20091204津田氏「放送コンテンツの制作取引適正化に関するガイドラインに付いて考える会」のクリップ
音楽制作者連盟がやってる「放送コンテンツの製作取引適正化に関するガイドラインについて考える会」に来てるのですが、かなり専門的な内容なので、中継はせず、印象に残った発言とかを適当にクリップしていこうかと。
2009-12-04 14:50:54一応説明しておくと、今年の7月に総務省が放送局が下請けに対して不当な契約を押しつける機会が多いよね。だから、そういうのは適正化していかないとね的なガイドラインを出して、これから改善していきましょう的な話し合いをする状況ってことですね。それの音楽業界に関連する部分を話し合うという。
2009-12-04 14:53:55今はパネルディスカッション中。出演者はソフトハンザの松山誠氏、リアルライツの秀間修一氏、247Musicの丸山茂雄会長、Field-Rの山崎卓也弁護士。
2009-12-04 14:55:15丸山「クリエイターをどうやって食べさせていくか、という部分が音楽出版の原点。21世紀の音楽出版というのはプロモーションよりもクリエイターを育てることを考えなきゃいけない。プロモーションやってやるから出版権全部寄こせみたいな慣行はもう通用しないだろう」
2009-12-04 15:01:33松山「実際にタイアップの現場で制作しているが、タイアップした21曲中18曲が、それを放送している放送局系の出版社に何らかの形で利益が還流されている」(解説:放送局はタイアップする場合、バーター条件として音楽出版権を制作者たちに要求して利益の還流を求めるケースが多い)
2009-12-04 15:08:30今回の総務省のガイドラインは、タイアップで音楽出版渡さざるを得ないケースについても取引上問題になる可能性があるという指摘はしている(あくまでガイドラインだからね……)。
2009-12-04 15:11:24山崎「育成段階でまったく関わってない、放送局系音楽出版社が、タイアップになったら代表出版持って行く根拠はどこにあるのか。番組で流すからというのは十分な根拠にならない。現状はそこの交渉の余地すらない。話し合いの環境を作っていくことが重要だ」
2009-12-04 15:13:44山崎「こんなガイドラインが出たところで業界の慣行は変わらないという人はいるが、それでも変えて行かなきゃ行けない。放送局系出版社がタイアップで代表出版持って行く問題は、放送法に照らして問題じゃないか、というのは以前国会で指摘されたこともある。これは古くて新しい問題だ」
2009-12-04 15:15:03.。oO(こういう議論をまだ山ほどテレビ局に金があった90年代にきちんとやって、規制もきちんとかけていれば、救われたミュージシャンもたくさんいるんだろうに……)
2009-12-04 15:16:51秀間「放送局はJASRACと包括契約しているので、勝手に曲を使って主題歌にすることもできる。タイアップじゃなくて、勝手にやられてるケースだってある。きちんと交渉してやればタイアップだが、勝手に曲を使って権利寄こせっていうのはタイアップじゃない」
2009-12-04 15:21:58こういう議論を公開の場でできるようになったのはとても意義のあることだと思うけどゼロ年代がもう終わり、CDピークだった98年から11年経った今ようやくこのとっかかりの議論かよということを思うと脱力感に襲われるね……。それでも前に進まなきゃいけないんだけどさ。
2009-12-04 15:46:18そりゃフェアユースの議論とかがあそこまで抵抗感持たれて止まりますわっていう。そして、速度が遅くて実効性あることできないことのツケは全部“これから”業界で生きて行かなきゃいけない人間が支払わされる。
2009-12-04 15:48:10今は制作協力金の話をしてる。制作協力金についてはこのへんが参考になるかと(若干偏ってるけどね……)http://facta.co.jp/article/200901015002.html
2009-12-04 15:53:15この議論難しいのは放送局系出版社にもいろいろあってスタンスもかなり違うところ。ベタにいえば良心的な出版社もあればがめつい出版社もあり、総体として語ると良心的なところから反発もあるという。さらに音楽出版社そのものが今の時代に本当に必要なのっていう根本論もそれに混じってくるから厄介。
2009-12-04 15:57:21自業自得だからしゃーないっていう諦めも必要なんですかねぇ……。 RT @t0da: @tsuda おいしい時はみんながおいしいから議論されないんだよな
2009-12-04 15:58:25「公取からねじこまれて、総務省が自分の場を荒されたくないってことで米国みたいな規制をかけてるけど、このままやったら音楽業界も放送業界も共倒れですよ」
2009-12-04 16:08:34松山「MIDIにいたとき、直接アーティストに契約の説明をさせられた。そのとき彼らからの質問がシビアだった。MIDI以前はそこまで問われなかったことを問われて、それが考えるきっかけになった。MIDIのアーティストは印税を通してじゃないと成立しないアーティストだったからだ」
2009-12-04 16:14:47