Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年2月21日分)FSI/前置詞/sat reading/動詞をandで結ぶ場合/seaとocean/語順一覧表/田尻悟朗先生の英語/be+to/respect/副詞(句)の同格表現/肉と霊/distill

まとめました。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

The Foreign Service Institute(FSI)は外交官の養成を行うアメリカ国務省の下部組織。米国の未来の外交官を育てるこの機関では集中的な語学訓練が行われている。その数は70ヶ国語以上にわたるが、そのうちの45ヶ国語超についてはそのテキストと講義の音声が無料で公開されている😍

2020-02-21 06:46:57
Early Bird @41isyoichi

FSI Language Courses というウェブサイトには、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語などからアラビア語、ブルガリア語、ルーマニア語などに至るまでラインナップが多彩、膨大な量の(しかもきめ細やかな)学習資材が揃っている。ちなみに、日本語のコースもある。 livelingua.com/fsi/

2020-02-21 06:46:58
Early Bird @41isyoichi

これらがすべて無料で提供されているのが本当に驚きだ😳

2020-02-21 06:46:58
Early Bird @41isyoichi

桂冠詩人の John Driden が1672年に書いた随筆の中で、文の末尾に前置詞がくるのは「あまり優雅な言い方でない(a less than elegant phrasing)」と言ったために、その影響は今でも残っているそうだ。関係代名詞の前に前置詞を置く書き方(at whichなど)はその名残らしい。渡部昇一先生から直に伺った。

2020-02-21 07:29:56
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] The man sat reading a novel. という英文と訳文について考える。sat reading においては、現在分詞 reading は sat に対して付随的なものだ。全文を形どおり訳せば、「その男性は小説を読みながら座っていた」となる。sat という動作と reading という動作は並列して同時に行われる。

2020-02-21 12:30:09
Early Bird @41isyoichi

しかし、ふつう、前文は「その男性は座って小説を読んでいた」と訳される?ここで英文と訳文とが構造上ちがってくる。英文の場合とはアベコベに、訳文では「読んだ」という動作に対して「座った」という動作が付加的になるからだ。

2020-02-21 12:30:09
Early Bird @41isyoichi

英語と日本語とでは2つの動作のうちで主従の関係がちがうことがある。ところで、The man sat and read a novel. の場合は、sat という動作があり、これに付加された動作が read だ。and によって sat に read が追加され、積み重ね式とも言うべき形式を示していて、2つの動作の間には時差がある。

2020-02-21 12:30:09
Early Bird @41isyoichi

英文が単一的で同時的表現をなすに反し日本語は追加的で時差をもつ表現をなしている。では、2つの動詞が and によって結ばれれば常に後のほうの動詞は追加的で時差を示すかと言うと必ずしもそうではない。We walked and talked. ではwalked と talked は同時で「私たちは歩きながら話をした」の意だ。

2020-02-21 12:30:10
Early Bird @41isyoichi

大勢の人で混雑している状況を日本語で「人の海」と表現するが、英語の sea, ocean 双方に「極めて多くの」を比喩的に表す用法がある。 👉 a sea of people 👉 an ocean of work to do その反対に「大海の一滴」「焼け石に水」など、極めて少量を示すのに a drop in the ocean という言い方もある。

2020-02-21 17:42:01
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 遡ること2003年、NHK教育テレビの「わくわく授業 わたしの教え方」という番組で田尻悟郎先生の授業の回を見た。当時、わたしは島嶼部の学校で習熟度や興味関心に大きな幅のある生徒達を担当しており、参考になる点がたくさんあった。語順一覧表もそのひとつ。 pic.twitter.com/rURJ7DfKJE

2020-02-21 17:57:48
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Early Bird @41isyoichi

英語で表現するときはいずれかの語順にあてはめてみよう、というシンプルな仕掛けが、習熟度別クラス編成で最も習熟度の高くない普通科の生徒たち、そして、英語に対する興味関心の高いとは言えない農林家政科の生徒たちにも効果てきめんだった。

