Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年2月3日分) 非制限関係詞節/未来進行形/形容詞+名詞/直接的・間接的/acheとpain/burn/onとinとacrossとthrough/earlierとsooner/behindとafter/段階的な形容詞/-ing/lux/very/berg

まとめました。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

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非制限関係詞節が節を先行詞とする例に私が好んで使う文😊 👉He likes dogs, which surprises me.(彼が犬が好きなことに私は驚いている) surprises に三単現の -s が付いていることからしても、which の先行詞は dogs ではなく主節全体だとわかる。

2020-02-03 07:03:44
Early Bird @41isyoichi

(1)He has owned the house for five years. (2)He owned the house for five years. (1)では現在完了形が使われ、現在との関わりを表し、所有の状態が現在にまで及んでいることを示す。一方、(2)では過去形が使われ、あくまでも5年間所有していた事実が過去にあったと述べるに過ぎない。

2020-02-03 07:29:24
Early Bird @41isyoichi

なお、(1)He has owned the house for five years. は彼の経験に言及し「彼は5年間その家を所有したことがある」の意を表すことも可能だ。

2020-02-03 07:29:25
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1) 未来進行形は未来のある時に進行中の行為を表す。 👉"Is it all right if I phone you at seven?" "No, I'll be having dinner then." (「7時に電話してもいいですか」「いや、その頃は食事をしているでしょう」)

2020-02-03 13:00:28
Early Bird @41isyoichi

(2) 未来進行形は自然の成り行きでそうなることを表す。 👉We will be meeting every day soon. ((同じ職場になったので)まもなく毎日お会いすることになるでしょう) 👉This time tomorrow I'll be flying to Italy. ((予定通りいきそうだから)明日の今頃はイタリアに飛行機で向かっているでしょう)

2020-02-03 13:00:28
Early Bird @41isyoichi

編者がOEDを精読咀嚼し、これを簡易化(simplify) したと序文で述べた通り、歴史的な語義配列は数ある英和辞典中でこの辞典だけだ。小型辞典ながら文単位の用例が多く、文学作品からの引用例もある。なお、実質的な編者だった田中菊雄は稀有の努力家で、小学校卒の学歴で山形大学教授になった人。 pic.twitter.com/eEhX97XflD

2020-02-03 13:11:02
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Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1) I like hot coffee. (2) I like my coffee hot. (1)は「熱いコーヒーが好きだ」と述べるが、(2)は「今コーヒーを飲むとすれば熱いのがいい」という含みを表す。 (3) the visible stars (4) the stars visible (3)は「目に見える星」を表し、(4)は「今晩見えている星」を表す。

2020-02-03 17:08:30
Early Bird @41isyoichi

「形容詞+名詞」の型で、形容詞は、その直後の名詞の内在的 (characteristic)、永続的性質を表し、分類的機能を持つ。 一方、「名詞+形容詞」の型では、形容詞によって表される内容が、すなわち、その直前の名詞の状態が「現時点で」「一時的に (temporary)」問題となっている場合に用いられる。

2020-02-03 17:08:30
Early Bird @41isyoichi

(4) the navigable rivers (5) the rivers navigable (during the rainy season) (4)は「本来的に」航行可能な川を意味する。つまり、「分類的に」船が航行できる川とできない川とを想定しているが、(5)は(雨季の間)水かさが増し、現時点で「一時的に」航行可能になっている川を意味する。

2020-02-03 17:08:30
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1)I heard him slapping her sister. (2)I heard that he had slapped his sister. (1)は、彼が妹をひっぱたく音を私が直接耳にしたことを表し、(2)は、彼が妹をひっぱたいたことを人づてに聞いたことを表す。(1)は直接的な観察、(2)は間接的な知識の表現だ。

2020-02-03 17:26:43
Early Bird @41isyoichi

(3)He ordered her to leave the job. (4)He ordered that she (should) leave the job. (3)は直接的に、(4)は間接的に命令を下している。(3)は彼女に面と向かって「仕事を辞めろ」と命じたような場面だが、(4)は誰かを介する形で間接的に仕事を辞すよう彼女に要請したような場面だ。

2020-02-03 17:26:44
Early Bird @41isyoichi

(1)He was at a fight. (2)He was in a fight. (1)では at が使われ、at はその場所を地点として捉えていることを示すから、彼が単にその現場に居合わせたことを暗示する。(2)では「入れ物」感のある in が使われ、彼がけんかの当事者で、積極的にけんかに加わっていたことを暗示する。

