【テド惑】黒の王

テッド×惑 淫魔のテッドさんと、彼に捕まったわっくんの話。 エロネタ中心。
0
前へ 1 ・・ 3 4 6 次へ
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

「おい!」って呼びかけるけれど、夢中になってる子供は気付かない。 で、その子供の所に行こうと降りて行くと、ちくりと首が痛んだ。 一瞬だけ刺したような痛み。テッドさんの支配する場所から外れ始めたサイン。それを感じて余計マズイと思うわけだ

2020-03-26 22:18:14
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

わっくんがテッドさんの許可なしで動けるのは本当に城の中枢くらいなのだけど、逆を言えばそこはテッドさんの支配下だから『安全地帯』になる。 そこから外れてしまえばどうなるかわからない。 首に走る痛みを感じながら子供の所に向かった。それも急いで。

2020-03-26 22:20:30
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

階段を駆け下りて行く最中、わっくんの耳は誰かの悲鳴を聞いた。 甲高い子供の声。いけない、とひた走るわけだ。 あまり人のいない場所。いたのはあの子供だけ。悲鳴を上げるような事態はただ事じゃない。 で、その場所に辿り着けば子供は魔物に襲われてた。

2020-03-26 22:22:04
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

どこから入り込んだのかわからない魔獣。子供は怯えて泣いていた。その身体は傷付いていて、わっくんは助けようと飛び出すわけだ。 途端、物凄い痛みが首を走ったけど子供を助ける方が優先だと必死に痛みに耐えて。 威嚇攻撃で魔獣の意識をそらし、その隙に子供を抱き上げて走り去る。

2020-03-26 22:23:46
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

愛用の武器は当然テッドさんに取り上げられてるから丸腰。それに子供を抱えてる状態で戦うのは難しく、襲ってくる魔獣にわっくんは防戦一方。 一応これでもテッドさんの討伐に選ばれるくらいだから戦闘力はずば抜けてるけど、状況が悪い。一人なら難なく倒せる相手だけどハンデがありすぎた

2020-03-26 22:25:29
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

警告するようにずきずきと痛む首。首輪の魔力の所為で力は抑えられてる。 それでも戦いながら子供を守ってた。 で、そんな時。「惑!!」って誰かが呼んだ。同時に魔獣は一線の元切り殺される。 お約束通り、テッドさんが助けに来てくれたわけだ。

2020-03-26 22:27:31
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

テッドさんには首輪をしている者達の居場所がわかる。 だからわっくんがテリトリーから外れた事も感知したわけで。 で、離れれば離れる程首輪が反応して最終的に頭吹っ飛んでしまうから、それを止める為にわっくんの所に向かってみれば襲われてる真っ最中。

2020-03-26 22:29:28
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

わっくんが上手く戦えない事は首輪を填めた本人だからわかってる。というかお気に入りのわっくんが追い詰められて黙っていられる筈もなく。 愛用の大鎌で魔獣を始末したと。 でも、テッドさんは失態を犯した。ついわっくんの名前を呼んでしまった。

2020-03-26 22:31:27
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

「なんで?」って当然わっくんに訊かれる。「俺はお前に真名を教えた記憶はないぞ」って。 実はテッドさんは最初からわっくんの名前を知ってた。惑本人は気付いてないけど、武の神に仕える神族として名前が結構知れ渡ってて。力ある魔族には警戒対象とされてた。

2020-03-26 22:33:50
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

魔物に名前を知られるのは危険なので誰も名前を漏らさない。だから魔族の間でもわっくんの名前を知ってたのはほんの一部。 でも、テッドさんはそれを隠し続けた。騙すわけじゃない。 「俺はお前から聞きたかったんだよ」ってそう答えた。

2020-03-26 22:35:15
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

わっくんは最初『騙された』って思った。 知ってて言わなかったから。からかわれてたのかとか、やっぱりこいつは退治すべて魔物だ、ってテッドさん睨み付けてた。 でも、そうじゃないって言うわけだ。テッドさんはわっくんとちゃんと向き合いたかった。

2020-03-26 22:38:02
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

『惑』って名前と、首輪も使って完全にわっくんを支配下に置く事も出来る。 でもテッドさんはそうしなかった。そんな事をしても自分が欲しいものは手に入らない。 元気に騒いで噛みついてくるわっくんが楽しくて傍に置いてるのに、従順にする必要はない。それは他のペットで事足りる。

