社会学者・田中亜以子氏の書いた「ありのままの俺を愛してほしい症候群はいつ生まれたか」という記事に対する江口某先生によるガチ批判

千田先生の時もそうだったけれど主張内容以前に「文章として受け身が多いせいで肝心の誰が?を欠いた議論をしている」とか「読者が乗車する前にアクセルを踏みすぎ」とか「問いの立て方が間違っている」などかなり致命的な問題を抱えている文章だと感じました。
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リンク 現代ビジネス 男性の「ありのままの俺を愛してほしい」症候群は、いつ生まれたか(田中 亜以子) @gendai_biz 「ありのままの自分」を受けとめ、愛してほしい。深く理解し、よりそい、支えてほしい。そうしてくれる誰かと出会い、結ばれたい。多くの人が、このような願望を、心のどこかにもっているのではないだろうか。「ありのままの自分」が愛されるという幻想には、私たちを強くひきつける魅力がある。 364 users 148

田中亜衣子

京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。現在、京都大学人文学連携研究者、関西大学(他)非常勤講師。専門は、ジェンダー/セクシュアリティ論、歴史社会学。著書に、『男たち/女たちの恋愛――近代日本における「自己」とジェンダー』(勁草書房、2019)。本書によって、2019年度「女性史青山なを賞」を受賞。主な論文に、「ゆがめられた女性議員の意図――「売春防止法の制定と〈女性の分断〉」(『日本ジェンダー研究』第21号、2018年)、「ウーマン・リブの「性解放」再考――ベッドの中の対等性獲得に向けて」(『女性学年報』第28号、2007年)など。第11回住友生命「未来を強くする子育てプロジェクト」「スミセイ女性研究者奨励賞」受賞

須藤玲司 @LazyWorkz

男性の「ありのままの俺を愛してほしい」症候群は、いつ生まれたか gendai.ismedia.jp/articles/-/712… 関西大学講師・田中亜以子博士のエッセイ、あまりに粗雑であたまかかえてたんですが、江口某先生がかるく精読・批判されてて頭が下がります。 社会学者の肩書で、こんな雑なこと書かないでほしい…

2020-03-24 13:02:57
須藤玲司 @LazyWorkz

>誰かに選ばれるための努力が必要なのである。そう、愛されるための努力が。 >この現実は、腹立たしいものだろうか。もしあなたがそう感じるとしたら、もしかしたら「男性的」価値観を内面化している gendai.ismedia.jp/articles/-/712… 王子様願望漫画の意識低い系女性読者を、まとめて名誉男性認定ですよ…

2020-03-24 13:10:50
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

さいしょの3パラグラフはまあいいや。そっからだわね。

2020-03-24 08:25:21
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「実際には、誰かに選ばれるための努力が必要なのである。そう、愛されるための努力が。 この現実は、腹立たしいものだろうか。もしあなたがそう感じるとしたら、もしかしたら「男性的」価値観を内面化しているといえるかもしれない。」

2020-03-24 08:25:42
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「選ばれる」と「愛される」の関係あれだけど、それはOK。しかし、ここでいきなり「男性的」が出てきておどろいたんだよな。

2020-03-24 08:26:29
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

え、なんで「男性的」なの? 「なぜなら、異性愛を念頭においたとき、男性は、女性に比して、愛されるための努力をしたがらないという傾向が、指摘されているからである。」 これはちょっと文章がよれてる。「なぜなら〜指摘されているからである」というのはちゃんとした理由ではないと思う。

2020-03-24 08:27:13
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「なぜなら、よく指摘されているように、男性は〜からだ」ならまだまし。

2020-03-24 08:27:54
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

指摘されているってのなら、どこで誰によって指摘されているのか、だいたい書いてほしいと思った。「愛される」じゃなくて「モテ」ぐらいだったら、「男はモテる努力をおこたっている」ぐらいのはよく見るのであんまり気にならなかったかもしれない。でも「愛される」だとどうだろうか。

