第29回twitter読書会(金曜会)堀江敏幸『おぱらばん』発言まとめ

毎月2回、金曜日の夜10時頃から、Twitter上で行っている読書会(金曜会)の発言まとめです。ハッシュタグは、#dks(どくしょ)。 6月9日の読書会では、堀江敏幸『おぱらばん』(新潮文庫)について、感想をつぶやきあいました。私小説ともエッセイとも読める、面白い作品です。
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Yuya @yuya76

#dks 今晩10時からの読書会は、堀江敏幸『おぱらばん』(新潮文庫)です。ハッシュタグ(#dks)を付けて、感想をあれこれとつぶやき合います。参加は誰でも自由で、表題作だけを読んでの参加も歓迎です(他の短編の話も出てくるでしょうが)。

2011-06-10 21:44:49
Yuya @yuya76

#dks では、読書会をはじめます。本日は堀江敏幸『おぱらばん』(新潮文庫)です。短篇小説みたいなエッセイ、もしくはエッセイみたいな短編小説ですね。

2011-06-10 22:08:17
Yuya @yuya76

#dks 本の紹介に「新しいエッセイ/純文学のかたち」とあるのを読んで、そうかエッセイなのかと思い至ったくらい、普通にパリで暮らす「私」という人物の周辺を描いた小説として読んでいました。

2011-06-10 22:11:21
Yuya @yuya76

#dks 表題作の「おぱらばん」は、パリ郊外の宿舎で暮らす私が、先生と呼ばれている中国人と知り合い、その後、街で偶然出会い誘われるままに卓球をする、という話。

2011-06-10 22:18:34
岩城文雄 @IWAKIFUMIO1966

@yuya76 #dks なんだか楽しそうな話しがはじまりましたね。もうiPhoneのバッテリーが残り少なくてついていけそうにありません。残念です。フルカワさんが「おぱらばん」をおススメしたツイートをみて、初めて読んで以来、すっかり堀江作品の虜になっています。

2011-06-10 22:24:26
Yuya @yuya76

#dks @IWAKIFUMIO1966 中公文庫から出ているエッセイも面白いし、小説も独特の間があって面白いと感じます。長めの文章が、句読点で切られ、ツラツラと続いていくリズムが良いですね。この前、ABCで鬼海さんとのトークショーがあったのですが、そちらも面白かったですよ。

2011-06-10 22:27:14
@akemiQ

今日の読書会は、堀江敏幸「おぱらばん」。私小説の体裁なので昔の作家と思っていたら、意外に最近でした。心象風景小説(そんなのないけど)。使いたい現実のエピソードがまずあって、偶然性を意識して創作したのかな?オースターやエルヴェギベールも出てきて、読んでて楽しかったです #dks

2011-06-10 22:27:48
@akemiQ

@yuya76 わたしは予備知識なしで読み始めたので完全にフィクション/私小説として読んでいました。フィクション?と現実エピソード?とエッセイとの境目がとても曖昧で、新鮮で面白かったです #dks

2011-06-10 22:29:37
あさば(むら)「まんがでわかる天気痛の治し方」発売中! @mura30

#dks おぱらばん、平仮名で書いてあるとなんとも日本的な響きで想像してしまって、なかなかフランスっぽくならず、先生の発音の安心する感じを想像できず、なんだか悔しい(笑)

2011-06-10 22:31:09
Yuya @yuya76

#dks 物語/エッセイの途中で挿し込まれる小説の話が魅力的で、そちらも読んでみたくなる。自分に起こった出来事と、読んだ本の内容が思い出される・結びついてくる、という読書体験を描いているところも面白いなと。本を読むってことが、一方通行的な体験でないことを思い出させてくれる。

2011-06-10 22:31:57
Yuya @yuya76

#dks @akemiq 僕も私小説として読んでいました。実体験と読んだ本の内容とのリンクがスムースで見事(笑)だったので、フィクションかなと。でも、まあ、どちらでもいいように思います。

