火の鳥は何も人の輪廻や運命を好き勝手に決めているのではなく、輪廻や運命を認識できるので時々教えているというだけなのでは、と思うこともあるのだが、まあ明確に「私の意志でターゲット定めて試練とか与えてみちゃったわウフフ」とか言ってる場面もあるので擁護しきれませんね…… pic.twitter.com/hRmlTO1775
2020-02-17 20:00:42八百比丘尼の「罪」は自らの手で病んだ父を殺そうとするのではなく、無害な存在の「八百比丘尼」を殺めることで間接的に目的を果たそうとしたことだったのでは……?
2020-02-18 15:14:56同時に、「医者は大量殺人者である暴君も治療せねばならないのか」という問いが含まれている。 と同時に、応仁の乱の頃の為政者は必然的に(見た目は)暴君でなければ務まらなかったのでは? という話とですね
2020-02-18 15:16:26左近介が父を死なさねばならないと思い極めたのは誰のためだったのか? 領民のため?自分のため、或いは初恋の人を死へ追いやった恨みなのか? 長年仕え続けた従者の想いは……? など考えだしたらキリがないよね
2020-02-18 15:19:01前提となる条件は幾つかあるんですよ。 ・八百比丘尼のループは何回(何億回、あるいはそれ以上)繰り返されているのか ・ループ毎の挙動は細部に渡って一致するのか、それとも相当程度に揺らぎがあるのか ・「終わり」はあるのか
2020-02-18 16:16:12ちなみにそれぞれの点について私のスタンスは ・八百比丘尼のループは少なくとも数億回続いている ・細部は毎回揺らいでいく ・「終わり」はある というものです。ここが違う立場の考察も当然存在するはずだし、どちらが正しいというものでもない。
2020-02-18 16:22:17「八百比丘尼のループには始まりもなく終わりもない。数十年単位で、細部まで全く同じループが無限に続く」という方が図式としては美しく、シンプルにまとまるが俺の好みではない。
2020-02-18 16:25:53どういうことかというと、数万回程度のループであっても微細な揺らぎが積み重なると、だいぶ前の回の左近介はそもそも女子ですらなかったかもしれないし、戦国大名・八儀家正は暴君ではなかった"時期"(数百回単位のループ)があるかもしれない。
2020-02-18 16:32:10そもそも直立大頭ナメクジ文明における南北大乱のさなかに、"ナメクジの戦国大名・八儀家正"が存在して"娘の左近介"が"八百比丘尼"となっていた世界線だってありうるんですよ。
2020-02-18 16:32:11「おっと、その展開は無しだ」 そういって、火の鳥は時計をきりりと回した(古橋並感) twitter.com/Tamejirou/stat…
2020-02-18 16:33:28重要なのは「八百比丘尼」という概念を分解してそのエッセンスを抽出し、「何が八百比丘尼を八百比丘尼たらしめているのか」を明らかにしていくプロセスですよ
2020-02-18 16:35:20「八百比丘尼」にまつわる伝承と、『火の鳥 異形編』のあらすじはこちら meitou.info/index.php/%E5%…
2020-02-18 16:52:14八百比丘尼の罪障隠滅プロセスは正規分布曲線のように平坦ではなく、ロングテール曲線でもなく、割と大きな波が何度も訪れていたと解釈すべきだな。八百比丘尼として更に罪業を重ねた世代もあったと見るべきなんだ
2020-03-23 21:40:04無道の暴君である父親よりも、むしろ悪逆の八百比丘尼こそ悪の権化であり、しかもそれが「もう一人の自分」であることも弁えて、斬らねばならぬと思い極めるも数世代に渡って返り討ちにされる左近介。そして世代交代する可平。そういう時代があった。
2020-03-23 21:43:53最後の方の八百比丘尼は、父親の八儀家正も大したことのない小悪党になり、左近介も「八百比丘尼と言っても殺すまでもないか……」って投げやりに寺から追い出す程度になって、八百比丘尼はついに山から降りられるんじゃないかなって。
2020-03-24 12:54:32救いとは執着や罪障から解き放たれることだとすると、「取り立ててなにかするまでもないか……」という境地に到達できることが救いなのではないかと。
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