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●「エースコンバット3 エレクトロスフィア」20周年 今日は「エースコンバット3 エレクトロスフィア」が発売されてから、ちょうど20年目に当たります。 pic.twitter.com/9MZMB3LYPQ
2019-05-27 08:46:29エースコンバットシリーズでは、この作品だけわたしが課長だった時に創られたので、わたしがプロデュースしたものになるのです。 そのせいか、シリーズの他の作品とはちょっと異質なものになっていて、賛否両論だった問題作です(笑)。 そのうちクロニクルでもやろうかと思っているのでお楽しみに。
2019-05-27 08:47:52わたしが家庭用ゲームを開発するCS開発部の課長になり、実質すべての内製家庭用製品のプロジェクトのプロデュースをする立場になった頃のことです。 pic.twitter.com/YN8tkAwURr
2019-10-23 10:14:54エースコンバットの続編を創る事になり、プロジェクトが結成されました。そしていろいろチーム内で検討に検討を重ねているうちに2ヶ月位が経過していました。
2019-10-23 10:16:13しかし、なかなかゲーム内容が決まらないので、私も加わって話をする事になりました。 その時点ではいくつかのアイデアがありましたが、話を聞いているうちに、何か骨子があればまとまると思いました。
2019-10-23 10:16:50そこで案の中にあった「エースパイロットを体感するためのストーリー」を骨子にして、戦争という大きな時代の流れの中で、プレイヤーの選択が時代の流れを変えてしまうという構成で行こうと決めました。
2019-10-23 10:17:27こうして一旦骨子が決まってしまうと、散在していたいろいろなアイデアは急に枝葉としてくっついて見えるものです。 後はスタッフがどんどん枝葉を茂らせて、いつしか大木になっていくのを見守るだけです。 でも、事はそんなに簡単にはいかなかったのです。 つづく
2019-10-23 10:18:17ある日、プロジェクトメンバーで行なわれている会議に出てみました。 pic.twitter.com/r0jPO1L4NR
2019-10-26 10:29:44すると、「スケジュールから逆算して、作れる機体数は○機が限界なので、それで行こうと思います」というのです。 わたしはビックリしました。
2019-10-26 10:30:25そう言うと、それなら納期をもっと伸ばさないと無理だと言うのです。 しかし販売計画上、発売日は決まっているので、納期を伸ばすわけにはいきません。 だからといってクオリティを下げる理由にはなりません。
2019-10-26 10:31:34制作側の都合はお客さんには関係ないでしょ。 機体数は増やして、でもスケジュール内でできる方法を考えよう! そのためなら外部委託するのだってアリなんだから。 そう言って去りました。 つづく
2019-10-26 10:32:13機体を増やすと納期に間に合わないというスタッフに、外部委託も含めて検討してほしいと言ったのです。 pic.twitter.com/WiFDrJBVMe
2019-10-30 20:35:48そしてその委託先として「攻殻機動隊」で世界的にも注目されているプロダクションIGにお願いしてはどうかという提案があがってきました。 これなら海外でも話題になるし、どうでしょうか? と言うのです。
2019-10-30 20:37:05確かにこの時点ではエースコンバットシリーズは海外での販売がもうひとつ伸びていなかったのです。 だからこれで話題性が増したら海外販売での売りになるかもしれない。 それはいいかもな、と思いました。そしてその場でスタッフと話が盛り上がっていきました。
2019-10-30 20:37:54それならいっそ、ストーリー部分のムービーも合わせてIGに創ってもらったらどうだろう! 幕間のムービーを創る行程も外部委託すれば、さらに内製の作業を減らすことができ、納期内でクオリティアップすることが可能になります!
2019-10-30 20:38:55プロダクションIGのスタジオを訪問することになりました。 pic.twitter.com/3T5ISlhpdq
2019-11-02 10:55:41企画スタッフ数名とわたしとで吉祥寺にあるプロダクションIGに車で向かいました。 わたしもスタッフも少なからず緊張していました。
2019-11-02 10:56:21というのも当時プロダクションIGは海外で「攻殻機動隊」が評価されて有名になってきた所で、最も注目される躍進プロダクションだったからです。
2019-11-02 10:56:41今でこそバンダイナムコはテイルズなどでプロダクションIGと付き合いがありますが、その時は、ゲームの仕事を受けてもらえるかどうかも不安視されていたのでした。
2019-11-02 10:57:00吉祥寺は不慣れだったため、車で散々迷った挙句、ようやく到着しました。 会議室に通され、待っているとプロデューサーの寺川さんという方が応対してくださり、いろいろとお話させていただきました。
2019-11-02 10:57:26するとそこにふらっと石川光久社長がやってきたのです。マスコミでも取り上げられる有名な方なので、一同緊張している所に席に着いた社長は意外なことを仰ったのです。 つづく
2019-11-02 10:59:11