2020-02-21 17:57:48
Early Bird @41isyoichi

思うに「できる!」というプチ達成感を積み重ねていきやすかったのだろう。知りたい、できるようになりたいという気持ちは、当然だが、どの生徒も有しているのだということを改めて実感したのだった。

2020-02-21 17:57:56
Early Bird @41isyoichi

2003年に放映された番組を記録した『わくわく授業 - わたしの教え方① 田尻悟郎先生の英語①』(2008年)というDVDをのちに購入した。写真はそこから採らせていただいた。 pic.twitter.com/od1aWAnEMj

2020-02-21 17:57:57
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Early Bird @41isyoichi

なお、この語順表は、のちに、『自己表現お助けブック ― 英語がわかる!』(教育出版)に収録された(初版2008年、 pp.5-7;改訂版2009年、pp.4-5)。2011年にDHCより出版された『英文法 これが最後のやり直し!』にも採録されている(p.39)。

2020-02-21 17:57:58
Early Bird @41isyoichi

また、英語指導の部屋【田尻悟郎のWebsite Workshop】というウェブサイトでは ・4大語順表と各語順表 ・語順表中学用 ・語順表高校用 ・語順表英語版 がダウンロードできる。 sc.benesse-gtec.com/tajiri/guidanc…

2020-02-21 17:57:58
Early Bird @41isyoichi

マスメディアで報じられるような公式の行事予定は「be動詞+to不定詞」で表せる。 👉 The Prime Minister is to visit France next month.(首相は来月訪仏予定です) 👉 The peace talks are to take place later this year.(和平会談が今年後半に行われる予定です)

2020-02-21 18:44:44
Early Bird @41isyoichi

なお、新聞の見出しでは紙面節約のために定冠詞やbe動詞が省略され、次のようになる。 👉 PRIME MINISTER TO VISIT FRANCE NEXT MONTH(首相、来月訪仏の予定)

2020-02-21 18:44:44
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] respect は re- が「再度」を、spect が「観察」を、それぞれ意味し、「振り返って見ること」が原義だ。ここから、注目に値する「尊敬」の意味と、注目すべき「点」という意味が出た。

2020-02-21 19:23:57
Early Bird @41isyoichi

respect のもつ「点」の意が「一点一点の、一つ一つの」という形容詞になったと考えれば、respective が「各々の、個別の」の意をもつのも納得がいく。 名詞の意味が複数ある時にはそのうちの代表的な意味でない方の意味が、形容詞形になった場合の主たる意味となる、そんな事態が起こり得る。

2020-02-21 19:23:57
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 英語には副詞(句)の同格表現とでも言えそうな言いまわしがある。例えば、Where's Father? - He's out in the garden. (「お父さんは?」「外の庭だよ」)といった具合。まずはともあれ家屋の内か外かを明示し、ついで外は外でも庭にいると付け足す。

2020-02-21 19:57:32
Early Bird @41isyoichi

「はじめ漠然と、あとで詳しく」 - 英語には、このように、「漠然➔詳細」の情報提示の仕方が文レベルでも文章レベルでも見られ、ひとつの特色をなしている。

2020-02-21 19:57:33
Early Bird @41isyoichi

ギリシャ・ローマ時代、肉と霊とは対の概念をなしていた。肉はギリシャ語で sarx といい、霊(pneuma)に対し使われた。sarcoma (肉腫)はここから出た英語。ラテン語では肉は carō, 霊は spiritus だ。carō から出た英語は carnal (肉体的な、肉欲的な), carnival (謝肉祭), carnivorous (肉食性の)等。

2020-02-21 22:05:39
Early Bird @41isyoichi

肉がらみで言うと、英語の muscle(筋肉)はラテン語の musculus, すなわち mus(はつかねずみ)+ -culus(指小辞)からなり、「小ねずみ」が原義。力を入れて腕を曲げると、皮下の筋肉の収縮するのが、ねずみの動くように見えることに由来すると言われている。 pic.twitter.com/O9kz5PZEFS

2020-02-21 22:05:40
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