2011-06-10 22:34:03
Yuya @yuya76

#dks @mura30 「遠い国の魔法使いの、とっておきの呪文」みたいな発音って、なんだかキュートですよね。この「おぱらばん」の「ふたつの行為の時間差をはっきり示す」という意味も、なんだか深長ですね。

2011-06-10 22:37:22
Yuya @yuya76

#dks 表題の「おぱらばん」だけかな、小説の話が出てきませんよね。

2011-06-10 22:41:43
@akemiQ

@yuya76 そうですね、どちらでも。。現実と記憶/知識の間を行き来していて、不思議な本でした。あと、わりと重苦しい話の中に真面目な顔で冗談が差し込まれていたり。こういう人が現実にいたら、わたしけっこう好きなタイプです笑(告白してどうする笑) #dks

2011-06-10 22:43:03
あさば(むら)「まんがでわかる天気痛の治し方」発売中! @mura30

@akemiq @yuya76 私もすっかり小説だと思っていました。エッセイと言われると、なるほど、と納得しました。 #dks

2011-06-10 22:44:22
あさば(むら)「まんがでわかる天気痛の治し方」発売中! @mura30

#dks 私も全部読めておらず、表題作と前半のいくつかです。ドクトゥール・ウルサンもキュートな響きですね。

2011-06-10 22:45:42
Yuya @yuya76

#dks @akemiq 前に堀江敏幸さんのトークショー観に行ったら、客席は若い女性だらけでしたよ…笑。床屋嫌いの話と、コーヒー豆を買いに行ってジャガイモの花をもらう話が、ちょっととぼけた感じで好きです。

2011-06-10 22:45:58
@akemiQ

@yuya76 @mura30 「おぱらばん」一作だけ読んだら、完全に小説として読めるかも。他の作品があって、エッセイの顔立ちになるような気がします。後半に行くほど、論考色がつよくなって。 #dks

2011-06-10 22:49:54
Yuya @yuya76

#dks 卓球の場面を描いた小説って、全然読んだことないです。武者小路実篤の『友情』に田久の場面があった…ような。この作品の卓球の場面、「私」がラケットのラバーがツルツルで不公平だって先生のラケット見せてもらうのが好き。先生もツルツルで、「力の差は、歴然としていた」だからなあ。

2011-06-10 22:51:55
あさば(むら)「まんがでわかる天気痛の治し方」発売中! @mura30

#dks 「おぱらばん」は、ほんの少しだけ同じ時間を過ごした、共通点はあるけれども謎めいた年配の人を、尊敬したくなる気持ちや尊敬できるところを目の当たりにできた気持ちに素直に寄り添えた分、球を拾いに行く描写が寂しかった。

2011-06-10 22:55:11
Yuya @yuya76

#dks @akemiq @mura30 最後の「のぼりとのスナフキン」は、エッセイ色が強いですね。『ムーミン谷の十一月』が読みたくなりました。

2011-06-10 22:55:21
Eri Arakaki @vira_go

#dks 久々に堀江さんの本を読みました。そうそう、このカテゴライズしにくい感じ!と思いながら・・・笑 ご本人も「自作に関しては可能なかぎり分類を曖昧にしておきたい」と書いているのを読んだことがあります。

2011-06-10 22:57:08
@akemiQ

@yuya76 @mura30 床屋とコーヒー豆の話は、たしかに、やや明るめのトーンが漂っていますよね。ほかは、わりと、別れ、喪失、行き違い、不条理、とか重い。ひとつの文が長いから尚更に密度が濃くて笑。でも飄々と した雰囲気も、同時にあって… #dks

2011-06-10 22:58:13
Yuya @yuya76

#dks 「ボトルシップを燃やす」で描かれるイメージが美しい。街を上から見下ろしている甲板のようなバルコニーと、そこに翻る帆のようなシーツ。繊細なものが壊れていく、消えていくイメージ。

2011-06-10 23:01:25
@akemiQ

@yuya76 @mura30 わたしが借りた本は、目次で、他の作品と最後のそのスナフキンの一作との間に区切りがあり、完全に分けられていました。やはり、他の作品とは違う位置づけなのでしょうかね。 #dks

2011-06-10 23:02:10