2019年12月の英国総選挙で労働党はなぜ惨敗したのか? いくつかの記事や番組クリップを翻訳することで、その原因を探ってみました。

お忙しい方のために答えだけ先に書いときますと、労働党の主な敗因は、ブレグジットについて態度を鮮明にしなかったことではなく、左翼思想を追求することにかまけて、伝統的な支持基盤であった労働者階級が離れていくという長期的な傾向に有効な対策を講じなかったことです。
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リンク Quillette Britain's Labour Party Got Woke—And Now It's Broke - Quillette The Conservatives’ resounding victory in yesterday’s British General Election won’t come as a surprise to anyone who spent time canvassing in the ‘Red Wall.’ That’s the name given to a thick wedge of seats in the Midlands and North of England, some of whi 7400

『西洋の自死』の著者であるダグラス・マレーの記事 (デイリー・メール紙、12月14日)

tarafuku10 @tarafuku10

UK 総選挙の結果を受けて、ダグラス・マレー (『西洋の自死』の著者) がディリーメール紙に書いたコラムを訳してみました。 「英国の分断は、北 vs 南でも、赤(労働党) vs 青(保守党)でもない。醜く非寛容な左派とその他の人々との間の分断である」 tarafuku10working.hatenablog.com/entry/2019/12/…

2019-12-18 01:37:39
リンク tarafuku10 の作業場 UK総選挙: ダグラス・マリーのコラム「英国の分断は、北 vs 南でも、赤 vs 青でもない。醜く非寛容な左派とその他の人々との間の分断である」を訳してみた - tarafuku10 の作業場 2019年12月12日(木曜日)に行われたUKの総選挙は、ご存じのように保守党の圧勝に終わりました。これで来年1月末のブレグジットはほぼ決定。歴史的大敗を喫した労働党のコービン党首は辞任。自由民主党党首のジョー・スウィンソンは、獲得議席数こそ1減と踏みとどまったものの、本人が落選して、こちらも党首を辞任しました。 なぜ労働党は敗れたのか。選挙結果を受け、『西洋の自死』の著者であるダグラス・マレーが、ディリー・メール紙におもしろいコラムを書いていたので訳してみました。題して、「英国の分断は、北 vs 南でも 36 users 32
tarafuku10 @tarafuku10

マレーのコラムの中にでてくる、ITVの『Good Morning Britain』で、コービン応援団のゲストが「この国の人々は、相当に急進的な左翼思想を支持している」と叫んでいる場面はこちら。 youtube.com/watch?v=KawAKT…

2019-12-18 01:43:46
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tarafuku10 @tarafuku10

こちらもマレーのコラムで触れられている映像。金曜日にロンドンで開かれたデモで、「ジョンソンが酷い死に方をすればいいのに」とインタビューに答える医師志望の女性。 twitter.com/ajcdeane/statu…

2019-12-18 01:48:06
Alex Deane @ajcdeane

Imagine that this person is your Doctor, and that you’re in the majority who just voted for the Conservative Party. “I wish him a horrible death.” twitter.com/MrSonicAdvance…

2019-12-15 23:48:45

マシュー・グッドウィン教授が Triggernometry というポッドキャスト番組で長いインタビューに答えていたので、その一部を訳してみました。

tarafuku10 @tarafuku10

UK総選挙の結果を受けて、政治学者のマシュー・グッドウィンがポッドキャスト番組で長いインタビューを受けていた。面白かったので一部訳してみた。彼によれば、ジョンソン率いる保守党は、政策を通すことだけに満足せず、マスコミや教育機関などにおける左派の優勢を切り崩しにかかる。(スレッド↓) twitter.com/triggerpod/sta…

2020-01-04 03:47:48
TRIGGERnometry @triggerpod

Professor @GoodwinMJ "We need a strong opposition but they are weak and incoherent" Full Interview YouTube bit.ly/35SwKC3 iTunes apple.co/34OaXu1 Spotify spoti.fi/393TiSk Hosts @failinghuman @KonstantinKisin pic.twitter.com/LiV9e4iKY5

2019-12-27 03:15:36
tarafuku10 @tarafuku10

英国の政治について私が心配しているのは、野党の弱さとまとまりのなさだ。2016年以降の環境では、社会的に保守的な世界観が支配的である。EU残留派やリベラル左派陣営は、基本的に断片化し、分断されている。これは良くないことだと心の底から私は思う。生き生きとした強い野党が必要だと思う。->

2020-01-04 03:48:11
tarafuku10 @tarafuku10

リベラル左派政党の現在の問題は、多数派を得た保守党が、(今回の選挙で)文化戦争に勝利したとはいえ、文化的な主導権を決定する戦争には勝利していないということだ。したかって、保守党は今、より深い問いを投げかけようとしている。政策プログラムについてだけでなく、「一部の報道機関や ->

