【幼なじみ】重なり合う日

以前にも書いた【幼なじみ】の続き 1歩だけ進んだふたりのこれからは… お話はフィクションです。
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イエロートマト🤗 @lJslNybA1DrpzYP

#源色トマト 幼なじみ6☕ すっかり遅くなってしまった まあ、一人だから 洗濯たたみながら パスタを茹でて… ちょっと奮発して買ったレトルトの高級パスタソースあったよな… なんて考えながら いつものように 部屋の鍵を回す… …………!? 開いてる! 閉め忘れた!? イヤ 鍵閉めてからも確認したはず…

2020-07-25 16:07:25
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#源色トマト 幼なじみ7☕ どうか泥棒さんと鉢合わせしませんように(-人-) そーっとドアを開けると 玄関に見覚えのあるスニーカー きちんと揃えて置いてある 緊張感から解放され ホッとため息をつく 「ただいまー」 靴はあるのに返事がない 部屋はシーンとしていて… 気づいてない?

2020-07-25 16:07:25
イエロートマト🤗 @lJslNybA1DrpzYP

#源色トマト 幼なじみ8☕ そっとリビングのドアを開けると ソファーで寝息をたてる 愛しい人 よほど疲れているのか そばに寄ってもまだ寝ている そっと顔を近づける キスをしようとして そこから喧嘩になったのを 思い出し ふわふわのパーマに触れるだけで我慢する 『今日はキスしてくれないの?』

2020-07-25 16:07:26
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#源色トマト 幼なじみ9☕ 「なんだぁ、起きてんじゃん」 「じゃあ、しない」 そう言って立ち上がろうとすると 『じゃあ、俺がする』 左手で手首を掴まれ 引き寄せられたら 頭の後ろをそっとおさえて ふんわりとした甘いキス 『会いたかった…』 そんなに見つめられたら このまま溶けてしましそうで…

2020-07-25 21:23:51
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#源色トマト 幼なじみ10☕ 「美味しいって言ってたコーヒー豆買ってきたの。一緒に飲もう」 って思わず振り切った 部屋にひろがるコーヒーの香りと あなたがかけた音楽 外は雨… 雨だから一緒にいられる幸せな時間 『いいね、こういうの。幸せ…』 「うん…来てくれてありがと」 『珍しく素直じゃん』

2020-07-25 21:23:51
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#源色トマト 幼なじみ11☕ 窓に向かって床に座る彼の隣に 私も座る 彼用のマグカップをわたすと 『ありがとう』 と笑顔で受け取った後 視線をまた雨空へ戻す… 『あのさ…』 「何?」 『志摩ってさ、彼女いたのかな?』 「志摩さんね…」 「彼女ではないけど、弱音をはける女性はいたんじゃないかな」

2020-07-25 21:23:52
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#源色トマト 幼なじみ12☕ 『彼女ではなくて…?』 「だって守りたい人がいたら、拳銃突きつけられて「撃てば」なんて言わない。言えないよ。だから、彼女彼女ではない」 『それで?』 「でも、どこか真っ直ぐで折れてしまうんじゃないかって脆さもある。そんな人が折れずにいられたのは…」

2020-07-25 21:23:54
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#源色トマト 幼なじみ13☕ 『いられたのは…』 「優しく包んで、抱きしめて泣かせてくれる女性がいたんじゃないかな…って」 「自分も死と隣り合わせな仕事だと思うからこそ「未来を一緒に…」と志摩は言えない。それを知っていて志摩の事を支えたい彼女…」 『なんか切ないね志摩さんもその女性も…』

2020-07-26 10:44:03
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#源色トマト 幼なじみ14☕ 「でも、分かるかも …好きな人の弱さを抱きしめてあげることでしか愛されてる事を実感できない…」 ふと隣を見ると 苦しそうな志摩の顔 「なんてね。忘れて…これ第5話までしか見てない1視聴者の感想。忘れて…変な先入観だったね…ゴメン」 『いや、俺から聞いたんだし…』

2020-07-26 10:44:05
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#源色トマト 幼なじみ15☕ 『ん?』 「顔…志摩一未になってた。すごく苦しそうな…」 『そう?じゃあ、そのまま優しく包んで抱きしめてもらっていい?』 また、「も〜冗談でしょ?」って 言われるかと思ったら 「いいよ。私でよければ…志摩さんの彼女…」 『ありがとう…』 彼女の胸を借りる…

2020-07-26 10:44:06
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#源色トマト 幼なじみ16☕ 何度も頭を撫でてくれる 何だか撮影でもないのに ほんとに志摩になった様な 不思議な感覚… それを分かって包み込んでくれる 恥ずかしいけど 涙目のまま顔を見上げたら その涙をすくって 優しくくちびるを重ねてくれた 俺は星野は一生彼女を 離したくない 離してはいけない

2020-07-26 10:44:07