結局ANAでは三菱スペースジェットのことツチノコって呼んでいるんですか? と日本の航空産業とか
- sakino_haka
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学生鳥人間チームで必ず直面するのが、あらゆる場面で「わずか数%の差しかない、理論上最良の解に固執する病気にかかった大学2年生」という難題。 twitter.com/Hyokonoko/stat…
2020-02-24 18:04:46彼らは、3年生の鳥コンを終えなければ「限られた期間を製作、調整、慣熟に割り当てる」という発想にたどり着くことができない。終えてもたどり着くとは限らない。
2020-02-24 18:07:36僕が鳥人間の学生にパラグライダー体験を勧めるのは、工業的に生産されている高性能で高品質なパラグライダーであっても、自然環境の中で上手に飛ばすには訓練が必要だという、当たり前のことを体感するためでもある。どうも工学部生は、良いものを作れば当然よく飛ぶと錯覚している。
2020-02-24 18:10:56へたくそが乗るパラグライダー上級機より、上手な人が乗るパラグライダー初級機の方が、よく飛んじゃうのである。もちろん機体性能差も程度問題だが、機体性能を上げることばかり考えて、飛ばし方を考えなければ、飛ぶはずがない。
2020-02-24 18:13:38この病気にかかった大学2年生に「なぜ山手線は先頭を流線型にしないのか」と問われて、いくら説明してもついに納得してもらえなかったことがある。 twitter.com/ohnuki_tsuyosh…
2020-02-24 21:33:20「山手線車両の目的は、大量の通勤客を経済的に輸送すること。エネルギーの大半は加速減速に関するもので、コストに占める空気抵抗はごくわずか。流線型にして輸送力が減る影響の方が大きい」と説明しても、「空気抵抗を減らす努力を怠る理由にならない」と首を傾げていた。
2020-02-24 21:36:04つまり、彼は自分の分野である「空力の改善」について最善を果たすことは絶対的命題であって、輸送サービスの最適化という全体目的によって「阻害される」意味を理解できなかった。こういうエンジニア、世の中に結構珍しくないのでは。
2020-02-24 21:39:10山手線車両…について鉄ヲタ的に言えばその僅かな空気抵抗(≒動力費)削減の為に製造維持コストを押し上げ、床面積を徒に減少させる行いは慎まれるべきだろうとなるやつではあるが
2020-02-24 22:18:57ノーズを2mのばし、その分客室を削減することにすると、20m11両の車体から客室(≒定員)がおよそ2%削れることになる。ノーズを伸ばしたことによる定員減を朝ラッシュ時に補おうとするともう0.6本時間あたりの運行編成を増やす必要があるが、それほどの効果が2mのノーズにあるのかどうかという問題
2020-02-25 09:42:32下のみたいな脳内最適化の評価関数の重み係数が性能の所だけ1で他は全部0になっちゃってる人たまにいるけど、実際に物を作ったり売ったりするとなるとコストとか寿命とか製作容易性とか堅牢性とか別なパラメータに重みを振る必要が出てきて、ちょっと性能を妥協するだけで他が大幅に改善する事は多い。
2020-02-25 08:38:52最適解は、ひとつの視点から見た最良の結果ではないということよねえ…ベストよりベターがいい箇所って当然いっぱいあるわけで
2020-02-25 09:28:38民間航空機産業のビジネス面についての参考書籍
スポーティーゲーム―国際ビジネス戦争の内幕 ジョン ニューハウス amazon.co.jp/dp/4311600143/…
2020-02-24 08:46:18「民間旅客機を作って売るという仕事は、多くのビジネスの中でも、とりわけ難しく、かつ、どんな基準に照らしても、非常に競争の激しいビジネスであり、内気で気の弱い者にはとても向いていないビジネスである。」
2020-02-24 08:52:37「しかしながら、ほんとうに民間旅客機ビジネスを、他のビジネスと違ったものにしているのは、それに付帯するけたはずれのリスクと、巨額のコストなのである。この二つこそが、収益性、ひいては事業性にとって、数多くの障害となり、大胆さと信念とを持たない人々の意欲をなくさせてしまうのである。」
2020-02-24 08:53:11「そのうえ異常な熱気が、この業界を駆けめぐっており、ルールもなしに素手で殴り合うような競争が展開されるのである。この競争に加わるための参加料金たるや不当なほどに高い。新しい航空機を開発し販売する事業には、納入開始までに二十億ドルもの資金を必要とするのだ。」
2020-02-24 08:55:49「だが、そのプロセスはエキサイティングであり、計画が達成された場合の報酬は巨額なうえ、世界的スケールのパワーと影響力とをもたらす。だからこそ、これまで多くの試みがなされ、かつ、そのほとんどが成功しなかったのである。」
2020-02-24 08:57:47「旅客機の制作・販売をめぐる、荒々しい、生か死か、イチかバチかといったビジネス環境は、十九世紀と当時の企業家精神を思い出させるものがある。」
2020-02-24 09:02:01「新しい旅客機の開発を決断するにあたって、その企業は、文字通り会社を賭けることになる。なぜなら、そのための投資規模はその企業の純資産総額を越えかねないからである。
2020-02-24 09:02:30