『負の性欲』―男女の性欲の非対称性が生む、相互自己防衛と対立―
- karaisan123
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けど、論理パズルとして考えてみて欲しいのだ。男性的性欲は、常に他者の存在を希求しているのだ。生物学的に、『男性的性価値観』は積極性を担っていて、けれど社会はそれを認めていたら秩序の維持が困難なのだ。
2019-11-30 22:37:39けれど、男性的性欲は最初から心の機能として存在しているものなのだ。 存在している心の機能を否定するというのは、苦しいものなのだ。「本当の自分」を否定するのと同じことなのだ。そして誰かにそれを否定されるというのは、嫌なものなのだ。
2019-11-30 22:38:05片方の視点からは、自分たちの考えは自明に正しくて、相手が言っているのは理解不能な主張に見えるものなのだ。
2019-11-30 22:38:18『女性的性価値観』は、お互いに程よい距離感を守ることで実現できる生物学的な本能なのだ。これもまた心の機能なので、満たされないと苦しいのだ。
2019-11-30 22:38:57それに、我々が暮らしているのは倫理的であることを求められる社会なので、それに反している奴がいると理解できないしむかつくのだ。 抑圧とか言っても、そもそも女性だって就活ルールだの何だの、厄介な抑圧は色々あるのだ。なんであいつらだけ勝手なことやってんだって思うのだ。
2019-11-30 22:39:03『男性的性価値観』は、他者に干渉することで実現できる生物学的な本能なのだ。これもまた心の機能なので、満たされないと苦しいのだ。
2019-11-30 22:39:11我々が暮らしているのは倫理的な社会なので、『男性的性価値観』の持ち主はいつも抑圧の中にいるのだ。 だから二次元っていう誰も傷つかない世界で欲求を満たしているのに、『フェミニスト』はそれさえも侵害してくるのだ。
2019-11-30 22:39:31女性の抑圧とか言っても、どうせあいつらも趣味は好きなことやってるのだ。なんでこっちだけ否定されなきゃいけないのだ。
2019-11-30 22:39:33誤解とか、性格が悪いとか、そういう問題じゃないのだ。お互いの無理解の正体は、生物学的に、遺伝子に仕込まれている対立の種なのだ。
2019-11-30 22:39:51どれだけ相手を罵ったとしても、彼らも彼女らも消えてはなくならないのだ。改心することもなければ、そもそも新しく生まれてくる子供達にだって生物学的に備わっている心理的対立なのだ。
2019-11-30 22:40:09人類の全員が女性的性欲を持ったらどうなるのだ? 平和なのだ。 節度と倫理を持って、入念に関係性を築いてからの性的関係が結ばれるのだ。人口は減少傾向になるだろうけど、社会秩序は保たれ、とても暮らしやすくなるはずなのだ。
2019-11-30 22:41:07人類の全員が男性的性欲を持ったらどうなるのだ? 自由なのだ。 互いの欲求が同等だから、友人感覚での気軽でフランクな性的関係が一般化するかもしれないのだ。社会秩序は乱れやすくなるだろうけど、人口は増加傾向になり、とても活気に満ちていくはずなのだ。
2019-11-30 22:41:32けれど、そんなことはどちらもあり得ないのだ。 だから我々は、1000年経っても、一万年経っても、永遠にこの対立から抜け出せないのだ。
2019-11-30 22:41:41つまり、あなた自身が大人になるしかないのだ。 本当の意味で大人、「大きい人」になるというのは、「違い」を受け止めて、その上で相手との「違い」を許容する強さを持つということなのだ。
2019-11-30 22:42:04『男性的性価値観』を持つあなたは、『女性的性価値観』にとって、自分の抱える性欲が怖くて不可解なものだということをしっかりと受け止めて欲しいのだ。その相互理解さえあるのなら、「違い」があったとしても一緒に暮らしていくことは可能なのだ。
2019-11-30 22:42:28『女性的性価値観』を持つあなたは、『男性的性価値観』にとって、男性の性欲を否定することが相手の心そのものの否定に繋がることをしっかりと知っておいて欲しいのだ。理解した上で適切な形で断るのは、全然いいのだ。
2019-11-30 22:42:59お互いがお互いのことをよく知っていれば、思いやりあって一番良い形を見つけることもできると思うのだ。 LGBTQを初めとした現代の多様性の肯定は、決して性差から生まれるよい側面の否定ではないのだ。
2019-11-30 22:43:12性に正負があるのなら、それこそが『正の側面』ではないのだ? そうした『正の側面』に目を向けてみることが、きっと「大きい人」になるための第一歩なのだ。
2019-11-30 22:43:54それでも、あなたにとってもそれは簡単なことではないかもしれないのだ。 「違う」相手を理解するのは難しいし、あなたも毎日の生活が大変で、心にそんな余裕はないかもしれないのだ。
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