Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年4月1日分)forget/atとto/willの出番がないif/likeとas/tea/複数形が-vesとなる例/intoとto/文末のreally

まとめました。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1) Oh, my! I forget my lines. (あら、台詞を忘れたわ) (2) "Did you turn off the light?" "Oh, I forgot." (「明かり消した?」「あ、忘れてた」) (1)のように、今思い出せない状態は現在形で表す。通例、過去形は使わない。(2)のように、忘れていたのを思い出した場合は過去形を使う。

2020-04-01 12:44:22
Early Bird @41isyoichi

上例(1)で現在完了形を使い I have forgotten my lines. と言えば、一時的にど忘れして思い出せない状態を強調する。

2020-04-01 12:44:23
Early Bird @41isyoichi

(1)He shouted at me. (2)He shouted to me. (1)は「怒鳴り声を上げた」の意で、私に腹を立てていたことを暗示する。一方、(2)は「大声で叫んだ」の意で、離れた所にいる私に意思疎通を図ろうとして大きな声を出したことを暗示する。

2020-04-01 13:16:18
Early Bird @41isyoichi

It doesn't matter if.... の型の if 節に will の出番がない理由に、現在時制の示す時間の幅(time span)が現在だけに極限されないことが挙げられる。次の例も時間的には未来を示している。 👉 We'll welcome whoever comes. 👉 Some day we will drive cars that do not poison the air.

2020-04-01 17:14:32
Early Bird @41isyoichi

(1)He spoke like a lawyer. (2)He spoke as a lawyer. (1)では like が使われ、動作のさまを表し、He spoke in the manner of a lawyer.(弁護士のように)の意だが、(2)では as が使われ、実際の役割(actual role)を表し、He spoke in the capacity of a lawyer.(弁護士として)の意だ。

2020-04-01 18:09:29
Early Bird @41isyoichi

tea (茶)を表す英語に char がある。cha の異綴りだ😳 中国語から来た語でロシア語 chay と関係がある。中央アジアから陸路を通ってきた「茶」を表す語だ。インドなどで飲まれる紅茶チャイ (chai)も同根。一方、tea は中国沿岸の方言から来た語で、マレーやポルトガル貿易商と共に海路を渡ってきた。

2020-04-01 18:16:07
Early Bird @41isyoichi

以上、J.マーシャル / F.マクドナルド編著・小黒昌一 訳『オックスフォード辞書編集部が答える英語の「? (はてな)」』(研究社出版、1996年、p.119)を基に記した。

2020-04-01 18:16:07
Early Bird @41isyoichi

Jespersen 氏の著書 Essentials of English Grammar (§20.2(3)) には、名詞の複数形が -ves になる例として十数語が挙げられている。日本の中高生に必要と思われ、かつ常に複数形が -ves となるものを抜粋しておく。 beef, calf, half, knife, leaf, life, loaf, self, shelf, thief, wife, wolf

2020-04-01 20:37:43
Early Bird @41isyoichi

届きました。外国語学習における母語の利活用」は私の大きな関心事のひとつです。 pic.twitter.com/w6Q1D3Vrr2

2020-04-01 20:39:32
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Early Bird @41isyoichi

(1)As soon as he went out, it began to rain. (2)Right after he went out, it began to rain. (1)の as soon as と(2)の right after では(1)の方がより即時性の意味合いが強い。外出して間を置かずに雨が降り出したなら(1)を、外出して間もなくすると雨が降り出したなら(2)を使う。

2020-04-01 22:47:47
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1)The rain changed into snow.(雨が雪に変わった) (2)The drizzle changed to a rain.(小雨が本格的な雨に変わった) rain → snow のように質的な変化を言う場合は into を、drizzle → rain のように、質的変化そのものよりも、程度・度合いの変化を言う場合は to を使う。

2020-04-01 23:38:50
Early Bird @41isyoichi

このことは、transform, develop, grow など、異質な状態への変化を含意する動詞が into と、drop, reduce, rise など、程度・度合いの変化を含意する動詞が to と共起しやすい点とも符合する。 以上、『英語前置詞活用辞典』(大修館書店)が指摘しており興味を引かれた😳

2020-04-01 23:47:55
Early Bird @41isyoichi

really が文末に据えられるのは「ためらいがちに意見を述べるため」だ。この構文では really は追加陳述的に用いられ、しばしば really の前に小休止(書き言葉ではコンマ)が置かれる。 👉 I don't think I agree with you, really.(実のところ、あなたには賛成しかねます)

2020-04-01 23:48:08
Early Bird @41isyoichi

以上、小西友七 編『英語基本形容詞・副詞辞典』(研究社、1989年、pp.1520-1)を基づいて記した。

2020-04-01 23:48:08