改正種苗法について

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Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

この記事では一貫して「自家増殖禁止」と書いているが、登録品種の自家増殖は育成者権社者の許諾があれば可能である。禁止等言い回しはフェアではない。

2020-05-04 09:05:06
Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

「種苗法改正のもう一つの問題は、登録品種の許諾性導入である。」という主張も事実に合わない。 育成品種の利用許諾による通常利用権の行使は現行種苗法の根幹であり、改正案で導入されるわけではない。農家への許諾は現在も行われており、手続きに変更があるとすればその回数くらい。

2020-05-04 09:05:07
Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

「この主張には、国際条約で保護されているこれまで種子を育成してきた農民の種子への権利の抑制を意味し問題がある。」 農民の権利に関係する条約はITPGRだがその実現は国内法で行うことになっている。それを言うなら育成者権にはUPOV条約があり日本も加盟国なので育成者権の抑制も問題がある。

2020-05-04 09:05:07
Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

「そもそも日本の野菜の種子の自給率は低く8-9割が輸入に依存しており、新型コロナ危機でその影響が国内農業現場に影響が及ばないか心配な状況である。」 種苗会社が自社育成の野菜を海外で採種してその種を輸入しているのがこの数字。在来品種の自家採種を勧めたいなら課題は輸入の安定性ではない。

2020-05-04 09:05:08
Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

自分に都合が良い方だけの事実を集めた主張はアンフェアだ。

2020-05-04 09:05:08
Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

”農民運動全国連合会によると「登録品種数の少ない野菜の作付実態の中で、サツマイモやイチゴ、サトウキビなど、栄養生殖で増える野菜の登録品種への依存は強まっている」” なぜ登録品種への依存が強まっているのか? 在来品種を自家増殖すれば良いのではないか?

2020-05-04 09:05:09
Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

「生産資材の利用にはそれに見合った対価を払おう」というシンプルな話です。 農家が高い登録品種を使いたくなければ自家増殖できる一般品種を使えば良いし、育種家が改良した品種を使いたければ育種家が生きていけるように農家がその対価を負担するというだけのこと。

2020-05-04 09:11:16
Eiji Domon/ Bernardo Domorno @Dominique_Domon

素材の味を生かしてシンプルに調理すれば良いのに、そこにいらないものを入れると妙なものが出来上がる。 それ自体で美味しい赤ワインやチョコレートでも、入れない方がいい場合はいくらでもある。

2020-05-04 09:46:56
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

種苗法改正は素晴らしい。農業育種の世界でもついに作者の権利が認められる。今まで海外・国内でパクられても、泣き寝入りするしかなかった。改正後、種苗を増やす際、無料/有料/許可せずかを作者が選択可能に。特許権や音楽の著作権と同じで当然の話。従来の無料コピー容認が異常!農業は崩壊しない。 twitter.com/hosakanobuto/s…

2020-04-26 22:30:11
保坂展人 @hosakanobuto

東京新聞:種苗法改正 農業崩壊にならないかtokyo-np.co.jp/article/column… 現行の種苗法により、農家が種取りや株分けをしながら繰り物を育てる自家増殖は、「農民の権利」として例外的に容認されてきた。それを一律禁止にするのが「改正」の趣旨である。

2020-04-25 09:11:16
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

「農業分野でもっと価値や成果を生み出すために、国がやるべきことは、農作物の育種家に対し、工業界の発明家が特許法を通じて得たのと同じ地位を与えることだ」。発明王トーマス・エジソンが100年ほど前、米議会で行った提言である。遅ればせながら、これが日本の国会で来月通過する種苗法改正の意義

2020-04-27 00:13:36
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

とはいえ、日本の民間種苗会社はこんな時代遅れの種苗法に頼らず、世界中でビジネス展開している。 今回の法改正でメリットを得るのは、海外に弱い個人の育種家や海外流出の失態が続く国・県の育種機関だ。 生産農家は一般品種(在来種や登録切れ)について、従来どおり、自由に増やすことができる。

