Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年3月30日分)lived/現在完了形の特徴/過去を明示する副詞語/after/the matter/less/Newtonの現在完了形/atとon/overとabove/belowとunder/by, beside, near/英文法とは/二重否定/perfect/臨時名詞/news/名詞+副詞/know muchとknow well/good/touchとfeel/lawnとturf/ほか

まとめました。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

[THREAD] She lived in New York. (彼女はニューヨークに住んでいた)ということは現在は住んでいないことを暗示する。現在住んでいるなら She lives in New York. (彼女はニューヨークに住んでいる)とすべきだからだ。現在までずっと住み続けているのだったら She has lived in New York. とすれば🆗

2020-03-30 10:48:03
Early Bird @41isyoichi

英語では、過去の出来事と現在との間につながりがあることを示すには、現在完了形を用いる。現在との関連 (current relevance) が現在完了形の特徴だ。一方、過去形はあくまでも過去の出来事として語り、そのことが現在には当てはまらないという意味が本質的に含まれている点に注意したい。

2020-03-30 10:48:04
Early Bird @41isyoichi

yesterday や two days ago のような過去を明示する副詞語句が現在完了形とともに使われないのは、これらの語句が、話し手の心理において、現在との関連 (current relevance) を絶つためであることが知られている。

2020-03-30 10:48:04
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 血縁者から名をもらう場合に after を使う。先に生まれた人の「後」で、その人にちなんだ名をつけるからだ。 👉He was named Ichiro after his uncle.(彼はおじさんの名をとって一郎と名付けられた)

2020-03-30 11:08:12
Early Bird @41isyoichi

先に生まれた人の「後」に生まれた順序がありそこに血のつながりから、先に生まれている人から「何かを取っている」即ち「似ている」の意が出てくる。 He takes after his father.(彼は父親似だ) 血のつながりのない友人同士がただ同じような感じで似ている (resemble) のとは全く異なる。

2020-03-30 11:08:13
Early Bird @41isyoichi

the matter は定冠詞を伴い「困ったこと」の意に使われ、この意味では主語や目的語にならず補語にのみ使われるため、形容詞的な性格を帯びている。このことは Concise Oxford Dictionary が What is the matter? を What is amiss? と置換していることからもわかる。the matter = amiss or wrong だ。

2020-03-30 11:18:18
Early Bird @41isyoichi

人称代名詞のあとに同格表現を置くことは、話し言葉では起こらないし、書き言葉でも、詩や劇ではときに使われるが、まれである。 I, a native of Japan, am going to Paris. のような内容は、話し言葉では I'm Japanese, and I'm going to Paris. などと言う。

2020-03-30 11:37:10
Early Bird @41isyoichi

学習者は英語の less に弱い。そこで文法的には正しいが不自然だけれども This box is less large than that one. という文を考える。普通は This box is not as large as that one. と言うから次の等式が成立する。 less 〜 = not as 〜 as この右側の not に注目し、less は否定語と説いている。

2020-03-30 12:35:39
Early Bird @41isyoichi

less は否定語と捉え 👉My daughter is no less talkative than my wife is. など no less を含む文を読む際 、no と less でマイナス掛けるマイナス、打ち消し合い、「娘さんは奥さんに負けず劣らず冗舌」だと即座に解せるようになるのがねらい。

2020-03-30 12:35:39
Early Bird @41isyoichi

Newton は故人なのに、なぜ、次の場合、現在完了形が使われているのか。 👉Newton has explained the movements of the moon.(ニュートンは月の運航を説明している) Jespersen 氏は、Modern English Grammar 第4巻 §5.2(3) で、その理由は、現代に影響を及ぼす結果をさすためだと説明している。

2020-03-30 17:05:18
Early Bird @41isyoichi

よって、次の例では、当然、過去形が用いられる。 👉Newton believed in an omnipotent God.(ニュートンは万能の神を信じた)

2020-03-30 17:05:18
Early Bird @41isyoichi

He was surprised at the news. (知らせに驚いた) や He was angry at their laziness. (やる気のなさに腹を立てた) の at は、例えば「何々に驚く」→「何々に接して驚く」のように、ある事実という「一点」を「接点」として、驚きなら驚きの感情が誘発されている。at 自体は「一点」の意が基本だ。

