精神科医から僧侶へ。斉藤大法師が語る「苦悩」とは何か?

精神科医から僧侶となった斎藤大法師が経験した人生と仏道。そして、それを通して知った、ひとが苦しみ、悲しみ、苦悩し、絶望するということとは何なのか?
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斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

人生山あり谷あり。人生を登山に譬える人は多い。ビクトール・フランクルも、ロッククライミングを趣味としていたこともあり同様のことを語っています(続く)。

2020-01-28 14:51:14
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

以前お話ししたものの動画です。ここ数日にツイートした内容とほぼ同じ内容ですが、お聞きいただければと思います。改めてご質問などあれば、いつでもご連絡ください。 youtu.be/jCjJzKwIYMk @YouTubeさんから

2020-01-28 22:10:52
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斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

これは、2012年1月9日ほあ~がんサポートネットワーク定例会でのお話の動画です。お時間あるときにでも、お聞きいただければと存じます。ご質問などいつでも承っております。合掌 youtu.be/Pw98prc2Yfg @YouTubeさんから

2020-01-28 22:13:20
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斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

「苦悩からの解放、唱題プラクティスについて【動画】」Twitterやブログだけではわからないというお問い合わせをいただきました。以前録画したものですが、ご覧いただければと存じます。ご質問などあれば、気兼ねなくご連絡ください。合掌 youtu.be/P9Y1Po3zg90 @YouTubeさんから

2020-01-28 22:18:11
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斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

おいしそう。ご飯を食べたときの人の顔は素敵です。写真を見て、寒い時季、そんな笑顔を想像するだけで心が豊かになりました。合掌 twitter.com/LotusProject1/…

2020-01-28 23:53:15
NPO法人ロータスプロジェクト @LotusProject1

八王子のランチ!弘福(餃子専門店)、やっぱり餃子食べなくちゃと日替わりランチじゃなくて牛肉と玉ねぎの餃子と干し豆腐の炒め物。めっちゃうまな上に量がドーン!。また行きたいです。餃子、40種類くらいあるんです。#八王子ランチ #餃子 pic.twitter.com/kuLRU3DWLh

2020-01-28 23:22:33
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

英国出身の思想家にして哲学者、作家であり、牧師でもあったの!?そんなアラン・ワッツが語る「人間万事塞翁が馬」。曰く「この世は非常に複雑な繋がりで均衡を保ち存在しているのです。だから・・・」youtube.com/watch?v=sN7pR1…

2020-01-28 23:59:28
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斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

病気が治るか否かを問わず、たとえ死を迎えるその瞬間にも、かけがえのない人生がある。むしろ、困難や死との向き合いの中でこそ人生の意味を知ることができます。ですから病院は、患者さんにとって、大事な人生の場でもあるのです。

2020-01-29 00:29:00
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

私のところでのカウンセリングでは、医学的な知見をふまえつつ、その人が人生の意味の深さに、その人なりに気づくようにお手伝いしています。結果としてですが、不思議と、その方の治癒にとっても良い状態を生み出すことが少なくないようです。同様のことは、今日複数の医師によって指摘されています。

2020-01-29 00:32:18
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

過酷な体験や、あるいは成功体験を持つと、そこにひとつの心理的な固着(こだわり)が生じやすくなります。心には、快感を好み不快を排除しようとする機能があるからです。仏教では、これを「渇愛」と呼んでいます(続く)。

2020-01-29 01:53:59
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

「渇愛」が繰り返されることで習慣化し、つぎに「執着(しゅうじゃく)」という固定した心が生まれます。「とらわれ」と言う場合もあります。執着すなわち「とらわれ」は、ひとつの物事を完璧に成し遂げる大きな力になる場合もある反面、苦しみを生みだすことにもつながります(続く)。

2020-01-29 01:57:52
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

執着とは、ひとつのことに心が縛られている状態です。だから、自由自在な心の働きができなくなります。そして、さまざまな変化に対応ができなくなるのです。ここから、心が解放されるなら、心は自在となり、したがって人生の可能性も広がることになるのです。

2020-01-29 02:00:48
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

ポルポト支配下で、大虐殺と内戦に荒廃の極みに達したカンボジアで、和解と復興のため命がけの平和行進をリードしたマハ・ゴサナンダ師はこう言っています。 「思いは言葉になり、言葉は行いとなり、行いは習慣になり、習慣は性格になり、性格は運命を産む。  つまり、運命は変えられる(続く)。 pic.twitter.com/ZXpyUBslGD

2020-01-29 20:29:23
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斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

(承前)他人と比べて自分の運がないと嘆く人。ああすればよかったと後悔する人。確かに境遇や過去は変えられないが、マハ・ゴサナンダ師が言うように、運命も、訓練により変えられる。変えられないとしても、まずは受け入れる。そうすることによって、人生の可能性は開けるということです(続く)。

2020-01-29 20:33:51
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

(承前)もう一度「思いは言葉になり、言葉は行いとなり、行いは習慣になり、習慣は性格になり、性格は運命を産む。」 そう、運命は訓練により変えられる。お経という聖なる言葉を繰り返し唱えることの意味でもある。素直な心(思い)で聖句(言葉)を一心に唱える(行い)づづく。

2020-01-29 20:39:20
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

(承前)妙法とは、おまじないや魔法ではない。外から与えられるものでもない。一人一人の人間が本来持っている生きる能力を、最大限に引き出す訓練のようなものなのです。運命をひらくものなのです。

2020-01-29 20:41:55
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

先ほどのツイートで、マハ・ゴサナンダ師の言葉を紹介しました。師の家族や友人、弟子たちも、多くの無辜の民とともに虐殺されました。しかし師は絶望せず、自死もしなかった。戦火を逃れた多くの難民に再び生きる希望を見出させたのです。そう、過去や境遇は変えられないが、運命は変えられたのです。

2020-01-29 21:00:26
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

マハ・ゴサナンダ師の言葉と人生に触れたところで、再びフランクル。「ここで必要なのは生命の意味についての観点変更なのである。(中略)人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなく、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである(続く)。

2020-01-29 21:08:00
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

(承前)そのことをわれわれは学ばねばならず、また絶望している人間に教えねばならないのである。」ビクトール・フランクル著・霜山徳爾訳『夜と霧』みすず書房より。

2020-01-29 21:11:22
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

唱題プラクティスは、ウォーミングアップから始め日常生活に伴う心の塵を落とします。日常生活では、さまざまな誘惑や執着が起こります。不安や恐怖、怒りなどの感情や行動が、心の塵や垢となって積もってゆく。それらを祓って清らかな状態へと調整します(続く)。

2020-01-30 00:28:21
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

唱題プラクティスのウォーミングアップが終わったら、次に、無心に唱えられる状態が形成されます。雑念や感情に影響されない心。仏法(普遍の原理)と心が、一致するということでもあります(続く)。

2020-01-30 00:30:13
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

唱題プラクティスのさらに次の段階では、他人のために祈ることが可能になります。共感とは、良いことばかりではなく、時に恐怖をもたらすこともあります(続く)。

2020-01-30 00:32:25
斉藤大法(僧侶・精神科医) @whidaiho

(承前)苦悩する人に共感するが故に、自分の中で恐怖が起こり、嫌悪感や回避衝動が生じることもあります。他人の苦しみを冷静に受け止め、充分な対応を可能とするためには、その前に、自分自身の中で、安定した心と、慈悲の精神が育まれる必要があるのです。合掌

2020-01-30 00:36:36
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