反出生主義の喝破方法を本気で模索してみた

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

つまりそんな偽善極まりない弱者排除法がもし施行されたなら､それこそ即座に大炎上案件と化して殆どの人が法そのものの廃止を訴える声が飛び交う未来が待っていると言えます｡

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このように反出生主義は皮肉にも優生主義とは逆説的に相性がいいことが理解出来ますが､何故か反出生主義者の多くは自身が信じている思想が優生主義扱いされることを嫌がるのです｡

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そしてこれまでの流れを振り返れば分かると思いますが､ハッキリ言って前述の彼等の反応は自らの言動を棚上げする悪質なダブルスタンダード以外の何者でもありません｡

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……いや､別に私は反出生主義者達を馬鹿にするつもりは一切ありませんが､実際に彼等の言動を見ると案の定思想や信条の自由を盾に人間の生理的な部分を踏み躙るという不寛容な態度を取る者も少なくないのが現状であることを踏まえても､

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やはり反出生主義は一歩間違えれば優生主義を助長しかねないとても危険な代物だと言わざるを得ないのです｡ よってどうしても反出生主義を世に広めたい方には本当に申し訳ございませんが､

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現実の社会においてはそういう思いは精々妄想や創作程度で我慢しておいた方がいいでしょう｡ 勿論先程の通告は決して人それぞれが持っている思想や信条の否定を意図したものではありませんので､そこは誤解しないようにお願いします｡

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次に3番目の問題点については要するに｢反出生主義者は自然科学研究に取り組む人達の成果を蔑ろにしてしまう恐れがある｣ことを意味しています｡ と言うのも近年の自然科学研究の発展ぶりは本当に凄くて､とにかく人類の想像を遥かに超えるような驚くべき現象がいくつも解明されているのです｡

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まあそれでも未だに解明されていない謎だって結構ありますが､その課題を何とか乗り越える為に自然科学研究者達は日々懸命な研究を行っている訳です｡

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それを踏まえた上で現代社会において科学的に最も人間の価値を左右し得るものを挙げるとすれば､恐らく｢知能と意識ではどちらの方が価値があるのか？｣という問いが該当するでしょう｡

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何故なら今や科学の発展は人工知能の著しい発達が時折話題になる程のレベルにまで達しているので､そういう意味でも知能と意識の位置付けについて真剣に考える必要があるからです｡

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とは言え現段階では生き物の定義ですらウイルスの取り扱いを始めとして未だに不明瞭な部分が残っているのもあって､ぶっちゃけ当分の間は｢今後の意識の定義次第｣としか言いようがありません｡

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ところが困ったことに反出生主義の趣旨は｢あらゆる苦痛から逃れる為にも人は皆生まれるべきではない｣という論理的な帰結である為､

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その延長線上で先述の問いに答えようとするとどうしても｢苦痛を感じる意識がある限り人間は苦痛から逃れられない｣という風に意識の立ち位置を低く評価せざるを得ず､結果として相対的に知能の方が価値があると勝手に決め付けてしまうのです｡

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これが何を意味するのかと言いますと､反出生主義を社会レベルにまで普及させるというのは要するに持続的な自然科学研究に時間的限界を設けるのと同じなので､

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もしそんな愚行を犯す隙を許したらせっかく人類がこれまで獲得してきた意識に関する知見が人類滅亡という一つの極限によって失われることになります｡

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つまり反出生主義は思想の根底からして人間の意識を価値の無いものだと早計している為､結果的には必ず科学の発展を遠回しに否定する見方を採択しないと主義そのものが成り立たないのです｡

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また仮に今後の自然科学研究で意識は知能と同等以上の価値を持っていることが解明されたなら少なくとも人間の価値が完全に失われる心配はありませんが､これがそうでない場合だと｢意識は後付けに過ぎない｣という人間の優位性を完全に否定する結論が導き出されたことになるので､

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

反出生主義者達からすれば後者こそが彼等が最も望んでいる結論になってしまいます｡ 当たり前ですが反出生主義者達も決して一枚岩ではなく､中には科学的妥当性に基づいて反出生主義的な施策を行うことに難色を示す人も恐らくいると思われます｡

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

特に中途半端に反出生主義を受け入れている人ほどこういった自分の価値を脅かすような場面で取り乱してしまう可能性が高い為､その辺りを考慮すると万が一人類に何の価値が無いことが科学的に証明されたらまず反出生主義者達の間で壮絶な内輪揉めが繰り広げられることは避けられないでしょう｡

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

反出生主義者同士でさえ前述のような惨状が予想されるのですから､これが第三者目線だと彼等に対してどんな反応を示すのかは最早言うまでもありません｡

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

ここまでの流れを纏めると､反出生主義はただでさえ人間の意識を低く評価するという早まった見解を出してしまっているのに､その思想を支持する人達が望む結論が科学的に正しいと仮定するとかえって多くの人から恨まれる恐れが生じるので､

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

その時点で実質的に自然科学研究者達の成果を蔑ろにしてしまう危険性を孕んでいると言えるのです｡ ついでに言うと反出生主義者の中には最大多数の最大幸福に基づいて宇宙における意識の数を計算することで主義の正しさを主張する輩もいますが､

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

これについては人間以外の高度な意識を有する知的生命体の存在も想定して考えている可能性があることを踏まえるとなかなか面白い主張ではあります｡ ですが冷静に考えれば例え反出生主義の末に人類が滅びの道を歩んだところで､

いよかんドール @gSacqZctcnyygx9

その後に生の苦しみに思い悩む別の生命体が生まれる可能性がないとは言い切れないのです｡ しかもこの場合だと人類は宇宙全体に思いを馳せることもなくあらゆる苦痛の完全克服という希望を捨て去るという何ともモヤモヤした形で絶滅することになります｡