2020-02-03 17:54:00
Early Bird @41isyoichi

効率的な勉強法に関する研究成果が Science 誌(2008年2月15日号)に掲載されている。The Critical Importance of Retrieval for Learning という論文によれば、効率的な勉強法とは、同じことを反復して学ぶ(暗記)より、思い出すこと(テスト)を重視したほうがよいとのことだ。 researchgate.net/publication/55…

2020-02-03 18:18:03
Early Bird @41isyoichi

(1)This shirt irons well. (2)This shirt is ironed well. (1)は「このシャツはアイロンがけが上手にできる」の意。商品の紹介時などにシャツの質のよさを述べる言い方。一方、(2)はアイロンがけをした人の技術(skill)について述べ、「このシャツは上手にアイロンがけがなされている」の意。

2020-02-03 18:53:30
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 「痛み」を表す語でよく比べられるのが ache と pain だ。 aches and pains(うずきと痛み)という表現もあるように、時間、質、種類のレベルで両者は異なる。 (1)I've got a bit of an ache in my right eye.(右目が少し痛い) 上例の ache は「鈍い、継続的な痛み」を指す。

2020-02-03 19:29:35
Early Bird @41isyoichi

(2)I've got a severe pain in my back.(背中に激痛が走っている) 上例の pain は「突然の、鋭い痛み」を指す。 (3)Her behavior causes her mother a great deal of pain.(娘の振る舞いに母親は大変心を痛めている) 上例の pain は「心の痛み」を指す。

2020-02-03 19:29:35
Early Bird @41isyoichi

なお、例外的に heartache(心痛)という単語では -ache が精神的な痛みに対して使われているのが興味深い😳

2020-02-03 19:29:36
Early Bird @41isyoichi

⚠️ persuade, drown, help は有名? では、こちらは? burn(燃やす)は燃やした結果まで含み込むから (✖︎)I burned it, but it didn't burn. とは言えない。 (◯)I tried to burn it, but it didn't burn. などと言う必要がある。 同様の動詞には boil, count, mix, wake などがある。

2020-02-03 19:57:00
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1)We sat on the grass. (2)We sat in the grass. (1)では草が短いことが、(2)では草が長いことが暗示されている。(1)では on が使われ、草に接触した状態を表し、お尻で踏んで草の上に座った、の意であり、(2)では in が使われ、grass は入れ物として捉えられているからだ。

2020-02-03 20:06:32
Early Bird @41isyoichi

(3)I walked across the grass. (4)I walked through the grass. 同様に、(3)は草が短い状況を、(4)は草が長い状況を、それぞれ表す。ただし、through は草がそこを通り抜ける人よりも高いことを前提としない。膝ぐらいまでの高さでも through で表せる。 前置詞って奥が深い😳

2020-02-03 20:06:33
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 久保田正人氏による『能動態の意味を残す -able 形容詞について』なる論考が面白い😳 『英語学点描』(開拓社、2013年) にも再録されている。 core.ac.uk/download/pdf/9…

2020-02-03 21:00:32
Early Bird @41isyoichi

渡部昇一『ことば・文化・教育』(大修館書店、1983年、pp.109-11) に「ガバナビリティと英和辞典」と題す読み物があり、こちらも参考になる。governability という語に対して「被」統治の観念を明らかにし正訳を与えているのは、当時、昭和6年に出された冨山房の『大英和辞典』だけだと指摘している。 pic.twitter.com/p4uCdWB7Fg

2020-02-03 21:00:41
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Early Bird @41isyoichi

冨山房の『大英和辞典』は昭和初期に人気の高かった古典的英和辞典。旧漢字旧かなによる古風な訳語に抵抗を感じるかもしれないが、内容は今日でも十分に通用する。むしろ、はたと膝を打つような達意の訳語に感心することが多い。 pic.twitter.com/6UQPI7392L

2020-02-03 21:00:46
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Early Bird @41isyoichi

(1) I finished the job earlier than I (had) expected. (2) I finished the job sooner than I (had) expected. (1)のように earlier を使うと予定の時間より早く、(2)のように sooner を使うと予定の時間より短い時間で、それぞれ仕事が終わったことを表す。話し言葉では had を省くことが多い。

2020-02-03 21:13:32