インプロ哲学 by 内海隆雄
いいインプロバイザーには「リスクを取るセンス」がある。「今ここでこういうチョイスをしたら未知へと飛び込める」と気づくセンス。それがお客さんを驚かせたり喜ばせたりする。
2020-08-09 00:28:10正直であるとは、自分をさらすこと。もし「正直になっているのに面白くならない」と思うなら、それは自分を守っているとき。それは正直ではない別の何かなのだと思う。
2020-06-25 15:08:59インプロをやっていてよかったと思うことのひとつは、「正直であることは面白い」と知れたこと。そしてそれは「自分は本来面白い」ことを知ったこと。
2020-06-25 15:08:58感情を大事にしすぎると他者の評価に左右される人生になる。褒められて嬉しい、貶されて悲しいの人生。志を持てば自分が本当にやりたいことに進んでいける。喜びも悲しみもあるけれど、それはそれとして進んでいける。
2020-03-17 14:45:20「うまくやること」に誇りを持つと失敗することが怖くなる。「チャレンジすること」に誇りを持てば失敗することは怖くない。
2020-03-01 19:18:43インプロを学ぶことは、子供心を取り戻すことと、大人として成熟していくことの両方を含む。まずは子供に戻り、そして再び(しかし違うルートで)大人になっていく。
2020-02-14 23:03:23何をしたら相手にいい時間を与えられるかを見つけることも大事だけど、どういう風にいたら相手にいい時間を与えられるかを見つけることも大事。行為としてだけではなく、存在としても相手にいい時間を与えられるようになる。
2020-02-05 22:16:48インプロでネガティブになると、defensive(防衛的)になる人とoffensive(攻撃的)になる人がいる。前者は相手のアイデアを受け入れず、後者は自分のアイデアを押し通すことで相手のアイデアを受け入れない。つまりはどちらも相手を受け入れていない状態。
2020-01-30 22:57:57インプロがうまくなってMistake(失敗)しなくなったプレイヤーは、Misbehave(いらんこと)をする必要がある。MistakeもMisbehaveもしないプレイヤーにお客さんは興味を惹かれない。
2020-01-25 00:04:23インプロは「考えない」かわりに、気づくことを大事にする。自分が求めているものに気づく。パートナーが求めているものに気づく。お客さんが求めているものに気づく。それらは全て繋がっている。
2019-12-07 22:35:38インプロにおいて奇跡と失敗はコインの表と裏のようなもの。コイントスをすれば、表か裏が出る。チャレンジすれば、奇跡か失敗が起きる。
2019-12-02 00:03:55「即興すること」を評価するのは難しい。究極的には「本当に即興しているか」が評価基準になる。逆に言えば、即興しているように見えて本当には即興していないこともたくさんある。今ここでやっているのではなく、少し先のことを考えてやっている状態。
2019-11-19 19:41:04センスとはどんなアイデアを出すかだけではなく、どこに着眼するかにも表れる。着眼点がズレていたらどんなアイデアを出してもズレたものにしかならないし、着眼点が秀逸なら普通のアイデアを出すだけで秀逸なアイデアになる。
2019-11-12 18:31:44優しい場所と安全な場所は違う。優しさだけでは安全な場所は作れない。そこでチャレンジする人がいるから、安全な場所は作られる。
2019-11-02 23:14:10インプロをしていて本当にいい状態は否定型で表される。恐れない・頑張らない・戦わない・考えない。何かを得たときではなく、何かを手放した時にあなたが本来持っている素晴らしさが現れる。
2019-10-15 22:43:55「頭を使わないインプロ」と「アイデアを出すインプロ」は対比されがちだけど、実際には「頭を使わずアイデアを出すインプロ」もある。重要なのはアイデアを出すか出さないかではなく、どのようにアイデアが出されるか。
2019-09-23 09:59:22相手にいい時間を与える方法は教えられない。それはプレゼントを送ることと同じで、相手によって、状況によって違うから。しかしどうしたら相手にいい時間を与えられるインプロバイザーになれるかは教えることができる。それはたくさんチャレンジして、フィードバックを得ること。
2019-09-15 23:31:02キース・ジョンストンが求めるスポンテイニアスさは「思ったことを言う」レベルではない。「思ってもみなかったことをやってしまう・言ってしまう」レベル。そこにリスクや奇跡やアートがある。
2019-08-23 22:23:42