2020-03-30 17:28:41
Early Bird @41isyoichi

at 自体は「一点」の意が基本だ。He threw a stone at the window. (窓めがけて石を投げた) や He drew his pistol and aimed at the enemy soldier. (拳銃を抜いて敵の兵士に狙いを定めた) などの例では、at の後接語である the window, the enemy soldier がある動作の「目標、標的」となっている。

2020-03-30 17:40:26
Early Bird @41isyoichi

面を考えるときには on を用いる。on は「接触」している状態を表す。接触していれば、面の上でも下でも側面でも🆗 on the roof (屋根の上に), on the wall (壁に), on the ceiling (天井に) 等と言える。なお、on the river は「川辺に」の意。面しているという関係はある種の接触と考えられるから。

2020-03-30 17:51:39
Early Bird @41isyoichi

over は「真上」を表す。「~の上を」という場合だが、面に接触してもいい。 👉He spread the cloth over the table. (テーブルに布をかけた) above は「~よりも高い所に」と、「上方」を表す。高低の位置関係を表すだけだから、真上である必要はない。 👉1,000m above the sea level (海抜1000㍍)

2020-03-30 17:55:28
Early Bird @41isyoichi

政村秀實『図解英語基本語義辞典』(p.3) による above と over の違いを示す説明が秀逸😳 市街上空を漂う気球なら 👉There is a balloon flying above the city. だが、同じ風景でも「飛行体が高速で飛ぶジェット機なら over が用いられる可能性が高い」 👉There is a jet flying over the city.

2020-03-30 18:05:34
Early Bird @41isyoichi

below は above の反対で「~よりも低い所に」と「下方」を表す。2つの物の間に常に空間がある。 👉5 degrees below zero (氷点下5度) 👉below the average (平均より下) under は over の反対で「真下」または「覆われて下」を表す。 👉under the bridge (橋の下) 👉under the shirt (シャツの下)

2020-03-30 18:11:47
Early Bird @41isyoichi

政村秀實『図解 英語基本語義辞典』には1989年の刊行当初からお世話になっている。例文や図解で学習者に本質を悟らせる技術が飛び抜けている😳 below と under の違いを説く添付画像は59頁から採らせていただいた。なお、版元が変わり、今はアドスリーさん ( amzn.to/2waMhjK ) から出ている。 pic.twitter.com/JmbVdDG2Rw

2020-03-30 18:21:27
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Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 「~のそばに」と言うとき、by は前後・左右・上下のどれにも使えるから、次例では前後か左右かはっきりしない。 👉There stood a maple tree by the house. (その家のそばに楓の木が立っていた)

2020-03-30 18:28:30
Early Bird @41isyoichi

「~のそばに」と言うとき、beside は by the side of が1語につづまってできた語だから、左右(並んだ状態)を表す。よって、左右の場合には by と beside のどちらを使っても構わない。 👉Come and sit by me. 👉Come and sit beside me.

2020-03-30 18:28:30
Early Bird @41isyoichi

なお、near は by よりも距離がある場合に使う。 👉We're looking for a house near [by] the lake. (湖の近くで家を探してるんです) 上例で near を使うと湖岸から少なくとも数分はかかるような立地を連想させる。「湖岸から遠くはない」の含み。by を使うと湖岸のぎりぎりの所にある感じを示せる。

2020-03-30 18:34:43
Early Bird @41isyoichi

新型コロナ感染防止策で学校はもとより部活動もクラブチームの活動もなく、子供たちが家に居ますし、夫婦で家におります。悲しい知らせや先行きの不安はありますが、家族と過ごす時間が増えたのが不幸中の幸いです。こんなときだからこそ、デラックスな流しそうめんセットを買っちゃいました😎 pic.twitter.com/as4q0D1sPr

2020-03-30 18:56:28
Early Bird @41isyoichi

英国で18世紀末に規範文法(学校文法)を大成したとされる Lindley Murray は、英文法を the art of speaking and writing the English language with propriety (英語を正しく話し、書く技術)と定義した。これはそれまで2世紀近くにわたって出されてきた様々な英文典に共通する定義を踏襲したものだ。

2020-03-30 21:11:20
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 英文法そのものは16世紀末に誕生したものの、今のような規則の集大成たる規範文法(正誤を判断する文法)が完成し、学校文法として普及したのは18世紀後半だった。それには2つの時代背景がある。1つは啓蒙主義だ。これは万物に法則性が存在し、人間の理性でそれを見出そうとする思潮だった。

2020-03-30 21:23:47