字書き同人作家魔理沙とレイヤー咲夜（現パロ）

ハチ🐾 @hachisu716

魔理「ただ、古いものだからさすがに自分でも拙いなって思って、実際には公開はちょっと迷うんですけど」 ショルダーバッグの位置を、肩をひょいとあげて直しながら、魔理沙が俯きがちに、でも微笑んで言う。 魔理「でも、sakuyaさん（仮🍠）、すごく丁寧に読んでくれてるから……」

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魔理「……読んでほしいなって」 そんな風に照れながら言ってくれる推し作家の魔理沙に。 超絶美人の咲夜さんは、くううう……って本当に感無量、というかんじで、自分を抱きしめるようにしながら嬉しそうにしているので。 魔理沙のほうも、そこまで喜んでくれるのに、じいんとしちゃう。

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咲「ありがとうございます……夢みたい。うれしいです……」 魔理「や、そんな、ほんとに、それほどのものじゃ…………じゃあ、帰ったら、探してデータ送りますね」 また照れちゃう魔理沙。 でも、「あっ」って気がついて。 魔理「あ……ていうか、もしかして、スマホに入ってるかな……？」

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魔理「よくスマホにうつして校正したりしてるから……SDカード、引き継いでると思うので。あるかな……あ、ありそう」 タップして探しながらそういう魔理沙に、思わず顔を近づけてしまう咲夜さん。 顔が綺麗すぎるし、ふわっといい匂いするのでちょっとドキッとする魔理沙。

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咲夜さんも他人のスマホ無意識に覗き込もうとしてしまった自分に我に返って、真っ赤になって後ろに下がる。 咲「ごめ、ごめんなさい。あの、あ、大丈夫です、大丈夫です！　そんなわざわざ、今……で、データも、ほんと、覚えてたらでいいので！　気になさらないでください！」

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言ってしまってから、ちょっと後悔して、うろたえて髪の三つ編みをいじる咲夜さん。 咲「……あ、でもっ……もちろん、すごく読みたいんですけど……」 読みたい気持ちと気遣って無理強いしたくない気持ちが葛藤してる咲夜さんに、思わずくすっと吹き出す魔理沙。

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魔理「ああ、なんか……今、sakuya（🍠）さんに一生分褒めてもらってる感じだな……」 くすくす笑い声が零れる魔理沙。 魔理「感想をいただく機会って、本当に普段ほとんどと言っていいくらいないから……もらって知り合いから、一言二言、ぽつぽつとかな」

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魔理「なんだか今日はこんなに嬉しくて、ばちが当たっちゃいそうなくらい。本当に、今日はうれしいです。……ありがとうございます」 ぺこ、と小柄な身長で頭を下げる魔理沙に、また恐縮する咲夜さん。 咲「そんな、わたしのほうこそ……いつも素敵な作品を、ありがとうございます」

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いうてお互いに尊重しあってぺこぺこしたりしてリスペクトする、そう、そういうのが、好きだ…… 咲マリらしさがどこにあるのかと言われるとあれなんだけど咲マリがやってるって思うだけですごく幸せになる……

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魔理「ああ、ははっ、なんだろ……うーん！　今日はすごく幸せだなあ。えっと、じゃあ、褒められてばかりだから、わたしも」 にこっと笑う魔理沙。 魔理「咲夜さんのコス姿をイベントで、間近で拝見して、本当にすごいなと思ったんです」

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魔理「ああ、キャラが本当にそこにいるんだな、って感じで、綺麗だなって。……空気が変わるというか」 穏やかに笑う魔理沙。 褒められて、顔がカッと熱くなる咲夜さん。 もともと咲夜さんのほうは美形なのもあって普段から存在してるだけで褒められるところあるし、

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もちろんコスプレ技術に関しても褒められるし、とにかく生まれたときから褒められ慣れているので、綺麗だよって褒められて照れたことって今更あまりないのに。 きゅうっと胸が苦しくなって、目の奥が熱くなってしまう咲夜さん。 咲「あ……ありがとう、ございます」