2020-03-26 22:39:53
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

魔物だから、そう思われても仕方ないし否定もしないけど。 「署名はしないんだな」って改めてわっくんは聞いた。首輪と真名の二つを握られたらすべてを奪われる。どうしてもそれだけは嫌で。 「署名はしない」と告げたテッドさんに「信じるからな」ってわっくんが答えた

2020-03-26 22:42:09
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

まだテッドさんと過ごして日は浅くて、信用をしているわけではないけれど。 そもそも魔物を信じるなんてって話だけど。でも、同時に魔物はしたい事はしたい。嫌な物は嫌、とどんな時でも本気。嘘はつかない。 だから、それをわっくんは信じる事にした。

2020-03-26 22:43:53
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

多分、本当に意味で『悪』ではないのだと、わっくんは感じてたんじゃないのかなぁ。 一応『破邪』を司る者の一人なので『悪』を見抜く目はある。 そんな二人の始まりのエピソードのお話。

2020-03-26 22:45:19
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

で。その後のお話で。テッドさんはわっくんに言ってない事が一つだけある。 『破邪』の親族として一部の魔物に名前を知られてたわっくんだったけど、同時にもう一つ。通り名みたいなのが付いてた。 それが『神のお気に入り』。

2020-03-26 22:47:12
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

わっくんは知らないし、本人も気付いてないけれど、わっくんは『神』に愛された存在(このへんのエピソードはまた別にあるのだけど) 仕事してるわっくん眺めながらテッドさんはそれを思い出してた。 「あぁ、確かにこいつは『嵌る』よな」って。

2020-03-26 22:49:01
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

自分を殺しに来たわっくんと対峙して。戦っている間に『何か』が身体を駆けた。 そして首輪を填めて傍に置くようになって。どんどん『嵌って』いく自分に気が付いた。 テド「お前本当に神族か?魔族じゃねーの?」 惑「何言ってんだテメェ」 なんて会話してた。

2020-03-26 22:51:20
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

きゃんきゃん騒ぐわっくんが可愛くて仕方ないテッドさんのエピソード。 ちなみにこれに付随する話で、神様達に引っ張りだこなわっくんの小ネタがある。それは後日改めて。 わっくん神様達にアプローチされても全然気付いてないという話、

2020-03-26 22:53:30
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

ちょっとだけ話すと、成長したわっくんが所属を決める時期になった時、色んな神様達がうちに来ないか?!って争奪戦始めたんだけど、それが普通の勧誘だと思ってたわっくんがどこに行こうかなぁって悩んでたという話。 神様達みんなわっくんが欲しいから必死に勧誘してたんだよ……

2020-03-26 22:56:44
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

ある日。仕事中のわっくんにキヨテルが「お茶をしませんか」って誘いにきた。 惑「でも俺まだ仕事中…」 キヨ「おや、王が『終わる』のを待ってらっしゃるのでは?」 惑「ぅぐっ…!」 テッドさんは現在ペットと致してる最中で、わっくん逃げてきた所だった(笑)

2020-03-27 12:21:21
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

テッドさん、致しながらでも会話は出来るんだけど、卑猥な空間にわっくんが耐えられなかった(笑) でもテッドさんの承認なりなんなりが必要な仕事で、貰えなければ仕事が進まない。 仕方ないので、キヨテルの執務室で終わるのを待たせてもらいながら二人で話をしてた

2020-03-27 12:23:59
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

で、話をしてる間に昔の話になった。 わっくんもキヨテルも神様に遣える存在。 部署は違うから顔を合わせる事はなかったけれど。 話の流れでわっくんが成人した時の話になった。 神族の子は『大人』とされる年齢になったら自らが遣える神を選ぶ。 進路を決めるというか。

2020-03-27 12:27:50
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

わっくんがその時期を迎えた時、神々がこぞってわっくんの勧誘に走った。 色んな神がうちに来ないか、って誘うんだけど、わっくんはみんな勧誘されてるんだと思い込んでて、自分が『神のお気に入り』である事も知らなかった。 それと言うのも、わっくんが比べたのはフレアたんだけ。

2020-03-27 12:30:12
大崎巧実@冬眠中 @mboxtw

フレアたんも神様達に凄く気に入られてて、勧誘も物凄かった。だから部署を決める大事な時期。みんなそんなもんなんだろう、と思い込んでた。 実際は入れ替わり立ち代わり神に勧誘されるなんて子などいなかったのだけど。 賑やかだった、と話すわっくんに真相を知るキヨテルは苦笑い

2020-03-27 12:32:33
前へ 1 ・・ 3 4 6 次へ