『世界は意外と救われている』――SDGsとファクトフルネスから見る、正しい未来の見つめ方――

SDGsと書籍のファクトフルネスから、元旦らしい前向きな世界の現状と先行きについて語ってみたのだ。よくよく知って、考えてみたのなら。意外と世界も人間も、まだまだ捨てたもんじゃないかもしれないのだ?
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好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

お次はファクトフルネスなのだ。ファクトフルネスとは『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』のことで、世界的ベストセラーとなった書籍なのだ。

2020-01-01 10:57:10
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

(画像をAmazonより引用、以下に商品ページリンク) pic.twitter.com/FguI1tATTs

2020-01-01 23:00:49
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好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

日本でも、2019年のビジネス書・実用書ランキングで売り上げ一位に輝いたのだ。これは実用書の分野を越えて、誰でも楽しめるし興味深い内容だからだと思うのだ。大人から子供まで、ってやつなのだ。

2020-01-01 10:58:14
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

ファクトフルネスは、ハンス・ロスリング氏と息子のオーラ・ロスリング氏、その妻のアンナ氏が18年間に渡って続けてきた活動の集大成とも言える著書なのだ。 18年!それだけの間一つの分野を追求してきた人だからこそ、内容の深さもわかりやすさも面白さもピカイチなのだ。しかも元お医者さんなのだ。

2020-01-01 10:58:35
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

ファクトフルネスの内容を一言で言うと、「誰にでも見れる国連の実証済み統計データについて、先進国のトップから途上国の子供に至るまで、全員がほとんどまったく逆のことを考えていた」というところに端を発するのだ。

2020-01-01 10:58:56
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

そのわかりやすい事例として、実際の調査に使われた三択クイズが出てくるんだけど、なんとこれの正解率は「人間がチンパンジーに負ける」のだ。 先進国のエリート官僚や政治家達や勤勉な世界トップ層のIQエグい系大学生達はさらに酷くて、チンパンジーとそこらへんのおじさんの両方に負けるのだ。

2020-01-01 10:59:07
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

これは「やっぱエリートや政治家やインテリ野郎はダメだな!」っていう話じゃなくて、むしろ逆とも言えるのだ。 彼らは多くの知識を学び、様々な社会問題について強く危機意識を持っているのだ。そしてその結果として――より強く誤解を信じ込んでいる、ということなのだ。

2020-01-01 10:59:18
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

「世界は悲劇的に違いない」という、思い込みを。

2020-01-01 10:59:23
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

ではここで、本書中に登場する実際の調査に使われた三択クイズをご覧いただくのだ。 これ、Twitterのアンケート機能を使ってもできるので、興味があれば自分のフォロワーに実施してみてもいいと思うのだ。たぶん、ファクトフルネス読者の数が比率に現れる気がするのだ。

2020-01-01 10:59:34
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

(以下引用) 質問3 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう? A約2倍になった Bあまり変わっていない C半分になった

2020-01-01 11:00:02
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

質問9 世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう? A 20% B 50% C 80%

2020-01-01 11:00:12
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

質問10 世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けるでしょう? A 9年 B 6年 C 3年

2020-01-01 11:00:40
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

質問11 1996年には、トラとジャイアントパンダとクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つのうち、当時よりも絶滅の危機に瀕している動物はいくつでしょう? A 2つ B ひとつ C ゼロ (引用終わり)

2020-01-01 11:00:56
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

さて、あなたはどうだったのだ? 答えは上から順番にC、C、A、Cなのだ。

2020-01-01 11:01:09
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

メタ読みに長けたネットユーザーには「そりゃまぁこの流れで出すんだから意外といいんでしょ」とは思われただろうけど、要するに全部最良の結果なのだ。 これ以外にも色んな質問があるんだけど、「オレはサイテーな世界の現実を知ってるぜ」系のイカした奴ほど、え? は? ってなると思うのだ。

2020-01-01 11:01:30
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

初読の時、流石にこれにはカライさんも衝撃を受けたのだ。もちろんカライさんもチンパンジー(3択なので文字が読めなきゃ33%)に惨敗したのだ。

2020-01-01 11:01:41
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

これは何故なのか?  作者は本書中で「分断本能」「ネガティブ本能」「直線本能」「恐怖本能」「過大視本能」「パターン化本能」「宿命本能」「単純化本能」「犯人捜し本能」「焦り本能」という10の本能を挙げてその理由を分析しているんだけど、わかりやすくエッセンスを抽出させて貰うのだ。

2020-01-01 11:01:53
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

筆者はこれらを本書中で、「ドラマチックすぎる世界の見方」と呼んでいるのだ。 つまり我々は、「世界が(悪い意味で)ドラマチックに違いない」と考えてしまうのだ。これはバカだからとかじゃなくて、合理的な進化の結果なのだ。

2020-01-01 11:02:10
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

つまり、最悪を想定する能力。遥か太古の野生の世界で、知恵を身に着けた人間が、「いやーまぁ意外とクマとかオオカミも気の良い奴らだし、マブダチなれるっしょ! うぇーい!」ってやってたら、まぁ絶滅すると思うのだ。

2020-01-01 11:02:19
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

食べ物を探し、敵を警戒し、常に最善を尽くす。そうして生き延びるためには、「恐怖すること」が生存戦略だったのだ。

2020-01-01 11:02:23
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

現代に至っても、その本能は脳に刻み込まれているのだ。そもそも現代だって、勉強しなきゃ進学できないし、ニートになったらやべーのだ。まぁそんなの軽快に乗り越えていく人もいるんだけど、普通は人生にリスクマネジメントは必須なのだ。

2020-01-01 11:02:30
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

だから我々は、「常に最悪を想定する」癖がついているのだ。もちろん人によるし、楽天的! って人はたくさんいるのだ。でもそういう人でさえ世界については漠然と大変だなーとか思ってたりするのだ。

2020-01-01 11:02:44
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

これはメディアとかの影響だけど、メディアにさえ悪意はないのだ。統計規模で全体を見ると、誰もが「最悪を想定している=ドラマチックな見方をしている」ということなのだ。

2020-01-01 11:02:47
好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

多くの人は、およそ20年前の世界の状態で認識が固定されてしまっているらしいのだ。 「世界は飢餓と貧困に満ちている、進歩がない。人間はなんて愚かなんだ!」

2020-01-01 11:03:46