【表現の自由】表現規制のガイドラインは言うほど簡単な話ではすまないことについて【自主規制】
@h_yuzuki 上手く言えないのですが、表現であるのか主張であるのかの違いで、規制は必要だと思います。線引は難しいですが、クリエイターであれコンシューマであれ、表現の自由と言って差別、暴力、犯罪等を扇動、助成する事は規制されて然りだと思います。情報氾濫の世、簡単に影響されやすい人が多過ぎるので…
2020-02-18 02:42:26@h_yuzuki 表現の自由は国でなく民間企業がこれはあかんというよな最低限のガイドラインを作らないと どこかの誰かが 洒落にならない悪質な映像、写真、人権問題、ヘイトの表現をなされて まっとうなとか 洒落までも事業縮小されてしまうような気がします。 漫画はどうなんでしようね。ここはわかりません。
2020-02-18 03:50:37ここから本題
漫画家・作家の脳内に自己規制基準があり、 担当編集者の脳内にも規制基準があり、 編集長の脳内にも規制基準があり、 出版社の「意向」にも規制基準があり、 ここらへんのうち「問題が何も起きないうち」は漫画家・作家の自己規制基準が優先採用されてるとは思う。 twitter.com/chiyairo_chiya…
2020-02-18 16:26:01で、よく誤解される「行政と立法がガイドラインをほにゃらら」は、これら出版社、編集者、各作者が「やってもいいこと」のガイドラインを示すものだという認識なんだけど、それだと「ガイドラインに書かれていないことはやってもいいのか?いけないのか?」の解釈の齟齬が出る。
2020-02-18 16:27:58もし、「ガイドラインに書いてあることしかやってはいけない」のだとしたら、表現が著しく制限されるから、表現は「似たり寄ったりのものばかり」になる。
2020-02-18 16:29:43もし、「ガイドラインに書いてないことはやってもよい」のだとしたら、ガイドラインは事実上死文化するか、ガイドラインに書き込まれる禁止事項が膨大になる。 例えば、「描いてもよい女性のボディライン比率は、厳密に○センチから×センチまで」とか「使ってもよい用語は規定されてもののみ」とか。
2020-02-18 16:30:39そういう「書かれてないことはやってはいけない」系のガイドライン運用を強いると、 1)行政・立法側は問い合わせに際して膨大な量の事前のケーススタディを想定しなければならなくなる 2)運用者(作家・版元)は、ガイドラインの隅々までチェックして検査を受けなければ創作できなくなる
2020-02-18 16:31:51どちらも運用が現実的とは言えなくなるので、「行政・立法が厳密なガイドラインを定める」は現実には実現不可能になる。(仮に法制化されても、空文死文になる)
2020-02-18 16:32:47例えばエロとかなんかだと猥褻物陳列罪か青少年保護条例か、そこらへんが適用法になるんだろなと思うんだけど、それぞれの法文条例文にはたぶん、「厳密にどういったものが駄目か」の定義はたぶんないはず。
2020-02-18 16:33:51逮捕されたり起訴されたりするときは、根拠法として「猥褻物陳列罪に違反している」とか「青少年保護条例に違反している」とかになるんだけど、「根拠法のどの指摘に、対象違法作品のどの部分がどのように違反していて、どう修正すれば適法になるか」とかは、大抵提示されない。
2020-02-18 16:34:59なので、摘発する側の運用次第つか、胸先三寸つか、運用者の性的嗜好と許容範囲次第では、見逃されたり摘発されたりとかの差違が起きてくる。 そうなると、「何がいけなかったのか」を摘発されることで不利益を被る側は理解できず、対処もできない。
2020-02-18 16:36:08読者とか若い作者とか、ここでついカッとなって「行政が、やってもいいことのガイドラインを示せ」とか「やってはいけないことのガイドラインを全部示せ」とかのほうに噴き上がりがちなんだけど、行政にガイドラインを作らせたり運用させたりするのは現実的じゃない、ってのは前述の通り。
2020-02-18 16:37:17なので、版元は「あっ、ハイ!自主規制します!」ってなって、該当作品を丸ごと回収処分にしたりする。「該当作品のどこがいけなかったのか?」を摘発する側は指摘しないし、されないから分からないけど、該当箇所の目星をつけて修正して出し直しても、目星が外れてたら再び回収になっちゃうので……
2020-02-18 16:38:42「ともかく該当作品はまるごと全部なかったことにする」 「該当作品と類似内容ものについては、自発的に目星を付けて修正を加えるか、刊行計画を中止する」 「従わない編集者は左遷する」 「編集者に従わない作家は干す」 とかの【社内判断】ががが。
2020-02-18 16:40:13「じゃあいいよ!自分で出すよ!」 と作家が克己心を持ったとして、刊行手段が電子出版の場合、電子書籍配信サイトが刊行しようとする作品の内容に同意しない場合、「弊社の規定に違反しているので出せません」となって出せない。 ……出せなかったなあ。きゅんたまScreaming完全版(´・ω・`)
2020-02-18 16:41:27紙の同人誌なら出せるかというと、印刷までは仮に出来たとしても、販売先即売会の規程で発禁になったり、同人通販サイトの規程で発禁になったりというようなことが場合によっては起きてくるので、結局出せても「大幅な修正を加えたもの」とかになる。
2020-02-18 16:42:41で、そこまでいくと誰も幸せにならないので、出版社、編集者、作者は、「同業他社が撃墜された」というのを関知したら、それぞれの立場で自衛と生存のために、個々が自主規制を行うようになる。 この時、出版者側から明文化されたガイドライン(文書)が出たとかは、僕はあまり見たことない。
2020-02-18 16:44:09「明確なガイドライン」てのは、行政でなく版元が定める場合でも「書いてあることしかやってはいけないのか」「書いてないことはやってもいいのか」の解釈問題は必ず出てくるし、作者の創作性を殺さないようにしようと思ったら「緩く運用する」か「定義を膨大にするか」しなけりゃならなくなる。
2020-02-18 16:45:19ほとぼりが冷めたら、また際どい表現のチキンレースが始まるのも歴史の示すところ twitter.com/azukiglg/statu…
2020-02-18 16:45:35なので、「法に違反しないように、各々で気を付けて下さい」というふんわりした通達以上の大きなガイドライン指示は、出版社上層部とかには無理だと思う。 編集部くらいまで降りてくると「これはやばいんじゃね?」「○○さんの××が駄目だから、あれより過激なのまずくね?」とかになる。
2020-02-18 16:46:33でも、「○○さんの××のどこが駄目で、どこらへんはセーフだったか」の答え合わせはまったくされないから(警察に問い合わせても教えてくれない)、結局そこは個々の編集者の許容範囲次第、ってなる。 で、編集者がどこまでビビるかw、どこまで鷹揚になるかが、作者の上限を決めることに。
2020-02-18 16:47:48まあ、歴史は繰り返しますからなあ。少なくとも江戸時代には既にそうだったし QT @a_nightbreed: ほとぼりが冷めたら、また際どい表現のチキンレースが始まるのも歴史の示すところ twitter.com/azukiglg/statu…
2020-02-18 16:48:08で、さらに編集者にネームや企画プロットを出す段階、もっと言えば作者が頭の中で編集者に提出する予備的段階のアイデアを考える段階で、「これは出してもきっと難色を示されるからやめよう」ってなって、あんまり冒険的なことをしなくなる。 これによって、「斬新さ」は態を潜める。
2020-02-18 16:49:38