2020-01-04 03:48:32
tarafuku10 @tarafuku10

教育機関においてリベラル左派が優勢であること、また、ハイカルチャーやソフトレフトの規範などに関して、どう巻き返していくか?」という問いだ。選挙直後の現時点では、左派が直面する課題は選挙に関するものだ。しかし、彼らはこれから根本的に知的で文化的な挑戦に直面することになる。->

2020-01-04 03:48:45
tarafuku10 @tarafuku10

今回の選挙の後、保守党はこうしたことに本当に意欲的になっている。「長期的に文化戦争に負けるのであれば、選挙に勝っても意味がない。主要な組織や教育機関などは、いまでも私たちの長期的な成功や信頼性を蝕む考え方に支配されている」。ジョンソン政権は、おそらくサッチャー時代以来、->

2020-01-04 03:48:58
tarafuku10 @tarafuku10

ほとんどの保守党政権よりも踏み込んだ姿勢を見せると私は思う。「政策を通すだけでは十分ではない」。このポッドキャストであなたたちが議論しているような様々なトピック (訳注: たとえば、アイデンティティ・ポリティクス) について「巻き返しが必要だ」とね。(了)

2020-01-04 03:49:14
tarafuku10 @tarafuku10

インタビュー全編は、こちらからどうぞ↓。 ホスト役の 2 人は英国のコメディアン。特に、向かって右のコンスタンティン・キシン(ロシアからの移民)は、左派批判で、知名度が急上昇中。 youtube.com/watch?v=3kf1YK…

2020-01-04 03:55:26
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tarafuku10 @tarafuku10

同じインタビューから、あと4つほどセグメントを翻訳しました。ご興味のある方はどうぞ。 tarafuku10working.hatenablog.com/entry/2020/01/…

2020-01-04 06:49:23
リンク tarafuku10 の作業場 英国の政治学者マシュー・グッドウィンのインタビュー - UK 総選挙の結果を受けて @Triggernometry - tarafuku10 の作業場 英国の政治学者マシュー・グッドウィンが、トリガノメトリー (Triggernometry) というポッドキャスト番組に出て、長めのインタビューに答えていたので、その一部を訳してみた。 昨年12月のUK総選挙の総括だけにとどまらず、英国と米国の左派/保守派の今後の動向、取るべき戦略について語っています。特に、英国の保守党が今後、政策を通すだけに満足せず、マスコミや教育機関の左派支配に挑戦していくことになるだろう、という話がおもしろかったです。 トリガノメトリーのホストは、コンスタンティン・キシンとフランシス 1 user 1
うーぼん @oubonnn

これ先日見たが、グッドウィンが6年前の時点で「労働者階級の労働党離れ」に関する研究発表を労働党の選対の前で発表したが完全に無反応、一方同じ話を保守党の前でしたらものすごい勢いで食いついてきて質問攻めにされたと言ってて面白い。向上心のないものは馬鹿だというが、労働党は本当にダメだな twitter.com/tarafuku10/sta…

2020-01-04 07:18:39
うーぼん @oubonnn

英国労働党に限らず、米民主党など各国の左派の現実逃避主義は深刻化する一方だよな。このインタビューでも話されているが、彼らにとって社会を説明する物語(ナラティブ)を取っ替え引っ替えするのに終始するだけでとにかく現実が見れていない。

2020-01-04 09:25:17
うーぼん @oubonnn

ナラティブが受け入れられないと「レイシズムが」「排外主義が」「ロシアが」「フェイクニュースが」などと問題、非難の対象を次から次へとすり替えるばかりで、自分たちのナラティブが間違っているのではという自省がない独善性の強さ、これでは実際に現実見て動いてる奴らに勝てる筈がない。

2020-01-04 09:25:19

最後は現地在住のめいろまさんに締めていただきます

May_Roma めいろま 谷本真由美 @May_Roma

新記事アップしましたよ。日本のメディアの人間は世田谷自然左翼だらけなので英総選挙予測を思いっきり外したというお話。英総選挙も超雑にまとめてみたよw→ジョンソン英首相を「ポピュリスト」認定したがる勘違い日本人 (谷本真由美) - オピニオンサイトiRONNA ironna.jp/article/13967 #iRONNA

2019-12-19 20:16:56
リンク オピニオンサイト「iRONNA(いろんな)」 ジョンソン英首相を「ポピュリスト」認定したがる勘違い日本人 谷本真由美 日本のメディアの人々はロンドンに住んでいるから付き合うのは世田谷自然左翼だらけ。イギリスの地方や貧民地帯の実態を知らないから選挙結果が大外れしたわけですよ。イギリスのバスにはKFC(ケンタッキーフライドチキン)の骨を吐くやつなんて、いないと言い張る左翼は信用しちゃだめですよ。特に為替と株をやってる方はね。 イギリス地元民の恐怖 6 users 184