2020-04-27 00:23:36
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

そもそも種苗法とは何か。植物の新作品(品種)を登録する仕組みで、「植物版の特許・著作権」制度である。新たな植物品種として登録できれば、作曲家や発明家と同様、一定期間、育種家に対し独占的利用権を提供する法律なのである。専門用語で「ブリーダーズ・ライツ」(育成者権)と呼ばれている。

2020-05-01 00:20:30
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

種苗法によって、植物の創作者に対し「育成者権」を保証することで、農家や種苗業者が自分の品種をたくさん栽培してくれればくれるほど、その利用料を取得できる。創作活動に対し、経済的リターンを得ることで、育種家はまた新たな品種を頑張って作ろうという開発インセンティブが高まることにつながる

2020-05-01 00:27:09
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

種苗法による品種登録制度とは、新品種をマーケットに投入し、適正な対価(ライセンス料)を得ることで、さらなる品種開発へと再投資できるための仕組みづくりの一貫なのだ。つまり、新たな商品作物が世界で次々と誕生する前提となる制度である。それは、生産者にとっても消費者にとっても有益である。

2020-05-01 00:28:29
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

種苗法によって、新品種をリスクをとって栽培する生産農家の売上増につながり、そのおかげで世界中の消費者もおいしい野菜や果物を食べたり、きれいな花を楽しんだりできるのだ。今回の改正で、農家は種苗を一度買えば後は無断コピーしてもいいよという例外容認をなくすことは、この好循環を後押しする

2020-05-01 00:33:01
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

植物品種の創作活動については長年、オリジナリティがあるものと認められてこなかった。「植物は誰のものでもない」だから「農家は無償で増やしていい」という守旧的な考え方が深く根付いていたからだ。この”無断コピー”が許される世界で、新たな種苗を長年かけて作り出しても、経済的に報われない。

2020-05-01 00:39:26
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

新品種の苗1本が売れるだけで、その何百倍も合法的にコピーされては収入ほぼゼロである。農家が自家増殖をして増やしてしまうからだ。イチゴのような無性生殖植物では、1本の苗からランナー(匍匐茎)を通じてクローン(子苗、孫苗、ひ孫苗)を簡単に増やせる。合法だから「盗まれた」と訴えられない

2020-05-01 00:46:08
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

そこで、育成者たちはは大量コピー(自家増殖)されることを前提に、各農家に最初の苗を超高値で売るなど工夫をしてきたが、限界に直面した。韓国で広まったイチゴ品種レッドパールや章姫のように、一番最初に契約した先がほかの農家にただで譲ってしまえば、知らぬ間に爆発的に広まってしまうからだ。

2020-05-02 01:14:23
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

これは長年、世界の育成者を悩ましてきた問題だ。アメリカの果物栽培雑誌の古いバックナンバーをみると、「育種は見返りがない」という育成者の嘆きの記事が掲載されているぐらいである。そこで、品種のクリエーターたちは真っ当な権利を勝ち取るため、1875年、種苗生産者協会を結成し、戦いを開始する

2020-05-02 01:16:05
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

世界の農業・食料問題のディープな視点を提供します。たまに中東問題やアメリカ政治などもカバー。主著は、『日本は世界5位の農業大国』、大統領選勝利を予言した『トランプ 黒の説得術』、『カイロ大学』など多数。日ごろは農業アドバイザー、時としてジャーナリスト。カイロ大学文学部(小池都知事と同じ学部の後輩)中退

まとめ 柴咲コウ氏、種苗法改正案審議入りへ警鐘「日本の農家さんが窮地に…」←ちょっと待て? 「おんな城主 直虎」は好きだったのにねぇ・・・・ 13261 pv 57 1 user

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リンク note(ノート) 種苗法の改正について|林ぶどう研究所|note 最近、種苗法の改正についての記事や意見をSNSなどでよく見かけるようになりました。 「種苗」という一般の方にとって馴染みの薄い、(ほとんどの人にとっては、種苗って何??のレベルだと思います)分野が注目されている良い機会だと思っています。馴染みは薄いが「種苗」は農業にとって大変重要テーマです。ですので、農業者だけでなく、一般の消費者の方もこの議論について考えてくださっていてとてもありがたく思います。 ただ、ネットなどでは、すべての作物・品種において自家増殖が禁止される、それにより生産者が窮地に追い込まれると 1699