20200113 市民社会の力学と哲学＠岐阜 #さよなら共助社会 中継まとめ

ジンat永田賢介 @gine_joybox

昨日に続けて、市民社会の力学と哲学第3回＠岐阜 「さよなら共助社会 コミュニティとNPOの未来」に参加しています。 facebook.com/events/2476665… #さよなら共助社会

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松原「今からやろのはちょっと変わった話、普段の講演スタイルは相手の要望に応える。元になったのは「コミュニティは求められていない」という勉強会、それを民族博物館バージョンにして、地球の生命の歴史からやった（笑）、更にその上に積み重なっている。」 #さよなら共助社会

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松原「国際的な講座では、場に対する貢献が求められる。みなさんもぜひたくさん質問をください。スライド400枚を2時間半でやります、記録や写真は自由です。ネタに笑ってもらうのも貢献ですからね！」 #さよなら共助社会

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松原「私がNPO界に持っている印象は、みんな運営や捉え方、道具の使い方を間違っているということ、上手〜下手の話。昨年はNPO2.0をやったので、今回はコミュニティ論をやります。運動のポイントはバックキャストで手順を作る。」 #さよなら共助社会

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松原「しかし同時に、バックキャストの理論と、実際に前に進めていく技術は全く異なるものになる、これを理解しないと、新自由主義対抗戦略もうまくいかない。今回の話はNPO2.0の理論的背景になるもの。」 #さよなら共助社会

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松原「みんな、コミュニテイや地域が大事と言うけれど…人口減少、サードプレイスってなんなの？これは世界的な状況。バウマンはコミュニテイとは失われた楽園と定義、結論として、NPOは共助の担い手ではありません。SBでもない。どうすればより良い社会を作れるか、技法の話」 #さよなら共助社会

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松原「存在は歴史的構成物、歴史を紐解かないと、それが何か理解できない。要点を先に言っておくと、「集団をちゃんと作れ！」「技法を学ぼう」ということ、それは自然ではなく人為的なもの。」 #さよなら共助社会

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松原「4つの原理と、8つのパワー。これでロビーがうまくいく。コミュニテイ→アソシエーション→ネットワークの循環の変遷、そして、公助・共助・自助のイメージを持つこと。集団構築のポイントは、複数個人・複数集団のニーズの調整。」 #さよなら共助社会

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松原「私は、集団の組み合わせが社会を作ると考えている。我々が最初に考えるべきなのは、昔は神様のいうことを聞いていればよかったけれど、今は統一的な神様がいない時代に、ホッブズ問題をどう解くか？にかかっている。」 #さよなら共助社会

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松原「自由で平等な、利己的な人間がどうやって社会秩序を持つことが可能か　という問い。その時は神でなく国家、つまり政治的な権力と暴力だった。これに対する反論は大きく3つある。まずアダムスミスは市場、神の見えざる手で調整できると唱えた。」 #さよなら共助社会

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松原「次にクロポトキン、彼は互助が社会の基本だと唱え、人間はそもそも助け合いができると説いた。デュルケムは、アダムスミスの分業では個の競争関係だが、彼は役割による相互依存がカギと説明した。」 #さよなら共助社会

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松原「違いがわかりにくいので、生物で例えます。人間が種として成功したのは、協力関係のためだという人がいるが、実は他の動物の方が協力している。生物界の協力パターンは4つ。チスイコウモリは血を吸えなかった個体にも分け合う、互恵で動く。これには血縁も関係ない。」 #さよなら共助社会

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松原「ヤドカリとイソギンチャク、ある種のヤドカリはイソギンチャクとのコミュニケーションの上で、意図的に殻に乗せる。お互いに敵を避け、餌にありつける、交換関係。winwin」 #さよなら共助社会

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松原「ミツバチは群全体のために役割分担する貢献、女王蜂もあくまでも役割でしかない、女王蜂は命令や支配をせず、死んでも交代が可能。」 #さよなら共助社会

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松原「猿は統治、ボスが集団を力で統率する。ちなみにニホンザルは力は野生ではボスが生まれない、人間に餌付けされる・資源が限られている時だけ。本来は誰も支配されたくないから逃げてしまう。」 #さよなら共助社会

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松原「群れを作る原理はこの4つ。互恵、交換、貢献、統治。実際にはわかっていないことも多い。これがそれぞれ、クロポトキン、スミス、デュルケム、ホッブズの秩序の構築理論にあたる。ちなみに、共生や協力ではなく、棲み分けという考え方も重要。ふくろうとワシは夜と昼。」 #さよなら共助社会

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松原「生物学的にはこれが「ニッチ」と呼ばれる。ちなみに現代の格差社会は棲み分け社会のこと、階層が混じり合わない。分断され、かつそれに満足しつつある、4つの協力のどれでもない。人間は他の動物と違い、どれも使いこなせる力がある。」 #さよなら共助社会

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松原「歴史的には積み上げで発展してきた。個体・互恵→共同・交換→集合・貢献。戦争がいつ起こったのかは、文明以降だと思われている、ボスの統治原理がないと争わない。利他は互恵（個と個の贈り物）と貢献（集団への犠牲）の二種に分けられる。」 #さよなら共助社会

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松原「更に、互恵も身内のみの直接互恵と、周辺の方も含む間接互恵、情けは人の為ならずの精神。ただし、関係性が弱いと原理が働きにくい。最終的に交換では小さい集団しか作れない、社会集団は貢献の原理が最後のキーになる。」 #さよなら共助社会

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松原「動物や虫は貢献原理を身内でしか使えない。人間だけが知らない相手とも構築できる。ゴールの共有とお互いの努力にかかっているという理解（フェアネス）、集団への帰属意識、相利性の明確化、役割付与、理解、ルールなど。」 #さよなら共助社会

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松原「私たち日本人が知っている貢献は、お国のためにという特攻の貢献。いい悪いではなく、使い方次第。市場は交換、民主主義は貢献。ただ、衆愚政治もファシズムも歴史的に貢献から生まれてきた。」 #さよなら共助社会

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松原「桜を見る会は、直接互恵。イギリスの総選挙、EUを敵にしたのは、悪い貢献原理。ラグビーはフェアプレーとノーサイド、良い貢献原理。スポーツは役割分担とそれによるパワーが生まれることがわかりやすい。集団構築は無意識にもあちこちでやっている。」 #さよなら共助社会

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松原「交換原理は契約であり、相手は自分の利益のための道具、統治原理は支配の構造で忖度をする。犬の世界は必ず序列をつくる。ただ、これだけではパワーは使えない。どのようにして力を使うか。ウェーバーは支配と権力をパワーと位置付け。」 #さよなら共助社会

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松原「パワー（権力）の定義は、シンプルにすれば、相手に何か期待することを行わせる可能性のこと。モースは、贈与論で貸し借り関係で成り立つ、永田町はその集積。ポランニーは互酬、再分配、交換の3つに整理し、経済とつなげた。貢献はここでは落ちている。」 #さよなら共助社会

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松原「ハーバーマスは4つに整理、国家、経済、市民社会、私的領域、後者の二つには「合意」が重要となる。役割分担や貢献の前提になる約束。更に、NPOがその担い手と定義。共同体は貸し借りで結合する。ローカルな地域は貸しを作るのがパワー上で有効。祭りの手伝いは貢献原理。」 #さよなら共助社会