血縁選択に関わる論争メモ

今さらながら、Nature newsblog 3月23日の記事を読んで考えたことのまとめです。
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Kawai_Yusuke @fiddler_K

「血縁選択についてのケンカは続いている」/The Great Beyond "Row over kin selection continues" http://bit.ly/hlImp3 自分の中でもまとまってないんだけれど、考えたことを連投してみる。

2011-04-08 23:22:00
Kawai_Yusuke @fiddler_K

ことの発端は2010年8月のNature記事「進化:真社会性の進化」http://bit.ly/eiEYIc ここで「厳密な集団構造モデルの状況下では、標準的な自然選択説が、血縁選択説よりも簡明で優れた考え方」となるという説がだされた。

2011-04-08 23:22:34
Kawai_Yusuke @fiddler_K

その論文への反応が肯定的なE.O.ウィルソンであったり、否定的なドーキンスの"A misguided attack on kin selection" http://bit.ly/eT6ONT であったりする。

2011-04-08 23:23:20
Kawai_Yusuke @fiddler_K

発端になった論文で否定的に扱われた血縁選択の核はハミルトン則"br-c>0" (ウィキペディア http://bit.ly/cKK7vI) 「働かないアリに意義がある」に書かれていたけれど、ハミルトン則には群の果たす役割が明示されていない。

2011-04-08 23:23:51
Kawai_Yusuke @fiddler_K

つまり、群を作ることによるメリットが含まれていない。これで、群淘汰の考えから「社会生物学」を書いたE.O.ウィルソンが肯定的、「利己的な遺伝子」を書いたドーキンスが否定的な反応を示したのは分かった。

2011-04-08 23:24:48
Kawai_Yusuke @fiddler_K

俺が論文に感じた印象は、当初は膜翅目の真社会性だけでなく哺乳類の真社会性の進化についても説明できる理論は魅力的に映った。ただ、膜翅目の真社会性の形成に血縁選択が影響を与えているのは間違いないと思うので、その考えを排除してしまうモデルはどうなんだろう。

2011-04-08 23:25:33
Kawai_Yusuke @fiddler_K

そしてモデル自体の妥当性が自分には理解できない。(一方ハミルトン則のなんときれいなこと)なので現時点ではちょっと懐疑的になってる。

2011-04-08 23:26:32
Kawai_Yusuke @fiddler_K

やっぱりというか何というか、まとまらなかったけど、今後どうこのケンカが収まるのかは追っていきたいな。

2011-04-08 23:27:30