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魔理「わたし、今までそういうのに疎くて、あまりコスプレや、レイヤーのかたのことって、知らなかったんですけど」 言葉を切って、咲夜をまっすぐ見る魔理沙。 魔理「sakuyaさん（🍠!!）の姿を見て、本当に感動してしまって。こういうことかって。……なんていうのかな」

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ショルダーバッグのショルダーを両手でぎゅっと持つ魔理沙。 魔理「今までは、キャラクターの衣装を着て、ドレスアップをしているものだって思ってたんですね。けど、違うんですね。キャラクターに“なる”んだって。本当にそこに“いる”んだなって。……仕種とか、姿勢とか、そういうのも全部」

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魔理「……だから、sakuyaさんはすごいんだと思いました。アップする写真、装飾品とかの製作過程も含めて、いつも愉しみです」 ぎゅうう。胸が苦しい咲夜さん。 咲「……や……あの、もう、ほんとうに……あれしか取り柄がなくて」 声が震えないようにおさえる咲夜さん。頭に血が上る。目が回りそう

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咲「字書きさんや絵描きさんみたいに、文才や画才ってなくて……服とか小物とか作ったりするのが唯一の趣味で……あれしかオタクとして関われるものがないだけなんです、ほんと」 魔理「そんなことないですって！！」 思わず強く言う魔理沙。 魔理「だってそれ、すごいから！　ほんと！」

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魔理沙敬語だけど、本来は魔理沙の喋り方します。

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魔理沙「わたし、あんな風にキャラクター性を活かした物を考え出したり、作り出すセンスないですもん！　わたしこそほんと、絵とか、裁縫とか工作とか、そういうデザイン的な才能ほんとになくって……すごいんです、ほんとに。だってキャラクターが身につけてるものが、ここにあるんだから！」

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って褒めあってほしい。もうリスペクトし合ってほしい。そして咲夜さんは作家推しからの魔理沙の人柄も心地よくなってほしい。 魔理沙は魔理沙で、この日から咲夜さんが本当に作品を追ってくれてるのを知って、人間としての親愛度が増してほしい。 お互いに人間その人を見るようになってほしい。

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マリーさん（魔理沙のハンネ）はskebとか始められないんですかって聞きたいけど、魔理沙に「作ってイベントで数冊刷って出す」以上の欲が元々ないの知ってるから、まあ……興味も……ないんだろうな……ってなってしまう咲夜さん。

ハチ🐾 @hachisu716

作って本にしたい、というだけで、できれば多少読んでもらえる人がいたらいいなとは思っているけれど、 魔理沙の本って基本的にイラスト入れないし、ツイッターで宣伝もほとんどしないし、 よく知らない人の表紙絵も挿絵もない小説がイベントで手にとって読まれる機会ってまあそうそうないっていう。

ハチ🐾 @hachisu716

なんでこんなにすごいのに、素敵なのに、読まれないんだろう、もったいない、もったいない……って咲夜さんは歯がゆい思いをするほど大好きなんですけど、 それを通話で知り合いに控えめに言ったら、まあ告知や予備知識なく、イベントで初めて出会う本を買う人のほうがよほど珍しいんじゃないかなって

ハチ🐾 @hachisu716

それをするのは活字にターゲット絞ってて、ジャンルで島買いする人ぐらいじゃない？　宣伝ほとんどしない人だしさー。いつも刷る部数少ないし、作るのが好きってだけで、そんなに大きな規模でやりたくないんじゃないの。 というようなことを言われる。

ハチ🐾 @hachisu716

女性向けジャンルとかなら一定層、『ビジュアルはいらないから推しを動かすストーリーだけくれ』っていう小説買い専勢がいるけどさ。 でもマリーさんの場合カップリング路線でもないし、ちょっとストーリーも難しいし……（ここで咲夜が黙る気配を察して若干焦る）……あ、重厚って意味ね。

ハチ🐾 @hachisu716

ほらわたしみたいにオタクって気軽に推しを楽しみたい人が多いからさ。頭だけ使う本って捌けるの難しいんだよ。 だから字書きって、読み手が少なくて承認欲求こじらせて変に病む人とか多いんだけど。 マリーさんはブレないよねー……ほんと。感情がなんか、……凪っていうかさ。 というような話をする