【刀剣乱舞】秋田城のお姫様のお風呂を覗いていた化け狸を斬った刀は秋田藤四郎? 疑問まとめ

秋田藤四郎と妖怪伝説に関する説が流れていたので、その元ネタ探しと小考察です。
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帆船ハッカ @kotosakikotoko

【刀剣乱舞】1番凄いのは!?刀剣男子が切ったもの一覧が話題にwww - とうらぶ魂!刀剣乱舞クラスタ攻略まとめ toukentama.blog.jp/archives/24120…

2020-01-01 13:47:43
帆船ハッカ @kotosakikotoko

RT>え、秋田忠次郎に嫁いだ檜山御前の風呂を覗いたタヌキを斬った逸話はあるけど、その刀が秋田藤四郎? 自分も元ネタは知ってるけどそんなの聞いたこと無い。

2019-12-08 21:33:59
帆船ハッカ @kotosakikotoko

ちなみに『秋田城のお姫様』がっていうのは確実に誤解というか誤読というか恐らく聞きかじりの話が混線した結果。 正確には『秋田城介(の弟)の(妻になった)お姫様』になる。秋田城介は官職。秋田城を舞台にした類似の筋立ての民話は少なくとも管見の限り存在しない。

2020-01-05 23:39:19
帆船ハッカ @kotosakikotoko

秋田藤四郎が化け狸を斬った刀とするツイート、今簡単にググっただけだと2015年には出てるのな。一説に、って断ってるけどその一説はどこから出た? 誰が唱えてる? 出典どこ、どこだ!(出典厨)

2019-12-08 23:26:34
帆船ハッカ @kotosakikotoko

とりあえずさっきの『秋田藤四郎で妖怪を斬った話』の元ネタ、古い時期の出典(元禄頃)と考えられる吾妻むかし物語だと『秋田忠次郎妖物を斬る事』という項目がある。南部叢書所収の本では、秋田城之助安倍愛季の舎弟で比内大館の城主秋田忠次郎が、南部の息女・比内御前がそれぞれ登場人物。

2019-12-08 23:00:23
帆船ハッカ @kotosakikotoko

ある時、檜山御前が沐浴していると化け物が現れ、襲ってくるようになった。忠次郎は女性の姿に化け『重代の刀』を隠し持って化け物を待ち、現れた化け物を斬りつけた。化け物は逃げて姿は見えず、ただ血の跡があり、それを辿っていくと山の洞穴に続き、中の物を殺すと、それは猫又だった――というもの。

2019-12-08 23:00:24
帆船ハッカ @kotosakikotoko

ここでは『重代の刀』とだけあって秋田藤四郎とは書かれていない。あと狸じゃなくて猫又だった。 時期もむかしとだけ書かれて時期は示されていない。例えば奥南落穂集とか南部近世編纂史においては南部信直の嫡女を娶った秋田忠次郎季隆が天正15年に死去、つう話はある。 komonjokan.net/cgi-bin/komon/…

2019-12-08 23:00:24
帆船ハッカ @kotosakikotoko

あと菅江真澄の記録にも安東忠治郎實泰の妖怪退治があるみたいね。これは原典を見た事は無い。こちらのデータベースによると『にえのしがらみ』にあるらしい。 namahage.is.akita-u.ac.jp/monogatari/sho…

2019-12-08 23:10:48
帆船ハッカ @kotosakikotoko

戦国ちょっといい悪いスレに投稿されてる逸話だと、安東実季弟の実泰が一尺八寸の来国俊で狸を斬ったことになってるけど、これも出典は知らないんだよなぁ。 iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-282…

2019-12-08 23:10:48
帆船ハッカ @kotosakikotoko

なお、史実を書いておけば『秋田忠次郎英季』が『南部信直娘(養女とも)季子(後の檜山御前)』と結婚していたのは事実。秋田英季と季子が離縁したのも事実(多分慶長6年以降)檜山御前が妖怪に驚いて死んだという事実はない。

2019-12-08 23:10:48
帆船ハッカ @kotosakikotoko

『秋田城のお姫様のお風呂を覗いていた化け狸を斬った刀は秋田藤四郎?』出典まとめ 【にえのしがらみ】登場人物:安東忠治郎実泰・比内御前 刀:短刀 斬られたもの:むじな、もしくは山猫 【奥羽永慶軍記】登場人物:比内忠二郎実泰・南部大膳大夫信直の娘 刀:一尺八寸の来国俊 斬られたもの:古狸

2019-12-09 23:55:22
帆船ハッカ @kotosakikotoko

【吾妻むかし物語】登場人物:秋田忠次郎・比内御前 刀:重代の刀 斬られたもの:猫又 基本的に秋田の殿(大体殿の弟)と南部の姫が結婚して、姫が妖怪に襲われる話だとこの話位で、流布されている話も大体これが出典だけど、やっぱり妖怪を斬った刀が秋田藤四郎とは書かれてないなぁ。

2019-12-09 23:55:22
帆船ハッカ @kotosakikotoko

具体的なのは奥羽永慶軍記(来国俊)だけど、まあ、AK軍記はガンガン話を膨らませるんで……。 近いのだと多分『短刀』と書いた『にえのしがらみ』かなぁ。後はやっぱり細かい所でちょこちょこ違う。化け物にあてられて姫がすぐ死んだり旦那もすぐ死んだり。

2019-12-09 23:55:22
帆船ハッカ @kotosakikotoko

原典から『化け狸を斬った刀は秋田藤四郎』とは導き出せないので、そういう説を唱えた人がいたという事になるんだけど、さて誰が唱えたかは自分は刀剣史にはまったく無知だし地方史もその方面は押さえていないので分からんとしか言いようがない。

2019-12-09 23:58:09
帆船ハッカ @kotosakikotoko

物語として『比内御前(檜山御前)を襲った妖怪を斬ったのは秋田藤四郎』というのは大変エモイので誰か書いて。あっしゃあとうらぶには詳しくないんや……(アカウント取ったきり放置マン)

2019-12-10 00:01:28
帆船ハッカ @kotosakikotoko

それにしても、各史料見直してみたけど、既に近世半ば頃には、檜山御前が嫁いだ秋田側の人物名も既に分からなくなっていたみたいだなぁ。実名も『実泰』とか『季隆』とかあるけど、正解の『英季』を書いた近世史料は無かった。『檜山御前』も『比内御前』になっているし。

2019-12-10 00:06:21
帆船ハッカ @kotosakikotoko

『季隆』の名は安東愛季の実弟で五十目を領した五十目七郎季隆からだとは思っている。聞老遺事だと季隆の死後、彼には幼い子供がおり、その補佐を行っていたのが五十目兵庫という人物なので、この辺で交錯があったんじゃないかなぁ。いずれ、正しい情報はあやふやになっていたんじゃないかと思う。

2019-12-10 00:20:12
帆船ハッカ @kotosakikotoko

あ、この聞老遺事の季隆は『秋田忠次郎季隆』で、その息子は『久千代』

2019-12-10 00:34:47
帆船ハッカ @kotosakikotoko

ちな、吾妻むかし物語と聞老遺事は国会図書館デジタルライブラリーで『南部叢書』で検索すれば出てくるので読めるよ。

2019-12-10 01:10:08
帆船ハッカ @kotosakikotoko

秋田実季の一断面 ~または独断と偏見の紹介ツイごっちゃまとめ~(ちょっとだけ刀剣乱舞) - Togetter togetter.com/li/1080841 @togetter_jpさんから おまけにこれも入れておこう

2020-01-01 13:54:49

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