長に驚き、面白がること。言動をうまく設計し、「あ、ここでひと踏ん張りしたら、お父さんお母さんを驚かすことができそうだ」と察知させること。すると、こちらの想定のウラをかいて驚かそうとする。そしてその通りに驚けばよい。

2019-10-21 01:09:00
shinshinohara @ShinShinohara

ほめておだてて誘導しようとする親御さんは多い。「よい子」と認められたい、という欲求を持ってる子はそれでうまく行くが、どちらかというと成功率が低い。うちの子らのようにアマノジャクだと「よい子だから○○しようね」作戦はほぼ無効。成功率ほぼゼロ。

2019-10-21 01:19:00
shinshinohara @ShinShinohara

ほめて誘導してるということは、自分がそれをできると知ってるということ、「よい子」という親の想定の中に収まることを期待されてることを、子どもは敏感に察知する。期待通りに動くということは、お父さんお母さんは驚かないということ。だからうちの子らのようにアマノジャクだと、動かなくなる。

2019-10-21 01:21:24
shinshinohara @ShinShinohara

むしろアマノジャクは、「よい子」という枠を示されると、枠外に飛び出て大人を驚かせようとする。驚かすのが大好きだから。ところが大人は難色を示す。子どもは驚かすのに成功したものの、親の顔が曇ったことに戸惑う。けれどもはややっちゃったことは取り返せない。意地になって枠の外に出続ける。

2019-10-21 01:25:24
shinshinohara @ShinShinohara

これがいたずらっ子の心理。ワンパク者の行動原理。「よい子」という大人の設定した枠に納まるのがつまらない。常に大人の想定外に飛び出して大人を驚かせたい。そんな欲求が強いタイプ。こういうタイプに「よい子だから○○しようね」の声かけは、「じゃあそっちはしない」と決意させるようなもの。

2019-10-21 01:29:20
shinshinohara @ShinShinohara

いたずらっ子タイプには、できることが分かっていても「ひとりでできないだろう、手伝ってやろう」と声かけする。すると「それくらいできるよ、なめんなよ」と反発する一方、「ひとりでできるところを見せたら、お父さんお母さん、驚くだろうな」と内心ほくそ笑む。ワクワクする。意欲的に取り組む。

2019-10-21 01:33:15
shinshinohara @ShinShinohara

たぶん息子(七歳)も、「プログラミングって面白いんだって。ほらこんなこともできるよ。やってみたら?」と、大人が期待したら、その想定枠から外れようとするだろう。「え?またやるの?目が疲れるよ。なるべく早めにやめなさい」と止めるから、余計にのめり込むのだと思う。

2019-10-21 01:37:49
shinshinohara @ShinShinohara

宿題も「え?ウソ?やるの?」と驚くから面白がってやってる。「え?こんな字がきれいだったっけ?」「ウソ?もう計算終わったの?」と驚くから、ますますきれいな字を書こうとし、早く正確に計算できるようになろうとする。大人の想定の外に出て、自分の成長で驚かせるのが大好きだから。

2019-10-21 01:43:00
shinshinohara @ShinShinohara

もしあなたの子どもがアマノジャクのタイプなら、「よい子だから」作戦は諦めて、できるのが分かっていてもあえて「まだこれはできんだろ」と想定枠を小さくデザインする作戦をお勧め。子どもは想定枠を突き破って成長の証で大人を驚かせようと目論む。そして驚き、面白がればよい。

2019-10-21 01:46:16