2020-03-24 08:28:49
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「ありのままで愛してほしい」と「ありのままでモテたい」はずいぶんちがう印象なんだけど、このひっかかりが多数派なのかどうかはよくわからない。おそらく多数派だろうと思うんだけど。

2020-03-24 08:29:40
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「……たとえば女性向け雑誌と男性向け雑誌を比べてみるならば、女性誌における愛されテクの豊富さは、一目瞭然である。愛されファッション・愛されメイクにはじまり、愛されるための会話の運び方、ベッドでのふるまい方、愛されるための料理のレシピ、などなど。」

2020-03-24 08:30:09
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

男性雑誌にもモテる方法やナンパの方法やだましてセックスする方法はいろいろ書いてあるのだが(最後のは『ウラモノJAPAN』とか)、「愛される」ってのはたしかに少なかろう。しかし女性誌の「愛され」も「ありのままの自分を愛してほしい」とかってヘビーな文章の「愛され」なのかどうか。

2020-03-24 08:31:41
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「こうした女性に求められがちなテクニックについて、なにか小賢しい偽りで、「真心」が伴っていないという悪印象を抱く人もいるかもしれない。」 これも気になって「女性に求められがち」っていうのは「女性*が*求める」なのか、「女性*に求められる*」なのか。

2020-03-24 08:33:45
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

おそらく後者の「もっぱら女性に一方的にもとめられる」だろうと思うんだけど、そしたら求めているのは男性なのか。それともみんな大好きな「社会」なのか。

2020-03-24 08:34:27
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

いつも書いてるけど、こういう受け身形の形の文章って基本的にはあんまりよくないと思うのよね。オンラインで文章書く人は気をつけてほしい

2020-03-24 08:35:11
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「実際、男性に好かれようとするテクが丸見えの「ぶりっこ」は、侮蔑の対象とされる。」 これも受け身形で、誰が侮蔑するのだろうか。男性か、女性か、両方か。

2020-03-24 08:35:51
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

私こういう侮蔑、女性の方が厳しいと思うんだけどどうだろう。受け身で書いちゃうと筆者がどう考えてるかわからんのよね。っていうかそもそも考えてないのではないかとさえ思う。

2020-03-24 08:36:33
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

基本的にいつも「〜される」という形で考えていて、それが誰からであろうがされるものはされるんだからかまわんだろう、とか。そもそも誰もそうしたことをしてないのにされてると思いこんでる、みたいなことは起きてないだろうか。まあこの場合はいいか。

2020-03-24 08:37:34
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

まあ「一般にそういうことになってる」ぐらいなのよね。でもまあOK。

2020-03-24 08:37:55
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「「ありのまま」の私とあなたという幻想に逆行するテクニックは、不誠実なものとして否定されることが多いのである。」 ソースは?

2020-03-24 08:38:11
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

いやなんでもソースつけなきゃならんってわけではないけど、こういう曖昧なことを書くときはやっぱりなにか方向ぐらい指してもいいじゃないかと思う。特にジェンダーまわりはほんとに勝手な話が多いところだから、ソースなしで書くことはけっきょくその人自身の価値観や思い込みだろうと思っちゃう。

2020-03-24 08:39:24
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「しかし、本当にそうだろうか。愛されるためのテクニックとは、基本的に相手の求めていることに配慮することを教えるものである。」 これもひっかかったんだけど、とりあえずOK。私だったら、「まともな〜テクニックは、〜教えるもののはずだ」ぐらいにしちゃうだろうと思う。

2020-03-24 08:41:02
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

ただし、「配慮」は微妙なワーディングで、配慮っていうと基本的には他人の欲求をポジティブに充足させることをめざすんだろうと思うけど、「テクニック」はどうだろうか。欲求をつくりだすことも必要だろうし。

2020-03-24 08:42:20