新型コロナ:被害の大きい国と小さい国の違いはなんなのか? BCGワクチンが新型コロナウイルス感染予防に効果がないか確かめる治験が開始

もしかしたらBCGワクチン(結核ワクチン)が新型コロナに対しての何らかの予防効果があるかもしれない。 笑い猫のみたところ、日本の状況からみて感染予防効果はないように見えるが、重症化しにくいように見える。
132
前へ 1 ・・ 3 4

もしかしたらBCG接種によって若年層が新型コロナへの感染からの復帰を速めウイルスの放出を少なくしている?

どうやら子供が無症状でウイルスを拡散しているのではないか?という説がでている

自然免疫と獲得免疫

免疫学の第一人者である大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授へのインタビュー後編です。

「人造ウイルスが米国から来たとは科学的に考えにくい」新型コロナの免疫とワクチンの話をしよう(下)

どういうことかというと、特定のウイルスに対して免疫がある、ないというのは、今までは、私たちが言う獲得免疫のことを指していました。

免疫には自然免疫と獲得免疫の両方があって、自然免疫というのは私たちが生まれつき持っている免疫機構です。一方、獲得免疫というのは、Bリンパ球が抗体をつくったり、Tリンパ球がキラーT細胞をつくったり、そういうことに関するほうの免疫で、生後獲得する能力なので、獲得免疫と呼ばれます。

今の教科書の常識だと、獲得免疫は感染によって成立するので、感染によって免疫力が強くなるけれども、自然免疫は生まれつき持っているものなので、一度感染しても強くならない、記憶がないということになっています。

しかし最近、自然免疫といえども、少しは記憶があって、二度、三度、感染を繰り返していると、ある程度は強くなりそうだということがわかってきました。その例として、結核ワクチンであるBCGを投与すると、結核とは関係のない感染症が子どもで減ることがわかってきました。

BCGは自然免疫を刺激するもっとも強力な物質なので、自然免疫が強化されたことにより、他の感染症もある程度防げるようになったのではと考えられる報告です。さらに面白いデータが最近、オランダのグループから出ています。

彼らは、弱毒化したウイルスからなる黄熱病ウイルスワクチンを人に接種した時に起こる反応について、BCGの投与効果を調べました。投与する黄熱病ウイルスは生きているので一過性に接種を受けた人の血液中に出現するのですが、BCG投与を受けていた人ではこのウイルス血症の頻度が著しく減る、つまり、BCG投与により結核とは関係のない病原体に対しても実は免疫力が強化されていることが示唆されたのです。

彼らはさらに解析を進め、BCGが単球(マクロファージのもととなる細胞)という自然免疫細胞に働いてエピジェネティックな変化(遺伝的な変化ではなく、遺伝子の機能を変えるような変化のこと)を起こし、このために単球の生体機能が高まっていることを実験的に明らかにしたのです。彼らは自然免疫も訓練で強化できると考え、この現象のことをtrained immunityと呼んでいます。

森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家 @MNHR_Labo

@FolletteMme 「若い世代の軽症感染爆発が防がれている」、という要素と、「BCGによる基礎免疫強化」と言う要素が想像されているようです。

2020-04-02 16:42:50
前へ 1 ・・ 3 4