

まもなく、「即位礼当日賢所大前の儀」が行われます。 この祭儀に際して天皇陛下は「帛御袍」という、純白の御束帯をお召しになります。これは嵯峨天皇が802年、天皇の重儀の装束の色を「黄櫨染」と定めたとき、神事には白、と合わせて決められましたことからの伝統です。
2019-10-22 08:24:17
皇后陛下は「白色帛御五衣御唐衣御裳」という、純白の(いわゆる)十二単です。ただしこの御装束は昭和天皇の即位礼からです。大正の御大礼では色物の十二単。明治以前は、即位礼に皇后が出ることはありませんでした。
2019-10-22 08:24:34
本日、天皇陛下が帛御袍でも黄櫨染御袍でも、頭にかぶられる御冠は「立纓(りゅうえい)」という、うしろの纓が直立したタイプの御冠です。立纓は江戸時代に考案されたもので、緩やかに後ろになびく形でしたが、明治天皇御元服に際して、誤った認識から直立させてしまったものです。
2019-10-22 08:41:01
同じ御立纓の御冠でも、神事の際の「帛御袍(はくのごほう)」の場合、「御立纓黒絹張固地塗甲透無文(おんりゅうえいくろきぬばりかたじぬりこうすきむもん)」と呼ばれる、文の無い神事用です。
2019-10-22 08:43:35
黄櫨染の袍のときの御冠は「菊御紋附黒羅張御立纓(きくごもんつきくろらばりおんりゅうえい)」で、菊の御紋が刺繍されています。明治天皇までは冠親の関白が用いている文様を用いましたが、大正天皇の時代に「冠親」はなくなりましたので、菊花御紋章を用いました。
2019-10-22 08:43:54
@EeoduLzbYVjTprk 八條先生の有職装束大全を手に即位の礼のテレビを見ています。 質問があるのですが、襲色目のことなのですが、これは右端の色が上に重ねて着るものの色になるのでしょうか? それとも逆か、どちらでもありなのでしょうか? いずれにしても素敵ですが、ご教示くださればありがたく存じます。
2019-10-22 09:26:59
@EeoduLzbYVjTprk ありがとうございます。263ページのこれです。やはり重ねる順が決まっていたのですね。源雅亮もよくこの記録を残してくれていたと、そして先生もこんな素敵な本をまとめてくださって感謝しております。もっと丁寧に読んで勉強したいです。ありがとうございました。 pic.twitter.com/mhA8yg9nR6
2019-10-22 09:47:07

束帯の着付け、ぱっと画面で見た範囲では、陛下は山科流、侍従さんたちは高倉流のようですね。うしろの「石帯(せきたい)」の石が見えるか見えないかで判断。
2019-10-22 09:25:34
皇后陛下の「白色帛御五衣御唐衣御裳」(純白の十二単)装束では、「平額(ひらびたい)」(髪飾り)が金色ではなく銀色であることが、特徴です。
2019-10-22 09:46:52
@EeoduLzbYVjTprk 袴まで純白なのかと思っていましたが、淡いときいろ?ほんのり赤系統のお色でしたね。あれも特別な袴でいらっしゃるのでしょうか?
2019-10-22 09:51:29
@EeoduLzbYVjTprk いわゆる「平安装束」は江戸時代に復活させたものだが完全再現は無理で実の平安時代のものとは仕様が違うとのことだけど簡単に言えばどう違うのですか?
2019-10-22 09:57:30
@giantszero44229 細かく言えばきりがありませんが、ごく象徴的なのが襟ぐりでしょうか。平安時代は学生服の詰め襟のように詰まっていましたが、江戸時代はゆったりとし、中に着ているものが見えるようになりました。
2019-10-22 10:04:35
三種の神器のうち、侍従が「剣璽(けんじ)」(剣と勾玉)を奉じていました。その箱を包む錦の文様です。 pic.twitter.com/AqZ6Z932x6
2019-10-22 10:45:33

@EeoduLzbYVjTprk 何故、鏡を出さないのですか? 誰も見たことがないといいます おかしいですよね?
2019-10-22 13:45:53