- susan0smith1985
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リズと青い鳥 【LIVE ZOUND×RGBレーザー】観終わり。@川崎チネチッタ 今日はじめてわかったというかんじがした。傘木希美があそこで笑ってしまったのは、笑ってしまうぐらいの圧倒的で絶対的な「他者との断絶」を感じたから。この、私を好きだと言ってくれる、私を特別だと言ってくれる子は、
2019-12-30 18:13:58私の何も見えていない。私がいまどんな気持ちでいて、どんな言葉を欲しがっているのか、ほんの少しもわかろうともせずに、自分の想いの丈をぶつけてきている。こんなにも人は他人の気持ちがわからないものなのか。私もみぞれのこういう気持ちなんて考えてもみたことがなかった。こんなにも人と人は
2019-12-30 18:13:59わかりえないものなのか。 それは、傘木希美がメタ的な視点を獲得した瞬間であり、彼女の「子ども時代」が終わった瞬間と言える。この子は、みぞれは、まだ、あるいはずっと、この自分の想い、自分の気持ちの中だけにいる。私は、もう、自分の気持ちと他の人の気持ちが噛み合わないことが見えている。
2019-12-30 18:13:59その、圧倒的で絶対的な「違い」。それを前提にしてしか、これからは生きていけない。自分と他人はこんなにも違う。こんなにも見えているものが、見ている世界が違う。なんとなく私が前を歩き、みぞれがその後ろをついてくる、それが当たり前だった。なんとなくそういうものだった。
2019-12-30 18:14:00そんな子が、私には無い「特別な才能」を持っていて、それがとても悔しく感じられたけど、この子はこんなにも幼い。素朴な世界しか見えていない、素朴で幼い子。それが私の友達。みぞれという子。同じ目線には立てない。同じ世界を見ることはできない、でも友達。
2019-12-30 18:14:00最後の二人の会話、希美はみぞれの言葉をちゃんと聞いて、何を言いたいのか理解しようと試みて、ちゃんと相手の呼吸を見ながら会話している。それまでの「奔放な少女」の影は潜め、いまはもう「大人」としての道を歩みはじめている。
2019-12-30 18:14:01私が、『リズと青い鳥』を鑑賞するうえで、完全に読み違えてたことが二つあって、一つは鎧塚みぞれの精神の幼さ。身体は高校生なりに成長しているけれど、精神年齢はせいぜい小学生くらいといったところだと思う。よくもわるくもあまりにも「無垢」。なので、「高校生くらい」を想定して感情を読もうと
2019-12-30 21:26:08すると、うまく読みきれない。前日に『涼宮ハルヒの消失』を観てたことで、みぞれが「自我」と呼べるほど確固とした自意識を持っていない状態から物語が始まっていることがわかって、みぞれの精神年齢の想定をぐっと落として観たら、ストンと得心した。長門有希の類型なんだ、みぞれは、と。
2019-12-30 21:26:09↓参考
読み違えてたことの二つ目が、傘木希美が鎧塚みぞれに想いのたけをぶつけられているときに何を感じ、そしてどうしてあんなにも軽やかに挫折した心を立て直せたのか。それは前述のとおり、傘木希美が「メタ的な視点」を手に入れることができたから。
2019-12-30 21:26:10映画を観ている観客が希美とみぞれの完璧なすれ違いを観測することができるのは、まあ当然なのだけど、その視点を傘木希美自身が持ち得ているとは考えもしないじゃない?少なくとも私は考えもしなかった。でも今回観てて、希美がそこまで「わかってしまっている」と感じて、その後の描写も腑に落ちた。
2019-12-30 21:26:10傘木希美は、鎧塚みぞれが一方的に想いのたけをぶつけてくる言葉を聞きながら、みぞれが自分のことを好きだということ特別だと思っていることを知り、でもその理由として挙げられることがあまりに表面的で、みぞれが自分のことをまったく理解していないことに愕然とする。かぁーとなっていた頭が冷める
2019-12-30 21:26:10みぞれ、私のこと全然わかってないのに、私のことを好きだとこんなにも一生懸命言っているの? え?ていうか、私もみぞれが私にそんな気持ちを抱いているなんてほんの少しも想像したことなかった。人と人って、こんなにも一方的に相手の在り方を決めつけて、わかったような気になっているものなの??
2019-12-30 21:26:11と、まあ、こんなふうに言語化はできていないだろうけど、そういうことが頭の中でめまぐるしく演算されて、自分(希美)とみぞれ、こんなにも近くにいたのに相手のことを何も見ていなかった二人の姿がふと滑稽に思えて、でもそれに気づいているのは自分だけで、自分だけそれに気づいてしまった寂しさが
2019-12-30 21:26:11あって、なんかもう、笑っちゃうしかなくて、頭で理解するよりも先に感情が溢れて笑ってしまって、ひとりになってから、あー、そっかそういうことか、私、子どもだったなー、って理解して、はぁーって息を吐く。
2019-12-30 21:26:12これ、私的には「エウレカ!」な気づきがあったというあれなんですけど、「何言ってんのオマエ」と言われたら何も言い返せることがない。
2019-12-30 21:31:02オマケ。響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 感想。
劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 【LIVE ZOUND×RGBレーザー】観終わり。@川崎チネチッタ すごすぎてすごすぎて、素晴らしすぎて素晴らしすぎて、言葉がない。言葉がない。何もかもが素晴らしすぎて、何もかもがすごすぎて、言葉がない。
2019-12-30 20:06:55誓いのフィナーレに関しては、ほんとに何もかもが素晴らしすぎて、すべてのシーン、毎秒、毎カット、褒め続けなくてはならなくて、とてもじゃないけど、書ききれません。まじで、最初から最後の最後まで、何もかもがあまりにも素晴らしい。
2019-12-30 20:25:14関連まとめ